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「公開!潜在意識ドローイング」#1・ミュージシャン・Gutevolk / 西山豊乃さん

《令和は、自分の心の声を聞こう》


今回のゲストはミュージシャン Gutevolk / 西山豊乃さん。心地よいのに掴みきれない、唯一無二の音楽を紡ぐ豊乃さん。私の映像ディレクターとしての仕事を通して出会って以来のお友達です。

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Gutevolk(グーテフォルク)/ 西山豊乃
民族楽器とレコードの収集が趣味の祖父のもとで様々な音楽に触れ、4歳でピアノを始める。10代後半に外国語に興味を持ちカナダ・フランスに留学。帰国後、音楽制作をはじめる。1998年、初めて作ったデモテープが偶然パリコレクションの関係者の手に渡り、ランウェイで「L’été」「Je peux te voir」ほか数曲が起用される。1999年に、竹村延和主宰のレーベルChildiscより西山豊乃として作品を発表。2002年に細野晴臣主宰の Daisyworld Discsでのリリースをきっかけに、Gutevolkとしての活動を開始。
以降、国内外のレーベルから自身の作品発表を続け、ラジオのパーソナリティや国内外でのライブ活動のほか、CM・舞台・ファッションショー、映画、アニメーションなどの音楽を手がけるようになる。
2017年8月に7年ぶりとなるフルアルバム『グーテフォルクの声飛行 ~Hello tiny people ! I will catch you~』を発表。2018年にジャパンツアーを行い、同年12月にサイレントナイトのカバーをリリースした。
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西山:ところで、IUCORIN、いつからこうなの (視て描く) ?


IUCORIN:2年前の3月。ある朝目覚めた瞬間、自分の体の上に、ポケモンGO!みたいな キララーンってエフェクトCGとSEが出て「レベル・アップ!」…って視えたの。

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西山:あははは!(笑)

IUCORIN:なに今の?!でも何かがすっごく嬉しい…って感じた(笑)。
それまでも視てもらう側としては色々経験があったんだけど。「敏感すぎて生きるのむちゃくちゃ大変だなあ」って。

西山:もともと あったっちゃ あったな、ってかんじなんだね。

IUCORIN:たまに受動的には面白いものが視えたけど、「う〜んここはビンビン感じますね…」みたいな事(笑)は今でもあまり無い。
私すっごく怖がりだから、素敵なもんだけ視れたらそれでいいです!ってつもりだったんだけど。それなのに、そのポケモンGO!の朝から突然、密教とか陰陽師とか山の怪異(笑)とか、技術としてのサイキックを解説するありとあらゆる実技情報をすごい勢いで勉強し始めてさ。高み系から人間ぽい系までノー・モア・ボーダーよ。

豊乃:もうお腹空いちゃったんだね、 もっとくれー! って。

IUCORIN:私本当にね、自分でもここに至るなんて想像の斜め上なんだよ。でも流れは止められないかんじなのよ。私に限らず誰にとってもそういう時代だと思うけど。

豊乃:アニメーションとかでも視える?
(映像ディレクターとしてのIUCORINはアニメーションを多く手がける)

IUCORIN:うん、飛行機内で上映される安全確認ビデオみたいなモーショングラフィックス。他にも感情、概念、体感、言葉とか全感覚で情報が来る。

豊乃:そうなんだ。私はやっぱり絵に描いてもらって見れるのがいいな。

IUCORIN:自分自身で確認できるもんね。ビジュアルの伝達力ってすごいからね。「潜在意識ドローイング」は、深くドーンと掘り起こす。単純にもう、すっごく面白いよ!

(ここからセッション開始)

西山:潜在意識ドローイングって聞いてね、いよいよ令和だなと。

やっぱ令和はスピリチュアル時代になるんだろうなあ。 私は 「令和=神のお告げで和やかに」って解釈してるの。

IUCORIN:ほお!

西山:友達に「令和って万葉集の中の神のお告げって意味らしいよ」と聞いて、私は『神のお告げ=自分の心の声』なのかなと感じたの。それに ”れいわ” っていう音の響きもメジャーじゃないっていうかさ 、「ああ、一般受けとかを考えなくっていいんだ、って思ったのよ(笑)。まさに私の為みたい、っていや私の為に命名されたんじゃないけどさ(笑)!

IUCORIN:(笑)

西山:神のお告げ、って聞いて令和が楽しみになってきてる。と思ったらIUCORINとこの機会ができて。いやね、本当タイムリーだったの。不思議な流れで。今、変化を迎えてる人多くない?もう全部変えちゃおっかな、みたいなさ。

IUCORIN:うんうん。私の潜在意識の拝見方法は「オンデマンド型」なので、豊乃さんから許可を頂いて、豊乃さんの潜在意識情報に繋がりたいと思います。

西山:おお(笑)

IUCORIN:... 初っ端、豊乃さんをわりと近くから見守ってくれている方からご挨拶がありました。基本的に私がメッセージを受け取るのは豊乃さんの ”母艦”(潜在意識を通して繋がっている大ボス)からなんだけど、接続できる他のエンティティとして、日本的なようですがやっぱりご先祖様とかもいらっしゃるみたいで。性別は女性だけどおじいさんのルックスした(?)ご先祖の方が、ファミリー・ツリーの流れを組む一員として、豊乃さんを見守ってくれています。

西山:今日はよろしくね〜 みたいな?

IUCORIN:そうそう。じゃあ、潜在意識ドローイングで、いわば自分のスタンド(from ジョジョ)、「内なる最強自分神様」を視ますね。


西山:自分の使命って何なんだろうなって改めて考えてる。この人生で果たしたいこと。

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IUCORIN(ドローイングしながら)やっぱり基本的には「何かを発信していく」。 音楽は、他の芸術のように自分のパーソナルな世界を表現するのではなくて、”自分のものではない ある種のバイブレーションを客観的に届ける”、という要素が強い、と。

西山:たしかに音作りってそうですね。

IUCORIN:音作りは ”媒介” であることの要素が多い。個人としての自分のエゴのボリュームが下がってて、ヒューっと爽快に繋がってる感覚。

西山:わかる!そういう感覚がある時の方が、いいものが作れる。

IUCORIN: その”媒介活動”の中でも豊乃さんの場合は「”豊乃さんらしい 世界の見方” を加えていく」のがポイントみたい。
芸術をお仕事として提供する場合、技術の切り売りのようになってくる部分てどうしてもあるじゃない? ”ある種の感覚を生み出すための調整をできる技術を売りますよ” という。豊乃さんが持つ「自分の技術を提供することに対する”気前の良さ”」から、そういう(技術提供型の)仕事が続くと疲労が心に溜まってくる。楽しさが低下してくるかも。

西山:確かに自分の作品群の中で、特にみなさんに人気が高い曲調があって。それに対する依頼が重なることが長く続いてる。
それで、今まで作っては出し、作っては出し、というのを長年やってきたのが、今、「あれ、なんなんだろう」って感覚が出て来て。作った後に忘れちゃうような感覚もある。

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(ドローイング上部、生成完了した赤い薬玉を天に放っている)
IUCORIN: 豊乃さんは作品作りが完了したら、それはそれでいいという感じではあります。

西山:でも、やり残したことが残ってるような感じがしてる。もうちょっと自分の意見を強く通しても良かったのかな? なんて思うことがあったり。

IUCORIN: 今までの「チームの中で活動をする」というフェーズが終了したんだと思います。

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広大な世界中からいろんなインスピレーションの欠片を吸い上げて、次に音色やリズムに連想していく感性の作業があって、さらに具体的な落とし込み実作業があり、最後に作品が生成完了したらポンッと世に放つ。 

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ちょっと宙に浮いてる=《創作心》が自由に移動する風通しの良さが大事。
ライブツアーとかも… グルジア? 例えばグルジアのような文化圏に詳しい、音楽に口出ししてこないけど文化のことを教えてくれるような人に出会って、豊乃さんは音楽を自由に作るとか。

西山:そうそうそう、民族っぽいところ、好きなんですよ。前回のアルバム(「グーテフォルクの声飛行~Hello tiny people ! I will catch you~」)で、今までやったことがないジャンルの音源なんかを扱う機会があって。中東の楽器を使用したり。中東のインテリアにも惹かれている。

IUCORIN:遊牧民族とか、世界のマイナーだけど豊かな世界観のある、豊乃さんの心をぐっと掴むような文化。そこと繋がって自由にやってみることをしたいみたい。

西山:前回のアルバム作りで、その感覚の端っこを掴んだのかもしれない。全体作品としては自分の中での答えはまだ見えてないかもしれないけど、音楽に限らずプライベートでもまさにそういう文化世界観に惹かれてるのを感じてる。


IUCORIN:豊乃さんの使命=音楽ありき、と考えなくていい。「発信」する豊乃さんの ”一番しっくりくるツール”として、音楽がある。豊乃さんが次のステージで目指す在り方は「世界移動式単体インスピレーション吸い上げマシン」(笑)として、地球を舞台に、自由にやっていく。

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(ドローイング中部を指して)
ちなみに ”遊牧民テントのようなスカートのような幕” を持ってるので、孤独な旅的悲壮感はなく、余裕がある。穏やか。創作面の《感性》は旅をするけど、逆に住居なんかはもうあまり引っ越さないかもしれない。

西山:今まで蓄えてきた物に対する所有欲がどんどんなくなっちゃった。仕事道具のパソコンと家族がいればいいや、って。


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(こんな感じでパーソナルな話題に続いていきます。ここでは省略。)

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西山
:あと最近すっごく眠い。睡眠時間が長い(笑)。理由があるかな?

古川: …「仕事の手を休めて子供に向き合ってほしい」から。冒頭に登場した女性だけどおじいさんなご先祖様からコメントいただきました。
今は豊乃さんの個人的な生き方のステージチェンジの時だけど、だからこそ「家族=半径3メートル以内のこと」にも向き合ってほしい、と。
仕事などに ”思考” が走りすぎると、眠気発動させて強制シャットダウン。
「子供と向き合う」の意味は、進路を考えてあげるぞ〜っとか思考系じゃなく、ハート・トゥ・ハートで「よっ元気か?」ってかんじで。子供と繋がってる時間を味わってください。

西山:本当に、仕事作業とかやるべきことをガーッとやろうとすると、何かに止められてんのかしら?って思うくらい突然眠くなる。今子供といっしょにいるだけで、ふう〜楽しいね(しみじみ)って感じなの。子供がちっちゃい時以来の実感。
以前はそれこそ進路とか思考で考える時間が多かったかもしれないけど、今は「子供も大きくなったけど、自分なりに色々考えてやってきたけど、結局、子供に対して私が出来たことは何もないんじゃないか? もうなるようになるさ。レットイットビーだ。いま大事なのは、今日のおやつの白玉を作ることさ」ってかんじなの(笑)。

IUCORIN:子供とすごくあたたかい関係性を味わえる時間は限られているから、今しっかり味わっておきなさいってサインとして、眠くなるようです。

西山:そうか、そう、そうなんだよね…! 以前の仕事人間で馬車馬のようだった時期に、「私もキッシュとかアップルパイとか焼いてみてえよ〜」って言ってたけど(笑)、最近焼いてるのよ! あと山の中ハイキングも始めたんだけど、私そういう事も人生で一度もしたことがないのよ。
そっか、これでいいのか。

IUCORIN:...「それ (日常の営み) こそが ”生きる” ということの本質だから」。これ今日の核心。重要みたい(ズシッときたので)。

西山:時間調整されてんのかな。そんな感じはする。
…最近、自分も、周囲のみんなも、「やっぱり私はここが好き」みたいなところにポジションを直してる感じがする。突然新しくバイトを始めるとかさ。みんな何かが動き出してるのを感じてて、ワクワクのような胸騒ぎを感じてる気がする。

IUCORIN:これからみんな嘘がつけない時代に入ったみたい。変化の流れの水圧が強くて、ポジションを変えないでいると、今までは大丈夫だったことでも、こんなに?!ってくらいHPが削られる。その対応策は 「直感力」だと感じる。
みんなで混ざり合ってなあなあに妥協しあってなんとなく接点を探していきましょうね、というのが今までの在り方だとしたら、今後はそれぞれの良さを前面にぐいっと出していく。それぞれの人が粒立ってることで、「和」になる…

西山:令和じゃん!(笑)

IUCORIN:なので、これからは自分の心の声に素直に従って「私も疲れた〜」とか「ノ〜」とか「え、忙しいだって?私だって忙しいよ!」って言っちゃえるっていうのは、素晴らしいことです!


完成!潜在意識ドローイング

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《深淵さ・抱えきれないほど広大なものと向き合うことを恐れない》、そんな圧倒的透明感を感じさせてくれるGutevolk / 西山豊乃 さんの作品はこちら
◆ Gutevolk Official Homepage ⇒ http://www.gutevolk.com
◆公式Youtube Channel ⇒ https://www.youtube.com/channel/UCqJ6BP3QVv072VWCr0Wddeg

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西山豊乃さんの感想

絵で見れるの、嬉しいですね。視覚的イメージで「私って今こういうことになってんだ!」って自分自身でも解釈できるのがいいです。壁に貼ろう。
あと、具体的なアドバイスが、よくそんなこと思いつくね?!っていう。IUCORINの映像ディレクターな部分も活きてるのかな、独創的な提案がポンポン飛び出すのが面白い。
「今、何かザワザワ変化を感じてる」人には特に勧めたい。

IUCORINの感想


セッション後に調べてみたら、グルジアは今ジョージアに国名変更したそうですね。風景や文化などめちゃくちゃ良さげなとこじゃ〜!
私が個人的に親交がある人や家族でも、潜在意識ドローイングをさせてもらうと「わあ〜あなたってそういう人なんだね?!」という驚きと感激がいつもあります。 そして深い尊敬。
みんなそれぞれの潜在意識の花が、ポップコーンのようにポンっと開花するのを目撃することが潜在意識ドローイングの最高の醍醐味です。

iucorin(古川幸卯子)
映像監督/ドローイングアーティスト。
ロンドンと東京の広告業界にて映像監督・CMプランナーとして活動。
「”言葉にできない感覚”」をコンセプトに、実写やアニメーションを使ったTVCM、ミュージックビデオ、企業ブランドムービー等を多数演出。
全感覚的な情報をドローイングで可視化するクリエイティブ・セッション「ラインミーツライン」を行う。

著書:「Tagebuch nach Fukushima(邦題:東京一時停止)」(ドイツ:カールセン社) 、「38歳のデトックス出産〜分娩台のブライアン・イーノ」(ピッチ・コミュニケーションズ) 

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