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心を深く動かす記事を後押しし、ユーザーのもとに届けたい…「LINE ジャーナリズム賞」の思い

LINE NEWSでは2019年、「LINE ジャーナリズム賞」を創設しました。2020年にLINE NEWSに配信された記事は220万本。多くの記事が集まるプラットフォームとして、良質な記事や素晴らしい書き手が、より多くのユーザーの目に触れられる場を設けることで、良質なコンテンツが世の中に増えていくサイクルを後押ししたいという思いからです。

ジャーナリズムを巡る国内外の賞

日本や海外には、ジャーナリズムを巡る賞がいくつもあります。ピュリツァー賞(Pulitzer Prizes)、ローリー・ペック賞(Rory Peck Awards)、ピーボディ賞(Peabody Awards)、ボーン・上田記念国際記者賞、新聞協会賞……。いずれも歴史ある素晴らしい賞です。

ピュリツァー賞。こちらは受賞写真をご覧になったことがあるかもしれません。ニューヨーク・ワールド紙の発行者だったピュリツァー氏が、記者の資質の向上を願った遺言によって1917年に創設され、米国のジャーナリズムで最も権威がある賞となっています。

そもそもピュリツァー賞とは?(ナショナルジオグラフィック日本版サイト)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20120112/296062/

英国のローリー・ペック賞は、フリーランスのカメラマンが自らの生命を危機にさらして撮影した報道性の価値のあるものに与えられる賞。「放送界のピュリツァー賞」とも呼ばれる米国のピーボディ賞は、慈善活動家の名前に由来し、主に放送ジャーナリズム、ドキュメンタリー、教育番組などの分野に対して贈られます。

日本では、新聞協会賞の名前が真っ先にあがるでしょう。日本新聞協会が年1回、優れた報道の担い手に贈る賞で、報道によって初めて明らかになった出来事も多くあります。「旧石器発掘ねつ造」のスクープ(毎日新聞社・真田和義氏〔取材班代表〕=2001年度)、イージス・アショア配備問題を巡る「適地調査、データずさん」のスクープなど一連の報道(秋田魁新報社・松川敦志氏〔取材班代表〕=2019年度)など、極太のフォント(凸版見出し)が配された紙面を思い出した方もいるのではないでしょうか。

新聞協会賞とは(日本新聞協会)
新聞協会賞は新聞全体の信用と権威を高める活動を促進するため1957年に設けられました。編集、技術、経営・業務の3分野で顕著な功績をあげた新聞人を顕彰しています。2020年度に新聞協会賞(旧編集部門)、新聞経営賞(旧経営・業務部門)、新聞技術賞(旧技術部門)の三つに再編しました。
https://www.pressnet.or.jp/about/commendation/

「LINE ジャーナリズム賞」選考の観点と流れ

ジャーナリズム(Journalism)とは、日々発生する世の中の出来事や時事的な問題を報道、解説、論評することとされます。「これまで知られていなかった出来事を明らかにする」「知見を記録する」といった役割は、情報があふれる現代社会において一層重要になっています。

ジャーナリズムの役割(NIE 教育に新聞を)
https://nie.jp/teacher/9.html
「発表報道」と「調査報道」(NHK放送文化研究所)
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/title/year/2010/pdf/006.pdf

「LINE ジャーナリズム賞」は、こういった価値観を大切にしながら、次のような観点を加えて選ばれています。
"新しい角度で物事を取り上げた"
"新しい見せ方で伝えた
"
"読んだ人の心を深く動かした"

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選考の流れを簡単にご説明いたします。選考は3段階に分かれており、第1次では、実際にその記事をどれくらいのユーザーが読んだか、読んだ後にどのように反応したかといったアクションなどを中心に、「その記事に対して読者からどのくらいの反響があったか」を係数として算出しています。定量的な数値だけでは測りきれない部分もあることから、編集者が定性的に判断して1次選考に推薦する記事もあります。

第2次選考では、日々ニュースに接している編集部メンバーらによる投票が行われます。この段階で40記事程度に絞り込んでいきます。

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最後は、経験豊富なシニアメンバーや編集フェローらで構成された委員会が議論し、ノミネート10記事と大賞を決定する最終審査が行われます。記事のどこに感銘を受けたかや読んだ後の心境の変化、コンテンツが生まれるまでにあったであろう苦労はどのようなものだったのかなど、書き手の思いを代弁するかのような議論が交わされます。また、今年からは、選考するにあたってインターネットメディア協会理事/白鴎大学特任教授の下村健一氏に特別アドバイザーを務めていただきました。

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今年のノミネート10記事は

今年の「LINE ジャーナリズム賞」には、次の10記事がノミネートされています(リンクから記事を読むことができます)。 この10記事の中から、特に優れた1記事に「LINE ジャーナリズム賞」が贈られます。

秋田魁新報

朝日新聞デジタル

河北新報ダイジェスト

神戸新聞NEXT

サンスポZBAT!競馬

長崎新聞

バズフィード

ハフポスト日本版

毎日新聞

琉球新報

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「LINE ジャーナリズム賞」が発表されるのは、12月16日(水)に開かれる「NEWS AWARDS 2020」の舞台(今年はオンラインで開催予定)。特別アドバイザーの下村健一氏にいただいた短評もNEWS AWARDSの場で紹介させていただきます。これを機会に、ユーザーの方にはぜひノミネート記事に触れていただきたく、「LINE ジャーナリズム賞」が、ユーザーの方と魅力的なコンテンツを作り上げた書き手の方との橋渡しとなれば幸いです。

LINEアカウントメディア 公式ブログでは、「NEWS AWARDS」のレポート記事が上がっていますので、こちらもぜひご覧ください。
NEWS AWARDS 2020 開催レポート【メディア部門①】
NEWS AWARDS 2020 開催レポート【メディア部門②】

👇「NEWS AWARDS 2020」は12月16日(水)に開催
https://lin.ee/squ6kEH/lnnw

👇「LINEジャーナリズム賞」の結果はこちら

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