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水害の多い国、スリランカ。

熱帯性気候・高温多湿のスリランカは、雨期があります。スリランカの雨は”スコール”と呼ばれる非常に激しい雨。日本のゲリラ豪雨の様な雨です。

激しい雨が続くと、水害に直結します。スリランカでは毎年大きな洪水被害や地滑り被害が発生し、残念ながら多くの犠牲者が報告されています。都市部でも道路冠水で都市機能・物流路が破壊されてしまうなどの被害が発生します。

雨期は年に2回。

5月から6月にかけての雨期では、サイクロンが襲来。2020年も巨大サイクロン"Amphan(アンファン)"がスリランカ全土を襲いました(その後、インド沿岸部・バングラデシュでも大きな被害がありました)。

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10月頃から年明けにかけては、モンスーンの時期。2度目の雨期です。5月の雨期よりも期間が長く、しかし国の南西部では雨が少ないなど、地域によって差が出る時期でもあります。

近年のスリランカの雨期は、少し様子がおかしくなってきました。

特に年末にかけての雨期は過去のそれに比べて雨量が極端に増えて、長期間に及ぶことが多くなってきました。

2019年の雨期はスリランカの産業に甚大な影響を与えました。9月頃から降雨が始まり、そこから約4ヶ月以上も雨の日が続いたのです。もちろん小雨程度の日もあれば、雨が上がった瞬間もありましたが、南国らしい晴天の空が広がった日は、数える程しかなかったと言われています。

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私達が輸入しているヤシガラは、「洗浄(水洗い)と乾燥」という工程があるのですが、乾燥作業に雨期は天敵。写真の様に広い敷地にヤシガラを敷き詰めて天日乾燥するので、雨の日が続くと作業が滞ります。


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