ヒストリックで遊ぼう!
1.はじめに
こんにちは、リィンです。
今回はレガシーから少し離れて、MTGAにあるフォーマット、「ヒストリック」についてお話します。
アリーナをやっている方でも、名前ぐらいしか知らないよ。と思われるこのフォーマットですがそれは別におかしい事ではなく、なんとMTG公式のフォーマットサイトに上がっていません。
(ないよ!)
最も公式なカジュアルフォーマットであると言えるでしょう。勿論競技イベントもなく、今現在(20年5月)ひっそりとBO1イベントが開催されているにすぎません。←今現在(5/17)BO3イベントも開催されておりました。確認が不十分で申し訳ありません。
しかし、競技でもない公式フォーマットというのは結構貴重で、得てしてこういうカジュアルフォーマットの一番の問題は「対戦相手がいない」ということに尽きるのですが、殊ヒストリックにおいてはその問題がありません。
勿論上だけ見ると結構激烈な強さを持ったデッキが存在していますが、恵まれたマナベース、そして独自のカードを組み合わせたヒストリックだけのデッキで遊べるということで、非常に多種多様なデッキが蠢いています。BO1イベントは7勝するか3敗すると終了しますが、7戦ほどやって同じデッキと当たることは1回ぐらいです。
色んなデッキと遊び、相手に発想に驚き、自分だけのデッキで戦う。
そういうことも、確かにMTGの一つの楽しみだと思いますし、公式のサポートがあるからこそ、是非体験してもらいたいと思います。
BO1イベントも参加費は500ゴールドなので気軽に参加できます。
2.カードプールについて
そんなヒストリックですが、カードプールとしてはアリーナに実装された全てのカード、要はスタン落ちしたカードも全て使用出来て、かつ公式から独自の追加プール、「ヒストリック・アンソロジー」を与えられているという内容になっています。いわばアリーナのレガシーです(?)
アリーナのスタンダードで遊んでいた人なら、各種アンソロジーを買うか、組みたいデッキに必要なものだけワイルドカードで作成すれば遊べると思います。アンソロジーを買うと各カードが全て4枚手に入ります。
因みにアンソロジー1はもう販売終了してます。なんで?
これまでにはアンソロジー2が、そして5/22に「ヒストリック・アンソロジー3」が登場します。
禁止カードも残念ながら存在します。禁止カードである事は残念ではないメンツです。
ヒストリック・アンソロジーからは、公式からのこういうデッキ、組みたいやろ???という思いや、歴代のプレイヤーに対するサプライズカードが実装されています。
ヒストリック・アンソロジー1
《魂の管理人》・《セラの高位僧》からソウルシスターズ。
《炎樹族の使者》が赤緑系アグロに採用。
往年の名カード、《ファイレクシアの闘技場》。
灯争大戦後に《宝物探し》セルフ青単LOが登場。
ヒストリック・アンソロジー2
各種サイクリングランド、《幽霊街》、《ボジューカの沼》と強力な土地が登場。
《聖遺の騎士》、《土を喰うもの》、《スレイベンの守護者、サリア》によるニューホライズン、マーベリックの再現。
かつてのジャンドを支えた万能除去、《大渦の脈動》。
《イーオスのレインジャー》がソウルシスターズを強化。
ヒストリック・アンソロジー3
《女魔術師の存在》が、アンソロジー2の《空位の玉座の印章》、既存のカードと合わせてエンチャントレスが組めそう。
《迷路の終わり》デッキが登場しそう。
《鍛えられた鋼》による白(t青)茶系デッキが登場しそう。
《ファイレクシアの抹消者》
――「祝福されし完成をとくと見よ。」
3.ヒストリックのデッキたち
いかにもカジュアルでファンデッキで遊べるフォーマットだよ!みたいな書き方をしてきましたが、どんなフォーマットにも強いデッキは存在します。
しかし、カジュアルさが相まってネットで検索してもあんまりデッキリストは出てきません。ここでは、自分が良く当たるTier1に近いレベルのデッキたちを紹介します。
傾向としてはアグロの殺意が高すぎるのでコントロールが余り息できず、コンボとアグロが鎬を削っています。
ソウルシスターズ
裏向きのカードはそれぞれ《魂の管理人》、《セラの高位僧》、《イーオスのレインジャー》。
私はこのデッキを回していないので自分で作ったサンプルリストです。冒頭で述べた同じデッキと当たる可能性がある。というのはソウルシスターズの事です。テーロスとアンソロジー2を得て非常に強化された結果、大きな括りとしてはソウルシスターズですが、中身が全く一緒なデッキにあたったことはほぼないです。それだけ各人でチューニングし甲斐のあるデッキでしょう。
ライフゲイン要素がアグロの殴り合いに強く、妨害がない場合《アジャニの群れ仲間》がとんでもないサイズになり4t目ぐらいに死にます。
赤緑系アグロ
裏向きのカードは《炎樹族の使者》。
これもサンプルリストです。アンソロジーからの使者、《炎樹族の使者》がその速さに拍車をかけており、これと《エンバレスの宝剣》が絡むと4t目ぐらいに死にます。
赤単になると《鍛冶で鍛えられしアナックス》が強く使えますが、ソウルシスターズがいる環境なのでそこまではみません。
緑単になると《鉄葉のチャンピオン》、《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》、《世界を揺るがす者、ニッサ》辺りを強く使えます。
鉄葉と獣のインクの染みが後述する《原野》デッキに強いので赤単よりは見かけます。
青単パーミッション
裏向きのカードは《セイレーンの嵐鎮め》。
所謂デルバーです。(違います
これもサンプルリストで恐縮ですが、このデッキも結構個人でリストが違います。
執着的探訪の2種類目が手に入ったのでこのような形が多いと思います。
青白系コントロール
これは実際に使っていたリストです。
エスパーかバントコントロールが多く、最近は《空を放浪するもの、ヨーリオン》を採用したものを見かけます。
4t目の全除去で流してからフィニッシャーという古典的振る舞いをします。
ただしアグロの殺意が高すぎるので噛み合わないと間に合わずに死ぬことも多々あります。
アリストクラッツ
アリストクラッツレスアリストクラッツです。
例によってサンプルリストです。これは《夢の巣のルールス》型ですが、ルールスなしで《災いの歌姫、ジュディス》や《ロークスワインの元首、アヤーラ》採用のものも見かけます。
死者の原野
メインの裏向きのカードは《幽霊街》、サイドは《ボジューカの沼》。
スタンで猛威を振るって禁止された《死者の原野》デッキです。
これは私の使用デッキの一つなのでこんなリストになってます。
アグロとコントロールに滅法強く、公式のサポートが専らBO1戦なのでサイドまで活用して柔軟に戦えます。
他の形として、バント《風景の変容》型、《戦慄の存在》を採用した実質ヴァラクート型もあります。
ファイアーズ
サイドの裏向きのカードは《ボジューカの沼》、《悪性の疫病》。
今自分が一番ヒストリックで使っているデッキです。
大別してジェスカイ型と、グリクシス型があります。ジェスカイの場合は《願いのフェイ》、グリクシスの場合は《首謀者の収得》でシルバーバレットする形がメインです。
騎兵を出しても《アジャニの群れ仲間》にサイズ負けするのでヒストリックではPW型がメジャーです。
その場に応じて根本原理などの派手なカードを打てる爽快感と、ほぼスタンの資産で組む事が出来て強さも兼ね備えているデッキなので、まずは勝ちたいという方にもお勧めできます。
(圧倒的爽快感!)
4.終わりに
スタン落ちの受け皿とも捉われるヒストリックですが、今後も独自カードが追加されていき、面白さも増していくと思います。
今のアリーナはフレンド対戦もできるようになりましたので、情報のないフォーマットの世界へ友達と飛び込んでみるのも、まるでマジックを始めたときのような楽しさがあるのではないかと感じます。
ぜひヒストリックの世界で楽しく息抜きをして、遊びましょう!
BO1イベントで私は待ってます。
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