ウイルスの仕組みと倒し方

子どもにウイルスってなに？と言われたら答えられますか
バイキンかなとか答えてしまいませんか
曖昧だけど身近な存在です
今回はそのウイルスを少しでも理解して対処できるように周りと共有していただけたらと思い、寄稿します

そもそもウイルスは生命の最小単位の細胞の体さえも成していない
タンパク質の殻と核酸（遺伝子DNA、RNAとか）のみで形成される存在です
遺伝子はありますが、生物ではないと言われています
ミジンコだって、人間だって、生きるために細胞分裂をしています
しかし、そういった生命の存在定義として
自分自身をコピーして増える「自己複製機能」というものがあるのですが
ウイルスは細胞でさえないので
その自己複製機能を持っていません
ではどうやって増殖するのか
自分ではできないのでコピーができる他者に寄生して
その機能を乗っ取り増殖します
この寄生能力に特化した存在です

体内に侵入したウイルスは人間を構成している細胞の核の中に
自分のDNAを入れて、その細胞を利用して増えます
乗っ取られた細胞は人間のためにエネルギーを作れませんし、
その細胞は死んでしまいます(これにより他の細胞への感染を防いでいるとも)

ここで大切なのは人間には本来そういったウイルスに対して
免疫機能があるということです
ウイルスの体内の侵入を防ぐために咳、くしゃみや鼻水を出して対抗します
もし、侵入されても体内の細胞が攻撃したりウイルスの複製を阻害します
そういった体内での活動が発熱等の症状として
でます
そういった体内の活動により感染終結を迎え
一度感染したものは体内の細胞に記録され、ウイルスの感染能力の無力化と特定しての破壊ができるようになります
ウイルスに対しての身体のアップデートですね
すばらしい身体の機能です

昔、ヨーロッパで人口の1/3以上を死に追いやった黒死病が大発生した時、その看護を行っていた者も次々と病に倒れましたが、ごく一部の人は死に至らず助かりました
そうです免疫機能により克服したのです
現代は科学の進歩により私たちは理解できますが
当時は、その奇跡に神の御加護を受けた者と言われていました
それぐらいの奇跡として扱われたのです

神の御加護とまでは言いませんが、こういった身体の機能は素晴らしいと思います
免疫機能ひとつにとっても、とても完成されたものと思いませんか

近年わたしたちはウイルスの驚異にさらされることも多くなりました
接触を避けて感染自体を防ぐのはもちろん大切です
しかしそれだけでは完全ではありません
人も生物も環境の中で生きています
環境なしでは生きていけません
その中には必ず何かしらの脅威があり、それに対抗できる準備が必要です
ですので、感染の未然に防止することはもちろんですが、
併せて、身体の裡(うち)に備わっている免疫機能の強化もやっていきましょう

次回は免疫機能の強化について書いていきます