フィルイン
ドラムフィルイン(フィル)は、曲のセクションの切り替えやリズムの変化を強調するために使われる短いドラムパターンです。フィルインは、楽曲にダイナミクスを与え、演奏に興奮や期待感を持たせる役割を果たします。
フィルインの基本構造
フィルインは通常、1小節(4拍)またはそれ以下の長さで構成され、スネア、タム、シンバルなどを組み合わせて演奏されます。
例:基本的な4拍のフィルイン
スネアのみを使ったフィルイン
|1 & 2 & 3 & 4 & |
| - - - - SD SD SD SD |
```
ここでは、4拍目にスネアドラムを連打するシンプルなフィルインです。
タムを使ったフィルイン
|1 & 2 & 3 & 4 & |
| - - - - Tom1 Tom2 Tom3 SD |
```
このフィルインでは、3拍目からタムを使って徐々に盛り上げていき、4拍目の終わりにスネアで締めています。
実際の「DESTINY」に適用するフィルイン例
基本的なフィルイン
|1 & 2 & 3 & 4 & |
|BD SD BD SD|
|HH HH HH HH HH HH HH HH|
| Tom1 Tom2 Tom3 SD |
```
- **バスドラム (BD)**: 1拍目と3拍目にアクセントを置きます。
- **スネアドラム (SD)**: 2拍目と4拍目にアクセントを置きます。
- **ハイハット (HH)**: 8分音符で全ての拍をカバーします。
- **タム (Tom1, Tom2, Tom3)**: 最後の1拍でタムを順に叩き、スネアで締めくくります。
フィルインのバリエーション
スネアとタムを組み合わせたフィルイン
|1 & 2 & 3 & 4 & |
| - - - SD SD Tom1 Tom2 Tom3 SD |
```
3拍目の「&」からタムを使い始め、4拍目にスネアで強調します。
シンバルを加えたフィルイン
|1 & 2 & 3 & 4 & |
| - - - - Tom1 Tom2 Tom3 Crash |
```
フィルの最後にクラッシュシンバルを加えて、セクションの切り替えを強調します。
フィルインの役割と使用タイミング
1. **セクションの切り替え**:Aメロからサビへの移行などで使う。
2. **リズムの変化**:一定のリズムが続いた後にフィルインを入れてリズムに変化を加える。
3. **クライマックスの強調**:曲の盛り上がり部分やクライマックスでフィルインを使い、感情を高める。
フィルインは楽曲の構造や演奏者のスタイルに合わせてアレンジすることが重要です。上記の例を参考にして、松任谷由実さんの「DESTINY」に適したフィルインを作成してみてください。
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