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スタートアップの育児環境。TBMの子育て中メンバーに聞いた働き方、組織風土

今回は、TBMメンバーの多様な働き方を知っていただきたく、「子育て」に着目し、TBMでの実際の働き方についてご紹介します。「産休・育休取得メンバー」と「子育て中メンバー」にインタビューを実施し、TBMならではの「育児」における環境などについてお話を伺いました。※所属や業務内容は、インタビュー当時(2023年1月)のものです。


「子育て中メンバー」に聞いた、働き方と価値観の変化


まずは、子育て真っ只中の4名から、仕事と家庭の両立についての思いや考え方などを伺いました。

中村さん:アクセンチュアに入社し、戦略グループで国内の製造業クライアントを中心に、中期経営計画策定等に携わる。現在は、グローバルアライアンス部の部長、LIMEX事業本部の部門長補佐としてTBMの海外展開を包括的にリードする。現在1歳のお子さんを子育て中。焼肉が好き。
堀さん:IT領域のスタートアップの立ち上げ期に参画し、営業管理、人事、法務など幅広くバックオフィス業務を担当する。TBMでは、CirculeX事業本部にて営業管理プロセスやシステムの見直しを含めて業務効率化の企画および実行までを担う。現在、18歳、11歳のお子さんを子育て中。ゴルフ好き。
恩地さん:大学4年時に会社経営を始め、ファッションブランド経営、広告制作の事業を行い、D2Cアクセサリーブランドの立ち上げ、事業譲渡を経てTBMにジョインTBMではEC事業の事業責任者として「ZAIMA」全体の統括を行う。現在1歳のお子さんを子育て中。娘が最初に覚えた言葉は愛犬の「コウ」。パパ負けました!
劉さん:学生時代は抗がん剤治療に関する研究を行い、前職ではメッキ材料の合成プロセスの設計、新規製品の基本開発および評価を行い、TBMに参画。TBMでは、子供のため、環境にやさしい製品をつくるための研究開発を行う。現在2歳のお子さんを子育て中。元気に飛び込むチャレンジパーソン。
(写真左から、中村さん、堀さん、恩地さん、劉さん)

◆オフィスで使える時間が減った分を自宅で


──子育て中の皆さん、現在の実際の働き方を教えてください。

恩地:基本的に朝はパートナーがお見送り、私がお迎えを担当しているので、朝は自宅や近所のカフェで仕事を始めて9時に出社、17時には退社する働き方をしています。とはいえ、退社後もチャットでのコミュニケーションは取れるようにしていますね。

子どもが熱を出したときなどは、当日朝に連絡をして在宅ワークに切り替えたり、午前中に病院に連れて行ってから出社するという働き方をしています。また、夜の会食は週2回までにすることやスタート時間を可能な限り早くするなど、周りの方々に子どもがいることを伝えて調整してしています。

中村:現在、1歳になる子供がいます。子供が生まれてからはなるべく朝早く出社して、少し早めに帰宅し、自宅で子どもを寝かしつけてから残りの仕事をしています。おかげさまで朝に強くなり、健康になってきました(笑)。

まだまだスタートアップのTBMでは、いきなり業務量を減らせるわけではないですし、忙しいのも変わりません。それでも、オフィスで使える時間が減ったので、任せられる業務はメンバーに託して、帰宅途中や帰宅後にできる限り対応するようにしています。

堀:基本的には出社していて、上の子がもう大きいこともあり、ちょっとした家事は(本人の成長のためにもなる!)お願いをしています。食事に関しては、休日にまとめて作り置きをしたり、お弁当を作るついでに事前準備だけして、突発的な残業があってもある程度子どもたちでも対応できるようにしています。子どもの学校行事については、チームに子育て中の方が多いのでご理解いただいており、参加するようにしています。

◆子育てと仕事を両立する中で変わった価値観


──子どもの誕生に伴い、家庭の中や仕事をしている中で変化したこと、気づいたこと、工夫していることはありますか?

堀:家庭での変化は、時短料理がうまくなりました(笑)。また、以前はきれい好きでしたが、多少の汚さはOKというように幅が広がったと思います。仕事での変化は、子育てと一緒で、失敗や成功にこだわり過ぎず経過を楽しめるようになりました。また、仕事と家庭の切り替えをきちんとすることように心がけ、モヤモヤするときには、自分を大事にする「お一人様TIME」をつくってデトックスしています。

恩地:変化したことは、仕事が圧倒的に一番という価値観から、仕事よりも家族を優先したいという気持ちが芽生えたことです。仕事は代わりがきいても、子どもにとっての親は代わりがきかない存在だと認識したことが大きなきっかけでした。

子育てとの両立で工夫している点は、パートナーと家事育児の役割分担を明確に分け、夫婦間のルールをつくっていることです。例えば、火・木は夜の外出や会食が許されている分、月・水・金は私がごはん、お風呂、寝かしつけまでを担当するとか……。どうしても会食などが多い週はお見送りを代わりにやるというような感じにしています。

劉:子どもが生まれてから、生活はすべて変わりましたね(笑)。もともとそこまで子どもが好きではなかったのですが、出産を経て子どもを好きになりました。町なかでも泣いている子にも優しくできるようになったのは自分でも驚きです。

職場では、子どもの病気やけがを理由にリモートワークをすることが増えたり、育児の時間を確保するために残業時間を短縮するなどの変化がありました。保育園から呼び出しがあった際にはフレックスタイム制度を有効に活用しています(テクノロジーセンターでの適用)。

中村:帰宅して子どもと会うと疲れを忘れますし、エネルギーをもらえます。また、この子の将来のために何ができるだろうかと考えさせられます。サステナビリティ革命を起こすべくTBMにジョインしたのですが、子どもが生まれて、本当の意味で次世代のことを自分ゴト化するようになったと思います。日々のニュースを目にしても、「この子が大人になったときにどんな影響があって、どんな世界になっているのだろうか」と想像するようになりました。

TBMでも、次世代のため、将来世代のためというモチベーションで仕事をしており、それが自分の子どもの将来のためという、より解像度の上がった具体的なものになったように思います。

◆困ったときは助け合える風土づくり


──もしチームに子育て中のメンバーがいたらどんなコミュニケーションをとりたいと思いますか?

中村:なるべく時間を柔軟に使えるように、業務内容を調整したいと考えています。TBMには実際、私以外にも子育て中のメンバーが多く在籍していますが、朝晩の送り迎えに対応できるように出社・帰宅時間を調整したり、必要であれば在宅ワークにしたりと柔軟に働いているように思います。ただ、そのワークスタイルが当てはまる業務と難しい業務があると思うので、本人の意志や希望を確認しながら、業務内容を調整できればと思います。

そうはいってもTBMは挑戦するベンチャーであり、「非常識への挑戦」と「両立主義」を掲げていますので、仕事で1年で10倍の成長を実現することと育児を両立できるよう、相当の覚悟が求められると思います。実際に育児をしつつも、成長に貪欲なメンバーが多いと感じます。私もまだ手探りの状態ですが、一緒にこの挑戦を成し遂げられるように、知恵を絞りながら共に成長していけたらと思います。

恩地:子育てをしているチームメンバーが早めの帰宅や急な早退などに申し訳なさを感じないように、できる限り自分の経験談を子どもがいる人にもいない人にも積極的に話すようにしたり、「保育園で風邪が流行ってますね」というような雑談をしたりしています。これは「本当にどうしようもない!というか風邪ひいて当たり前!」「余裕で最低月一とか風邪ひく!」ということを、子育てをしていく中で知り、周りのメンバーにもそういったことが業務の足枷にならないようなコミュニケーションを心がけています。

堀:ひとつは子育て経験を活かして、まだお子さんが小さいパパさん・ママさんの悩みに寄り添う形で話を聞くように心がけています。もし答えがでなくても、経験を話すことで「こうやって乗り越える方法もあるんだな」と気付き、忙しい中でも子育てが楽しめるようになるといいなと思います。

ふたつめは、チームでカバーできる体制づくりを取り入れたいと考えています。これは子育てだけではなく、介護・入院などなど人生で仕事に専念したくてもできない時期が誰でも起こり得るので、その時のために属人化を防ぎ、業務の標準化を図るという視点を持って業務フローを作ること、そして普段からヘルプできやすいよう、まずは自分からヘルプを申し出る潔さ(笑)も持って、チームの皆さんで困ったときは助け合える風土づくりを自らしています。

劉:同僚に子育て中の辛いことや楽しいことをシェアしたり、教育の悩みなどを一緒に検討したりしているので、他の子育て中メンバーにも積極的に話しかけていきたいなと思っています。

──ありがとうございました。

「産休・育休取得メンバー」に聞いた、産育休中の不安と、復帰後に思い描く挑戦


入社日が一緒、子どもの誕生日もちょうど半年違い、復帰予定月も一緒、子どもの体重が3ヶ月で7キロオーバーのBig Baby、岡山に縁があるなど共通点の多い小嶋さんと黒木さんのお2人のインタビューをお届けします。

小嶋さん:大学・大学院時代に太陽電池の素材研究に携わった後、大手エネルギー企業にて原料の輸入から装置でのプロセス管理、出荷までの一連の業務を担当。TBMではSCM本部にて、製品における購買および物流業務を担い、最適な業者選定、全体のサプライチェーンマネジメントを行なっている。2021年12月から産休中(子供はもうすぐ1歳)。あだ名はコジコジ(さくらももこ劇場のコジコジにも似ている)
黒木さん:大手信託銀行での窓口業務、不動産業界での人材開発、広告代理店等での採用をリードし、TBMにジョイン。TBMではピープル&カルチャー本部にて、経験者・新卒における採用関連システム導入〜最適化および運用の企画・構築、オンボーディング施策の企画立案〜実行のリードを担う。2022年6月から産休中。「キングダム」が好き。
(写真左:小嶋さん、右:黒木さん)

◆産休・育休取得前の不安


──産休・育休取得前に不安だったことは何ですか?

黒木:妊娠が分かったときは喜びと同時に、コロナ禍だったこともあり今後について漠然とした不安がありました。また、業務については、4月の新卒研修の準備、中途オンボーディングの新しい施策などが同時に走り始め、業務量も増えていく段階だったので、無事に走りきれるか自分の体調面について心配な部分はありました。

ただ、やりがいのある業務だったので、やりきりたい思いもすごく強かったです。幸い、私はつわりもほとんどなく、いたって健康な妊婦生活を過ごし、妊婦の中では結構精力的に働いた方だと思います(笑)。

引き継ぎについても、ベンチャーなので一人ひとりのミッションやタスクが多いため、申し訳ない気持ちもありましたが、みんなが本当に快く協力してくれて、スムーズに業務を引き継ぐことができました。改めて人に恵まれているなと思いましたし、私自身のスタンスとしてもValuesにある「感謝と謙虚」を忘れずにいることって本当に大事だなと思いました。

小嶋:時期的に新型コロナの新規感染者数が爆発的に増えていたので、コロナに感染しないか、心配していました。妊娠中、コロナに感染した妊婦の方々のニュースを聞き、不安にはなりましたが、手洗いうがいなどの基本的なことを徹底するようにしていました。

その他、妊娠初期は食べづわりがあったため、空腹の状態で乗る帰りの電車では毎日気持ち悪い状態が続いていたのも辛かったです。まだ周囲に妊娠を伝えていなかった時期、気持ち悪くならないように、終業後に会社外のコンビニでおにぎりを食べているところを他のメンバーに見られて怪訝な顔をされたのは、今となっては笑える思い出です(笑)。

◆温かいメンバーばかりの組織


──出産前後で、あってよかったカルチャーや組織の仕組みはありますか?

黒木:一番思い出に残っているのは、チームメンバーが企画してくれた「安産祈願の会」です。全員が安産にまつわる演し物をしてくれたり(笑)、今まで一緒に仕事をしたメンバーや研修を担当した新卒メンバーからメッセージを集めてくれたり……。うれしかったし、自分の戻ってくる場所があるのは幸せなことだなと思いました。また、出産してからも会いにきてくれたメンバーもいました。子連れでランチデビューしたのもTBMのメンバーです。

小嶋:TBMのメンバーって、本当に温かいですよね。私も子どもを連れて会社に遊びに行ったときは、みんなが寄って声をかけてきてくれてとてもうれしかったです。黒木さんも、妊娠中に我が家まで遊びにきてくれましたよね。

黒木:組織の仕組みとしては、まだまだ制度などを整えている段階です。だからこそ、上司と相談しながらフレキシブルに対応してもらえたことは、ありがたかったですね。少し体調が悪いかもと思ったときには上司に相談し、無理せずリモートで対応するようにしていました。周りのメンバーも「無理せず家で働いて欲しい」という感じだったので、本当に働きやすかったですね。

小嶋:私は、妊娠初期、つわりで何も食べられない時期がありました。食欲が湧かずお昼を食べられない日が続いたあるとき、15時頃にマックのポテトならば食べられそう……という状況に(笑)。ランチ時間はとうに過ぎていましたが、正直にマネージャーとチームのメンバーにその旨を伝えると「行ってきて!」と快く送り出してくれました。

SCM本部は、そんなお互いの立場を思い合うことのできるメンバーが集っていて、何でも言い合える雰囲気です。手前味噌ですが、本当に素敵なチームだなと思っています(笑)。私も、相手の立場を自分ゴト化し、思いやることをいつも忘れないようにしていたいですね。

◆復職後への思い、考え方の変化


──育休を取得して、価値観や考え方の変化はありましたか?

黒木:TBMでも新卒・経験者のオンボーディングに携わっていましたが、人が安心して挑戦や成長できる土壌を作っていきたいと、子育てを経験してからさらに強く思うようになりました。

また、産育休前に国からの各種手当金などについて調べる中で、働く人々に関連する制度についてもっと理解を深めたいと思うようになり、子育ての隙間時間を利用して今は社労士の勉強をしています。勉強する中で、労務や制度の知識は、採用・組織開発・人材開発などすべての人事施策の基盤だなと思うようになったので、復帰後に機会があればいつかチャレンジしてみたいですね。

小嶋:黒木さん、さすがです(拍手)! 私も、低月齢の頃は昼寝の間に勉強したりもしていたのですが、最近は思うように出来ていません。昼寝の時間も徐々に短くなってきているのと、その昼寝の時間も、離乳食の用意やその他家事に追われてしまい……(汗)。ただ、復職したらさらに大変な日々になることが想定されるので、まずは環境整備をと考え、新たな調理家電の購入に踏み切りました。心に余裕ができ、以前よりゆったりした気持ちで子供と向き合えるようになりました。

子どもが起きている時間は動き回るので目が離せないし。育休って、もう少し自分に使える時間があるものだと思っていましたが、実際のところ自分の時間はないに等しいですね。

多様な働き方のモデルの一つになりたい


──TBMでこれからライフステージの変化を迎える方へのメッセージをお願いします。

黒木:現状、まだ制度を整えている段階ではありますが、実際に妊娠して産休に入るまでをTBMで過ごしてみて、感謝と謙虚があれば大抵のライフステージの変化は乗り越えられるんじゃないかなと思っています。今後、TBMで働くママのロールモデルになっていきたいねと2人で話しているので、みなさんが働きやすい環境になるよう、私たち2人も頑張っていきます!

小嶋:育休後、さらに忙しない日々が始まりますが、調理家電などもフル活用しながら仕事と家事育児の両立を頑張っていきたいと思っています。私たちは同期として入社しているのですが、奇しくも同じタイミングでの復職となりそうなので、大変心強く思っています。一緒に、乗り越えていきましょうね!TBMではまだ、在職中に育休から復帰したママさんが多くはない状況ですが、私たち2人も、多様な働き方がある中で一つのモデルになれるよう挑戦を続けるつもりです。

エントリーを迷っている方、この記事を読んでTBMの門戸を叩いてくれる方が少しでも増えたらいいなと思っています。

──皆さま、ありがとうございました!TBMでは、共に事業を創ってくださる仲間を募集しています。詳しくは採用ページをご覧ください!


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