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パソコンを初めて使い始めた頃の事

 前回の不正ログインのエッセイで思い出した事なので書こうと思う。そして、同じようなことを思っている人が多いのだなと。

 私が初めて使用したパソコンはWindowsMEという、伝説のOSを搭載したパソコンだったのだが、マイクロソフトでもこのOSは黒歴史と言い切るぐらい、ひどいOSだった。実際私が使っていた頃、頻繁に故障を繰り返し、半年も経たないうちに壊れた。3年ほど使ってトータル8回は壊れたかな?ひどい時には1週間もたずに修理になった事もある。

 はっきり言って欠陥商品と言わざるをえない。終いにはこれ以上の修理は申し訳ないと思ったのか、メーカーから最終的にはXPのパソコンが届くようになった。そこから次のPCに買い替えるまで一度も修理を出す事なく使わせてもらった。XPは今でも動く優秀なOSだと思っている。それだけにXPのアップデートが終わったことは当時すごく嫌だった。今でも使えるのであれば使いたいと思うOSだ。

 そんな感じでパソコンを使って来たものの、MEから始めたユーザーは、パソコンが壊れる恐怖をかなり経験してきたのではないだろうか?間違いなく7や10を使っている人や、Macユーザーには分からないトラウマではないだろうか。

 MEからパソコン生活を始めた私は、当時からYahoo!を利用していたものの、パソコンが壊れれば当然ネットを使う事が出来ない。しかもパソコンほぼ初心者なので、元の環境に戻すことが出来ない。

 初めて壊れて修理から戻ってきたパソコンでyahoo!を閲覧するのだが、yahoo!IDのログインを要求される。今となればIDというものの存在を理解しているものの、当時の初心者からすると、パソコンの故障=IDログイン解除=アカウントの消滅と繋がり、パソコンが壊れる度に毎回yahoo!IDを作っていたのが私だ。今使っているIDもその時に作ったIDだ。

 無知とは恐ろしいのだが、当時周りにパソコンを持っている人は少なかったし、インターネットというものを利用している人はさらに少ない環境だったので、作ったIDを別の端末でログインすることが出来る事を理解していなかった時期がある。

 大体初めてのパソコン、初めてのインターネットの記憶というのは、SNSだったり、オンラインゲームだったり、何らかの作業をする為にパソコンを買っていると思うので、結構思い出になっている事だと思うのだが、私の思い出といえば、即効壊れるパソコンで、何度も修理をして、何度もIDを量産した思い出が初めてのパソコン、初めてのインターネットとなってしまった。

 年が年ならきっと、パソコン嫌いになっていたと思う。

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