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19の小田急柿生という曲

 日曜日の深夜3時を回ろうとしている今、というともう月曜日になってしまっている。そんな時にコラムの執筆を始めるのが私。

 日曜日の夜というのはなぜだか分からないが、一番昔の事を思い出してみたり、今後の事を考えてみたりしてしまう。今後に関しては基本的にロクな事を考えていない。というよりも、お先なんて分からないので、考えだすだけ無駄なものの、ただ不安だけがぐるぐる回る。だから将来の事を考えるには一番辞めた方がいいと思う。これは本当に。月曜の朝から憂鬱になってしまうから絶対やめた方が良い。

 しかし、昔を思い返すには一番思考が巡る。数年前からこの日曜日の深夜が好きなのだが、この年になってみると本当に過去の事を振り返るようになる。

 例えどんなに今が楽しくて、この先の未来が良い物だとしても、子供の頃の楽しさに時々縋りたくなってしまう。女王の教室を見てからだろうか?15年も前でも、やはり小学生は小学生だ。小学生の生活を見ていると、やっぱりあの頃に戻ってみたいと思ってしまう。

 すっかり日曜深夜は過去に縋る為の時間となってしまっている。久しく日曜の深夜に起きている時間なんてそうなかったのに、最近は時間の調整が出来るようになってしまった為か、この時間でも起きてしまう。結婚したらもう無理だね。

 昔といえば、今に比べてだいぶ感性豊かだった。否、本当はいう程豊ではない。しかし、今みたいな尋常じゃないぐらい頑固な感性とは違い、だいぶマシな方であった。

 この曲をもしこの年で出会っていたら、懐かしさや寂しさとか、昔を思い出す為の曲にはなれず、クソみたいな歌詞の曲で終わっていたと思う。ストレートな歌詞にこの時期はまだ全然素直に聞けていた。実際この曲はかなり好きで、柿生になんて縁もゆかりもないし、どんな場所なのかも知らない。でもそんな場所を歌った曲ではなくて、好きな場所と思い出を歌った曲。そのストレートな想いが、なんとなく楽しかった頃を思い出させてくれる。

 今がツマラナイとかそういう話ではない。その時はその時で楽しいのだが、その時に戻りたいと願ってしまう。

 実はオススメの曲のコラム執筆の時は、その曲を流しながら綴るのだが、当時からギターの演奏は知ってはいるものの、どこか懐かしさを覚えるのは単純に世代だったからとか、数十年前の曲だからという訳ではなく、後ろでギターがカノンを演奏している。カノンのフレーズって、どことなく懐かしさというかそういう温かさがあるのだ。

 この曲はもうこの先何十年経っても時々聴き続ける曲の一つなのかもしれない。

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