見出し画像

土漠(どばく)の中の唯一のゴルフ場 ゴルフ その8 イスラエル 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

【特に米国先端企業参入のバッグドアとしてイスラエル】
 鉄鋼会社の次期中核事業部門である半導体事業のセールス&マーケティングの欧米担当の仕事をしていた時の話です。グローバルに展開するバックドア(裏口)として、総合商社さんと組んでイスラエルにリエゾンとしての駐在事務所を、まずは商社さんの事務所を間借りして設立しようとしたりしました。

 その辺りは以下をご覧になって下さい。

 最先端情報通信機器、航空宇宙関連等の大企業から当時急成長していたインターネット関連やデジタル映像機器のメーカーまで総合商社さんの力をお借りして広範かつ網羅的なマーケティング活動を行う事ができました。
 当時、鉄鋼会社は油田掘削やパイプラインの建設等のエンジニアリング事業やそれに伴う掘削用の油井管やパイプライン用の大経管の販売をしていました。ですからアラブボイコットの関係でイスラエルへの進出はある種タブーでした。そのような背景での大手総合商社さんの協力を得てのイスラエル参入はとても稀有な案件でした。フレームワークをしっかり整備できた上でのチャレンジングで日々ワクワクしながら仕事をしていました。

 宿は新しく欧米系のホテルが建つまでは現地大使館員の定宿だった地場の最高級ホテルに住んでいました。因みにそのホテルのプライベートビーチでは子供に間違えられ子供料金を請求されてしまいました。

 その辺りの面白い話は以下をご覧になって下さい。

 また、特に新規展開地域での駐在員の大きな仕事である海外視察団対応も楽しくこなしていました。エルサレムや死海等へは頻繁にお客様に同行して訪れていました。

 その辺りの面白い話は以下をご覧になって下さい。

 総合商社さんのガッツと広範な仕事に触れる機会も多く、商社さんの駐在員の方のご配慮で同行させて頂きました。

 その辺りの面白い話は以下をご覧になって下さい。

 その総合商社さんの駐在員の方とゴルフに行く機会が有りました。イスラエルは砂漠ではなく土漠です。当時はイスラエルでゴルフができる場所は1か所だけでした。

 定宿から車で30分ほど北のCAESAREA GOLF CLUB(カイザリア ゴルフ クラブ)に案内して頂きました。土漠に強引に水を散布し続けて作ったゴルフ練習場という感じでした。不整地で日本のゴルフとは雲泥の差がありました。シリコンバレーの乾季のパブリックコースもかなり酷かったのです。

 リファレンスとしてのシリコンバレーのパブリックゴルフコースの感じは以下をご覧になって下さい。

 それよりも遥かに見劣りする施設でした。まぁ、土漠の真っ只中で、緑化を市街地に近い地域から進めていた程度のお国柄ですからそういう意味ではよくぞ此処まで貴重な水を引いて整備したという印象でした。

 パターとドライビングレンジ(打ちっぱなし)でユダヤ人の方々が意地で乾燥地帯に用意したゴルフ施設を小一時間楽しみました。

 ゴルフって多くの人の心を掴むスポーツなのだと実感しました。

蛇足
 軽い運動の後には、ローマ帝国時代の遺跡を見学しました。イエス・キリストもそうですが、ローマ帝国の支配が此処まで及んでユダヤ人の方々に多大な影響を与えたのだなぁということをしみじみ感じました。
 その遺跡の中のローマ帝国時代を彷彿とさせるレストランで地中海の海の幸と土漠だからこそ美味しいヤルデンというイスラエル唯一のワインを頂き、地中海のどん詰まりの地域の歴史に思いを馳せつつ現代を生きる幸せを感じさせて頂きました。

超蛇足
 イスラエルは湾岸戦争開始直後に人事部から携帯電話に即時退避命令が入り、即ホテルに戻り飛行機は危険ということで北の港であるハイファからフェリーで撤退しました。

この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?