【レガシー】それでも4c奇跡を諦められない

1.はじめに

こんにちは、リィンです。

久しぶりの更新になりますが、世がコロナ禍ですからテーブルトップではほぼ遊べないので、専らMOでプレイをしていました。

しかし、やっぱりリアルで遊べないというのはモチベーションの問題に直結する為、時々プレイしては休止してというのを繰り返していました。

そんな中、下環境を破壊しつくしたMHの続編、MH2が発売となりモダンのみならずレガシーにも大きな影響を与えたため、モチベーションが再び上がってこうして筆を執ることにしました。

2.バントの海の中で

《アーカムの天測儀》禁止後、MH2発売後ではミラクルはバントミラクルが主流派として結果を残しています。

ストリクスヘイヴンに先行収録された《豊穣な収穫》によって必要であれば確実に土地を手に入れる事が出来、必要なければ土地以外のカードに変換できる為、デッキの土地枚数を減らしてマナフラのリスクを下げる事が出来ました。色マナのサポートが出来るカードではないので、必然的に3色に収めるべきだというのは理解できます。

ですが、自分はどうしても4cを諦められませんでした。よって、4c奇跡の成立を目指して調整を頑張ることにしました。そうして出来上がったのがこのリストです。

画像1

私が4cを志向する一番の理由は、土地コンボにも勝ちたいという願いでした。
バントカラーで一般的に土地を縛るカードというと《基本に帰れ》ですが、近年のカードパワーに《基本に帰れ》はもうついていけていないと感じます。土地コンボに対しては土地を破壊するか、せめて無力化するべきだと思っていて、ベストなカードは《灰からの再興》、時点で《血染めの月》です。置物でない方が都合がいいので、《灰からの再興》を採用したい。その為の4色目として赤色を採用するということは、《紅蓮破》系のカードで青系のデッキにも強めに出れる。
4c奇跡にするメリットは十分にあると思いました。

3.デッキリスト解説

特に考えて採用したカードについて述べていきます。

1.豊かな成長、花の絨毯

先ほどお話した《豊穣な収穫》は、土地の枚数を絞る事に貢献はしても多色化サポートにはなりません。
従って、ジェネリック天測儀として《豊かな成長》を採用します。
バントなら《豊穣な収穫》、4cなら《豊かな成長》とするべきだと感じていて、こういう細やかな部分が大好きです。
デルバーとミラーを意識してメインから《花の絨毯》としていますが、不要となれば4枚目の《豊かな成長》になるでしょう。
《豊かな成長》のエンチャント先は、勿論その時々の状況に左右されますが、島が一番多いかなと思います。
土地枚数が4枚以下であれば平地でしょうか。
1t目《豊かな成長》はいいムーブなので、その時森に着ける事は躊躇っていないです。

2.氷牙のコアトル

《氷牙のコアトル》はマジで強いカードなので今までずっと4枚で固定してきましたが、デルバーに対して除去られてもライフで受けて徐々にアド差を広げようという従来的やり方では《敏捷なこそ泥、ラガバン》に完封されてしまいます。このカードの登場でピン除去が増やされているなら猶更ですし、こっちも除去を増やす必要があります。従って泣く泣く削りました。
それでも瞬速でこっちが接死で相打ちするか選びながらドローできるというのは本当に強いカードです。いつかはまた4枚に戻したい。

3.僧院の導師

土地コンボなどゆっくりしてられないデッキに対して勝ちに行くのに最もベストなカードだと思います。
昔はあまり好きなカードではありませんでしたが、死の国が私を成長させてくれました。
紛れを拾いたいのでメインに1枚、サイドに1枚としています。

4.覆いを裂く者、ナーセット

能動的にこちらから縛りをかけなければいけないと思いを採用しました。ドローを抑制する効果は、青系デッキのみならず、エルフにも効きます。
環境的には特にミラーがバントになると、《虹色の終焉》で死ぬとは言え仕事はしていることになります。
こちらは《紅蓮破》でも対処できる分、カードでもマナでもアドを得ていることになります。

5.忍耐

正直言うと1枚しか持っていないので1枚です。2枚あるとループでLO負けがなくなりますが、MOでは先に時間がなくなるでしょう。
2枚目を採用してもいいと思います。メインから墓地対策出来るのは優秀ですし、瞬速3/4というスタッツで一方が取れれば実質アドになります。コンボ相手に構えながらクロックも用意できます。

6.時を解す者、テフェリー

こちらから縛りをかけるカードその2です。インスタントタイミングを全て封じる効果はMTGの根幹を揺るがす効果です。
今回は2枚採用しました。これは後述する《虹色の終焉》を採用しているので、+能力にもある程度の価値が出てきます。また、《豊かな成長》を採用しているので、-能力で使いまわして2ドローのかつての動きも健在です。
単体でも勿論強いですが、《豊穣な収穫》採用のバントに比べてより活用できていると思います。

7.精神を刻む者、ジェイス

《覆いを裂く者、ナーセット》でも述べましたが、ミラーがバントに寄り、《虹色の終焉》によって《議会の採決》が消えてしまうと着地すればバントにとって触れられない無敵のカードになります。
こちらは《紅蓮破》でも4cなので《虹色の終焉》でも触れますが、バントの構造上相手の《虹色の終焉》は3マナまでしか触れないです。
それでも2枚目を採用するかどうかについては、非常に悩ましく思っています。

8.終末

2枚から3枚に増量しました。どんどん強力なクリーチャーが出てきた結果、ミラクルですらクリーチャーの枚数は増えています。
環境を定義する《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や、墓地利用のホガークデッキなど、デッキに送り返す事にも強いメリットがあり、奇跡コストで白1マナは2,3t目にはもう高速展開されている親和やエルフに間に合う速度です。
ドローソースで仕込めればよいですが、《神秘の聖域》を採用していないので気軽に2回目を打てず、素引きの確率を上げる為にも3枚にするのが良いと考えました。

9.虹色の終焉

MH2がミラクルに齎した最高の追放除去です。マナコストがWXなのでぱっと見た目が微妙に見えますが、収斂の都合でXなだけなので実際に使うとしばらく脳が混乱します。
後手でもメインから《霊気の薬瓶》、《森知恵》などの1,2マナのパーマネント全てに即座に触れるというのは超優秀で、どの《虚空の杯》もXの値を調整して触れます。
《豊かな成長》を採用した4c奇跡では、収斂の最大値、マナ総量5まで追放出来るようになっています。
5マナで触りたいカードは《殴打頭蓋》ぐらいですが、4マナとなると《精神を刻む者、ジェイス》、《大いなる創造者、カーン》など途端に増えます。
特に《大いなる創造者、カーン》に触れる事に魅力を感じます。従来では着地したカーンを対処することはとても厳しい事でした。

4.終わりに

MH2は下環境に影響を与えました。レガシーでも親和が実績を残したり、デルバーの構成もガラっと変化しています。発売直後の環境が変化していくタイミングは非常に楽しいので、しばらくはまた楽しく戦えそうです。

自分がどのように考えていたのか遺しておくことで、今後の調整に役に立つこともあるはずなので、機会があればしっかり書き残しておきたいと思います。

何か聞きたい事がありましたらTwitterにてご連絡ください。

ここまでご覧になって頂いてありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?