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介護保険制度からみる課題part2

前回に続き介護保険制度の課題などについて思うところを書きます。
今回は、デイサービスやデイケアなどの要介護者と要支援者が同じ場所でサービスを受ける場合に起こる課題について書いていきます。

デイサービスやデイケアなどの通所系サービスは、要支援から要介護のいずれかの認定を受けた方が利用できます。(現在ではそこに事業対象者と言われる要支援の認定までいかないが、予防サービスを受ける方が良い人も含まれます)
ほとんどの事業所では、同一フロアで同一職員という環境でサービスを受けています。
サービス内容は、身体的ケアを始め、レクリエーションや体操、入浴などです。
特にレクリエーションや体操など集団での取り組みは、要支援から要介護までの方が一斉に取り組むことが多く、内容が介護度の高い方に合わせたり、中央値の利用者層に合わせたりと個々の状態や能力に必ずしも合っていない場合があります。
デイサービスってみんなで塗り絵やカラオケをしていると言ったイメージを待っている人も多いのではないでしょうか?

最近では、運動を中心としたサービスが主体のリハビリ特化型のデイサービスも増えてきました。
その結果、要支援や要介護の低い利用者が増えており、利用者間の状態や能力の差は、前述したサービス形態より狭くなりました。
しかし少し厳しい書き方になりますが、それでも利用者が受けている体操や運動のサービスは、一律である場合がほとんどです。
どちらのサービス形態も、抜け落ちている視点が有ります。それは、個々の利用者の能力や課題は同じではないということです。
良く日本の教育課題でも言われていますが、一律化という問題です。
一律に行うとは、業務の円滑な遂行や職員の教育時間の削減などメリットはあります。運動などは一定の運動量を確保できるため、利用者側も一定の効果が見込まれます。
しかし、本来介護保険制度は前回の記事でも書いた通り、個々の課題に対して適切なサービスを提供することにあります。
その為には、利用者個々の状態を的確に評価して、それぞれの課題を抽出する必要があります。
デイサービスなどで計画書を立てた経験のある方なら思いあるとのではないでしょうか?気づけば、多くの利用者の目標や課題が同じ内容になってしまったということが。

これは、デイサービスの職員やケアマネージャーが悪いとは一概に言えません。
そもそも、日本の介護保険制度はまずは普及させることを目的に運営されたこともあり、介護保険制度の理念などは変わっていませんが、初期は今以上にサービスの質は低いものだと言えます。
その為、今の介護職員やケアマネージャーが個々の利用者の課題や目標を見るための教育を受けれていないことや現在では人手不足も相まってますます一律化から抜け出しにくいと言わざる終えません。

しかし、これから後期高齢者となる方が一律化されたサービスで満足されるとも思えません。
今後デイサービスなどは、個々の利用者にオーダーメイドのサービスを提供出来るか否かで運営が決まるかも知れません。

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