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9割以上がリモートワーク LINE NEWS「中の人」解剖(後編)

LINE NEWSでは、編集・デザイン・アライアンス・校閲など、さまざまなチームで多種多様なメンバーが働いています。LINE NEWS「編成局」では、LINEアプリのニュースタブを開いたときに並ぶ情報を扱っています。編成局に在籍している60人を超えるメンバーの横顔をのぞいてみましょう。

「私たちがどのようなキャリアを積んできたのか」「最近どんなニュースに興味をひかれたのか」「LINE NEWSを志望した理由は何か」-。今回はLINE NEWSの編成局メンバーを対象にいくつかアンケートを行ったので、前後編に分けて紹介していきます。なお、アンケートの回答数は48です。

LINE NEWSはコンテンツが主役であり、「中の人」が表に出る機会はほとんどありません。現在、LINE NEWSの編成局ではメンバーを募集していることもあり、メンバーの人となりや思いを少しでも知っていただくことで、求人応募などのきっかけとなれば幸いです。


東京だけじゃない、編成局のメンバーは福岡にも

まずはメンバーの勤務地と所属について、ご紹介します。

1都3県85%、福岡10%、その他5%

新型コロナウイルスの影響もあり、編成局では基本的に在宅勤務が認められています。現在のオフィスは四谷にありますが、以前は新宿にあったため、今も新宿へ通勤可能なところに住んでいる人が多いです。

上図の1都3県とは東京、埼玉、神奈川、千葉で、福岡の5人はLINE Fukuoka(LFK)所属のメンバーです。その他の2人は1人がLFK所属で福岡に近い佐賀在住、もう1人が東京と福岡の2拠点です。アンケート回答にはありませんでしたが、中には群馬や北海道などでリモートワークしているメンバーもいます。

在宅勤務だとface-to-faceでのコミュニケーションがとれないなどのデメリットもありますが、ニュースの現場においてはメリットが大きいと感じます。今年2月上旬、札幌が大雪で除雪が追いつかず、JR各線の大規模運休が続いてしまったときは、札幌にいるメンバーが首都圏では分からないリアルな温度感を伝えてくれて運用に生かすことができました。それと同時に、ポータルメディアだからこそ、全国の提携媒体各社と情報共有するための距離をなるべく縮めることも大切であると考えています。

LINE85%、LFK13%、その他2%

編成局にはLINEだけでなく、LINE Fukuoka(LFK)のメンバーも在籍しています。LFKは、万が一東京が災害に見舞われるなどサイトの運用継続が困難になった場合のバックアップ拠点であり、LINEとLFKを兼務する「つなぎ役」のメンバーもいます。

8割が完全リモート。環境整備に150万円かけた猛者も

完全リモート79%、まれに出社15%、ほぼ毎日4%、毎日2%

続いて、出社状況について答えてもらいました。ご覧の通り、完全リモート(38人)まれに出社(7人)を合わせると9割以上を占めているので、ほぼ全員がリモートワークをしていると言えます。

編成局でリモートワークが本格化したのは2020年3月ごろから。それまでも例外的に自宅で作業する機会はありましたが、本格的に開始されて2年が経過します。そこで各メンバーにリモートならではのこだわりも聞いてみました。

▶︎働く環境を整えるために、良い椅子を購入。モニターも大きくした。働く前に軽く運動もしている。
▶︎作業環境向上のために可愛いものを置いて癒やされている。あとは体調管理のためにも体を冷やさないグッズや加湿器などを使っている。また、お菓子とコーヒーをいつでも摂取できるようにしている。
▶︎デスクは特注。椅子はバロンチェア。ディスプレイはウルトラワイド。マイク、照明、カメラとリモート環境は一通りそろえた。Zoom背景のために色々買った。仕事部屋にかかった総額は150万円くらい。
▶︎椅子は会社と同じハーマンミラーのものを使っている。腰痛防止にも良い。
▶︎Zoom会議が終わる瞬間に、バレないようにちょっとだけ変顔をしながら退出している。
▶︎マメに散歩する。デスク周りにぬいぐるみなどの可愛いもの・癒やされるものを多く置く。会社と同じ椅子を買った。
▶︎仕事中、同居人から話しかけられて気が散るのが嫌なので、仕事スペースは完全に分ける。
▶︎「PCの前に座る」というのが最も時間が長いため、ゲーミングチェアを購入した。

アンケート結果から抜粋

会社にはIT貸与品や毎月の通信費補助も用意されていますが、ご覧の通り、各人がこだわりを持って作業環境を向上させていました。椅子やモニターに投資した人が多い中で、総額150万円!をかけて仕事部屋を作り上げた人もいました。また、気分が上がるように可愛いものを置いたり、軽い運動をしたりする人も多いようです。Zoom会議が終わる瞬間にバレないようにちょっとだけ変顔をしながら退出するのは、リモートのこだわりなのか不明ですが、出社時にはできないことだと思います(笑)。

膨大なニュースに接する中で…最近気になった話題は

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続いては最近気になったニュースについて。
日々膨大なニュースに接している編成メンバーは、どのような記事が気になったのでしょうか?

▶︎「TECHCRUNCH JAPAN」および「エンガジェット日本版」終了のお知らせ(Boundless株式会社)
Engadgetはもともとブロガーから始まったので感慨深い。
▶︎「暴走行為に参加」は誤り 今も続く高校生への中傷 拡散された3つのデマ #ファクトチェック(沖縄タイムス/Yahoo!ニュース)
沖縄で高校生が失明した事故。沖縄タイムスのファクトチェックは非常に公益性の高い記事だと思った。
▶︎羽田空港のトイレで出産直後に女子大生はなぜ乳児を殺めたか デリヘルのバイトは「性経験を積むことで女性であると確認したかった」(文春オンライン)
トイレで産んだ赤ちゃんを殺害し、遺体を遺棄した、という報道からは読み取れなかった被告側の背景などが驚き。読者に届いていないニュースの背景は多くあるのだろうなと考えさせられた。
▶︎「ガソリン」の出費が多い都市ランキングTOP30! 第1位は「山形市(7万9558円)」 【2020年データ】(ねとらぼ)
ガソリン高騰を抑えるための補助金発動のニュース。よく車に乗るので大きな影響を感じつつも、この仕組みで読者が考えられる材料をどこまで伝えられているか、どうしても仕事目線で気になった。
▶︎「ニュースサイトの記事が消えるの、ちょっと早すぎない?」「後世に記録として残せない」という指摘から議論されたあれこれ(Togetter)
LINE NEWSで働く前から常々感じていた。契約まわりは事情があって仕方のないことだと思っていたが、このまとめを見てからできることがあるかなと思案している。
▶︎チマチョゴリ、文化侵奪ではない 開会式問題、中国が韓国に反論(共同通信)
朝鮮族の人と触れ合ったことが多々あるため、ふと目に留まった。当時知り合った人は「私たちはあくまで朝鮮族であって韓国人ではないし、中国に属してはいるけど、中国人(漢民族文化の中にいる人々)ではないんだよ」と言っていたので、民族のアイデンティティーにもつながる話なのかなと思った。

アンケート結果から抜粋

アンケートは2月中旬に行ったため、今実施するとまた違った結果になるかもしれません。ニュースサービスを運用する側ならではのチョイスだったり、一読者として興味が湧いた記事だったりと多種多様な結果となりました。

また、最近読んだ書籍とその感想を聞きました。

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▶︎「おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方」(フクチマミ、村瀬幸浩)
男親として娘に性教育ってどう関わるんだっけ?という問題があって、友達に薦められて読んだ。
▶︎「News Diet 情報があふれる世界でよりよく生きる方法」(ロルフ・ドベリ)
一言でいうと「ニュースを消費することを生活から排除することが、よりよく生きることである」というような本だが、いろいろとハッとした。メディア界隈の人にとっては気付け薬のような一冊。
▶︎「メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む」(坂本旬、山脇岳志 編著)
多くの執筆者が参加しており、幅広くメディアの問題について取り上げられている。
▶︎「日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界」(国立国語研究所編)
ことばのスペシャリストが集う国立国語研究所が、
・若者言葉の「やばみ」「うれしみ」の「み」はどこからきているの?
・カナダでfutonと呼ばれるものが日本語の「布団」と全然違うのはなぜ?
・「令和」のアクセントは?
など、さまざまな疑問に回答した本。イラストとともに説明があって分かりやすく、勉強になった。普段なんとなく使っている言葉も、深く考えるとこんなに面白いんだ!と気付きをくれた1冊。
▶︎「いのちの車窓から」(星野源)
コロナ禍で人との接触が極端に減った中、誰かの考えていることや感じていることに触れて、懐かしい気持ちになった。
▶︎以前はファンタジー、SF、ホラーなどを好んで読んでいたが、LINE NEWSで時事に触れるようになってからは、現実が虚構を超えるような事件が多く、あまり興味を示さなくなってしまった。読みたいという欲求はあるので、いっそ猟奇犯罪を扱った小説で読むリハビリでもすれば良いかなと、そういった類の小説を読むようになっている。
「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ(内藤了)
新米警官が猟奇犯罪を追う警察小説で、同じ作者の「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズは刑事の立場から犯罪者とそうでない人の線引きを常に問うていたが、この小説は「動機」という視点から追求していることが面白い。
「よろず建物因縁帳」シリーズ(内藤了)
猟奇犯罪関連の小説で慣らして、ようやく読めるようになったホラーものなので、私にとっては進歩。人と神事と縁などよく探求されて書かれているので、民俗学や歴史好きの人にとってはとてもおもしろい内容。

アンケート結果から抜粋

こちらも業務に関連した本をはじめ、さまざまな回答がありました。最後の回答は、事件は小説よりも奇なり…といった感じでしょうか。

最後に最近見た映画/ドラマと感想をご紹介して終わりにしたいと思います。

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▶︎「劇場版 呪術廻戦 0」
公開当初、原作もアニメも見ていなかったが、盛り上がっていて気になったのでアニメ視聴した上で鑑賞。知らず知らずのうちに涙が出ていてびっくり。流行るのは、やはり何らかの理由がある。感じとるものは各々違うと思うが、それをせずして一方的に批判するのは違う。ニュースポータルという環境で働いているなら尚更だと思う。
▶︎「ミラベルと魔法だらけの家」
ディズニー作品は年々、多様性とかそういうテーマを持った作品が増えたと感じる。特に子ども向けコンテンツはすごい。ピーターパンが差別表現に当たるから、Disney+の子ども向けアカウントだと見られないことは知らなかった。
▶︎「銀河鉄道の夜」
観る人に印象を植え付けて原作のイメージを損なってしまわないよう、登場人物をほとんど「猫」で描いている。1980年代当時の技術で作られているが、今のアニメーションに引けを取らないほど芸術性がとても高い。この映画に影響を受けた人は多いようで、たまにSNSでも、映画の中のセリフをつぶやいている人を見かけることがある。また、某アニメスタジオも恐らく「このシーン、参考にしたんだろうな」と思われる場面が出てくることがあるので、とてもおもしろい。
▶︎「釣りバカ日誌」シリーズ
若い頃はきちんと見たことがなかったが、最近改めて見たら最後まで面白かった。加齢とともに味覚が変わって、これまであまり食べなかったものが好きになるパターンはよくあるが、映画などエンタメにも共通するものがあると思った。今度、寅さんを観ようと思う。
▶︎「ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○」
SNS投稿などのちょっとした違和感から真実を見つけ出す洞察力がすごいと思った。主人公の職場がネットニュース編集部ということも共感できる。
▶︎「ハウス・オブ・グッチ」
レディー・ガガを主演に迎え、GUCCIを創業した一族の崩壊を描いた映画。長尺だが、華やかな画と生々しい愛憎劇に目が離せず、終わりまであっという間だった。豪華キャストの演技も堪らない。
▶︎「相棒」
毎年見るほど大ファン。来年の大河で脚本を務める古沢良太が書いた、season12の「待ちぼうけ」という話が素晴らしい。ただの推理ドラマでも刑事ドラマでもないストーリーの描き方が、完全に古沢マジック。

アンケート結果から抜粋

前後編を通じて、LINE NEWSの「中の人」を多少なりとも知っていただき、ご興味を持った方は下記の採用情報ページからご応募いただければ幸いです。


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