あなたの子どもが「発達障害」だったらどうしますか?
ぼくはシングルマザーとお付き合いしています。
なので、もちろんぼくには血の繋がらない子どもがおり、現在は彼女とその子の3人でほのぼの暮らしています。
タイトル通りですが、先日彼女の子が自閉スペクトラム症という発達障害の一種であると診断を受けました。
予感はしていました。
なんらかの障害があるのでは、と。
付き合い始めの頃、彼女から「ウチの子、喋らないんだよね、早くお喋りしたいなぁ」と言っていた時から、想定はしていました。
幸いにもその想定のおかけで、ぼく自身は大きなショックはなく、むしろ産んだ彼女のほうがよほど辛そうで、なんて言葉をかけたらいいかわかりませんでした。
このnoteを書いてる今も、その子は喋りません。少しずつ意思の疎通は取れているような気がしますが、2歳半という年齢からするとかなり遅れているみたいです。
この時点で、様々視点から、様々な意見があると思います。
【彼女に対して】
「シングルマザーで発達障害のある子を育てるなんて、可哀想」
「発達が遅いことなんて、よくあること、そのうち喋るよ」
【ぼくに対して】
「血が繋がってない子なら、さっさと別れればいいのに」
「そもそもなんで未婚の男がシングルマザーなんかと付き合ってるんだ」
人それぞれ色んな意見があるので、それでいいと思います。皆さんの意見を大切にして下さい。
ですが、一つ言えるのは彼女に一切の責任は無いとはいえ、自身がお腹を痛めて産んだ子が発達障害だという「事実」そのものは簡単には受け入れ難いことだということです。
彼女は強い人なので、発達障害のことも前向きに捉えていますが、内心はきっと不安もあると思います。発達障害があろうがなかろうが、子どもの健康と将来が心配なのはどの親でも同じはずですから。(ぼく実子いないんですけどね)
<僕は不思議な存在>
さて、ここまで書きましたがあなたはお気づきでしょうか?そうです。ぼくは俗に言う「赤の他人」なんです。
未婚の25歳の男がシングルマザーとお付き合いする時点でなかなかイレギュラーですが、さらにその連れ子が発達障害だなんで、イレギュラーもいいとこです。
ですが、今もこうしてぼくと彼女と娘ちゃんの3人で暮らしています。
本来ならこの子の発達障害に向き合うべきは彼女と元旦那でしょう。ですが、そうは結果的にそうはなりませんでした。
これは僕の勝手な解釈ですが、
きっとこの子の発達障害に向き合うには、僕と彼女でないといけないのです。
「頭の中はお花畑か」
と言われそうですが、
どうにもそういう気がするのです。
これはきっと今この瞬間の彼女に対して、「ぼくにしかできないコト」なんだと思います。
血の繋がらない子、さらに発達障害、なかなか経験できないことが立て続けに起こり、
「人生って何があるか分かんないなぁ」
と思うと同時に、ぼく自身、人としてさらに一回り成長しそうな気がします。
ぼくと彼女たちを結びつけてるのは、何もありません。ただ彼女と付き合っているだけの恋人関係。
ぼくは、そんな少し不思議な立場にあるんです。
普通だったらそこまで考えなくてもいいかもしれません。別れることを視野に入れる人もいるでしょう。
それでも、ぼくが頑張るのは、彼女のことが好きだからですし、その好きな彼女の娘ちゃんだからです。
立派に育ててみせる。なんて思っていません。『育てさせて頂いている』んです。なぜなら子どもは親のエゴで産まれてきたんですから。
そして、そんな親のエゴに全く関与してないぼくがこうやって、彼女たちに関わっているのは何か意味があるのではないでしょうか。
少しでも彼女たちが良い人生を歩めることができるなら、ぼくの存在価値はあったのかなーとも思います。
<みんな不安なのだ>
あなたの子どもが仮に「発達障害」だとしたら、多くの不安や、心配ごとが出てくるでしょう。でもそれ、本当に「発達障害」が原因でしょうか?
子どもを育てる時点で不安と心配しかありません。
不安や心配ごとと言っても、将来のこと、健康のこと、お金のこと、色々あります。
結局発達障害があろうとなかろうと、子どもの将来は心配になるものです。血の繋がらないぼくですら、そう思うのですから、親であるあなたもそうだと思います。
彼女と子どもの発達についてよく話しますが、定型発達の子には、定型発達なりの悩みが出てくるんです。(医療従事者の彼女が言うと説得力増し増しです)
物事、順調にいくなんてそうそうないんですなぁ。
これからの時代10年先、20年先のことを考えたら、何が良いのかなんて、全くわかりません。
多種多様な個性が入り混じる未来で『定型発達の子』が必ずしも最高に幸せとも限りません。
親自身としては、なかなか理解しにくい方もいらっしゃるのでしょうが、こればかりはどうなるかは誰にもわかりません。
だからこそ子どもにとって、何が最善なのか、魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えるつもりで、色んなことを経験させることが重要なのかもしれませんよ。
今も隣の部屋で、よく分からない喃語を話していますが、これからこの子がどんな人生を歩むのか、彼女と共に少し引いた立場で温かく見守ろうと思います。
ちなみに、自閉スペクトラム症の診断は受けているので、現在娘ちゃんは療育にちゃんと通って、言語療法などのリハビリを行い、適切な対応をとっています。
ぼくはまだ療育の現場を見たことありませんが、いつか参加してみたいです。
それでは〜。
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