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ニューオークボ

The BEG現メンバーでは初となる東京でのライブ。10年前に何かと対バンが多く、お世話になったり、当時から相変わらずだった私の痛さを許容して頂いたりと頭が上がらない先輩に、頭を強く打ったタイミングで我々を思い出して頂けたようでお呼ばれしました。これは悪態ではなく愛情表現です。私は最悪。30分のステージという、人生を分母にすると瞬きにも満たないが、どうしても欲しく、どうしても焼き付きたい時間を想いながら後部座席で電気ギターの夢を見る。

PILLAR FESTIVALということでズルムケにした気がしている。20周年の内、我々が関わった時間はそれこそ瞬き未満かもしれないが、また会う理由にはうってつけの時間だった。気が、何となくしています。揺れる車内は夜を時速100㎞で畳み、悪戯に明日との境界を溶かす。瞬き一つで別に好きではない街、大阪。欠伸する舵取りに会釈をくれてやり、タクシングエルス。もしかすると、自分は旅も音楽も人も好きではないのかもしれない。そう思いながらも音楽を作り、色んな場所で人前で演奏したい気持ちだけが消えない。最悪の呪文だ。

音楽はいつだって無力で最高。人生にギターが必要。弦はペンより強し。

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