自分の強みを振り返って今後に活かすために「ストレングスファインダー」受けてみた。

友人から、「ストレングスファインダー、面白いよ」という話を聴きました。実際の診断結果をシェアしてもらって、とても興味がわきました。そういえば、YouTubeでは勝間和代さんがおススメしていたっけ。

この「ストレングスファインダー」といわれるものは、Gallap社という調査会社が提供している、自分の強みを診断するテストです。200問弱の問題に30分くらいかけて答えていくと、34の資質のうち、自分の強みがはっきりと表れている順に並んで表示され、それぞれの資質の特徴を説明してくれます。

世の中、自分の弱みに焦点を当て、克服しながら一生懸命生きている人が多すぎる。自分の強みを活かし、弱みは克服ではなく代わりにその部分が強い人に頼るなどカバーしていくことで、生産性が高まり、より良い人生が送れるのに…という発想からこのテストは生まれたのだそうです。

本を買ってトライする場合は、上位5位のみがわかります。5位まででいいや、という場合は、Gallap社のホームページからテストを買うより安いです。ただし、AmazonでKindle版を購入することはできません。

ホームページで購入するのは、データ版の本が欲しい方や、34すべての資質の順位を把握したい方向け。

実際のテストの受け方は他の方が色々書かれているので、今回はわたしの診断体験記に焦点を当てたいと思います。

目的をたてる

きっかけは、面白そうだったから、ということが正直なところですが笑

このテストを受けて、次のことを明らかにして行動に移します。

目的①自分の強みを使うことで、自分が幸せになりながら、どう生活や社会に活かせるかを考える。

目的②大人になるまでの段階で無理して頑張って育て、結果自分自身が消耗していた、という弱点とそれに関係する活動については、一切を捨てるということはしないけれど、できるだけ断捨離を試みる。


仮説を立ててみた

まずは仮説を立てたくなりました。自己認識とテスト結果でどれだけ差が出るか、楽しみです。小学校の理科の実験でも、生活班のみんなで実験前にあーだこーだ結果を予測するのが大好きだったなぁ、と振り返りつつ。

そもそもストレングスファインダーで定義づける34の資質に何が入っているかわからないので、ずれがあることを承知で、自分の強みを3つ紙に書いてみました。

①悪い状況もシニカルに受け止めつつ、前向きに強くいられるメンタル

②目に見えない存在を信じる力

③向学心と向上心

①の良さは、簡単にぽきっと折れない強い心を持っているのが良い部分。悪さは、皮肉ることをユーモアとして楽しみ、良しとする姿勢があるところ。人からは明るく真面目に見えるようなので、こういう部分を出すと、えっ。。という困った顔をされてしまいがち。

②の良さは、自分がたくさんの存在に見守られて心強いと思え、エネルギーが湧き、精神の芯の部分がどっしりしていられることだと思っています。悪さは、人から気味悪がられることかな。だから、本当にこの手の話題を受け容れてくれそうな人でなければ、このジャンルは話さないようにしています。

③の良さは、新しい環境や知識を味方につけられること。悪さは、子ども時代に母から、「その貪欲に自分が吸収したいと思う欲を、少しでも誰かに対する優しさに変えてくれたらいいのに」と言われたくらい、バランスが悪く、努力しない限り、思いやりに欠けていたことでしょうか。


実際にチャレンジ

34の資質を出してみました。そのうち上位10位の結果はこれでした。

無題

まず大きな枠組みで行くと、34の資質には4つのカテゴリーがあります。

赤:戦略的思考力、紫:実行力、青:人間関係構築力、黄:影響力

上の結果を見ると、私は、「赤:戦略的思考力」が圧倒的に強く出ていて、次が「紫:実行力」、次にあまり差をつけずに「青:人間関係構築力」、最後に「黄:影響力」が出ています。

人に影響を与える力の弱さ、人に自分の意見を採用してもらう力の弱さは日ごろからじんわりと感じていたなぁ、と苦い思い出が蘇りました。

上位5位を見ていきます。1位は学習欲。

「学習欲」の資質が高い人は、学習意欲が旺盛で、常に向 上を望んでいます。結果よりも学習すること自体に意義を 見出します。

おお、出た出た。向学心と向上心。仮説とここは合っていたようです。ただ、1位にランクインするとは。「欲」という意味で一番強く出たからかもしれませんね。失恋した時も、わたしを救ってくれたのは、外国語の勉強でした。笑

2位は、内省。

「内省」の資質が高い人は、知的な活動に多くの時間を費 やします。内省的で、知的な議論が好きです。

これは仮説にはなかったですね。ただ、一人物思いにふけったり、本の感想や普段考えるよしなしごとを、日記やブログに書きまとめるのが好きなのは、こういうところから来ているのかもしれません。お手紙を書くのも好き。話すのが下手な分(コミュニケーションの資質は34位中32位でした)、書きまとめるとすっきりして落ち着くし、会社でも、口頭で説明するよりは、よくよく内容を練りながら、A4の紙1枚に纏めて提出する方がずっと得意でした。

3位は、アレンジ。

「アレンジ」の資質が高い人は、物事を整理し、組織化することができると同時に、この能力を補完する柔軟性も備えています。すべ ての要素とリソースをどのように組み合わせたら、最高の生産性を実現できるのかを考えるのが好きです。 

これも仮説になかったですね。しかも、あまり自覚がなかったです。たしかに会社でも、複数のことを同時にこなすことは当たり前のようにやってきました。本では、この「当たり前のようにできる」ことが、強みだと書いてありました。周りの方々からは違って見えているのかもしれません。

4位は、ポジティブ。

「ポジティブ」の資質が高い人は、情熱的であり、しかも自然にその熱意を人に分け与えることができます。生き生きとしており、他の人たちに活気を吹き込み、やる気を起こさせ ることができます。

これは、仮説にもあった、前向き思考でしょうね。4位だったのは、多少シニカルな、ダークな部分があったのをテストで見いだされたからかもしれません。

5位は、収集心。

「収集心」の資質が高い人は、収集や蓄積を必要とします。 その対象には、情報、アイデア、人工物だけでなく、人間関係も含まれる場合があります。

この概要説明のあとに、私宛の文が並んでいるのですが、大抵は知的探求心に関わるもので、本や専門家の話に興味を示す、とありました。

1位の学習欲に5位の収集心。どんだけ勉強好きやねん。

逆にワースト5位は、30. 未来志向 31. 戦略性 32. コミュニケーション 33. 競争性 34. 原点思考 でした。未来や過去のことを考える傾向があったような気もしたのですが…こういうところが、今を生きる夫と合う理由なのかもしれません。


所感(今回一番深く響いたこと)

まとめをする前に、一番深く響いたことについて、触れさせてください。

3位のアレンジの部分でも少し触れましたが、資質の順位が人によって様々なので、自分にとっては上位の資質が「いや、これ、ふつうでしょ」と思っていても、他の人は「なんでそんなことができるの?」となるのだ、と書いてありました。

自分の強みと同じものを人に求めてはならない。ということを、自分自身にもっと言い聞かせる必要があるし、周りの方々から重宝していただくためにも、自分はもっとその強みを磨いていかなくては、と思いました。

特に耳が痛かったのは、1位の学習欲に対する「盲点に注意しましょう」という言葉。

学ぶことや勉強することを重んじるあなたは、他の人にこの価値観を押し付ける傾向があります。

この、「盲点に注意しましょう」という欄は、どの強みにもそれぞれ書かれていました。どれも、自分の価値観や、この資質は持っていて当たり前という前提で人と接してはいけないよ、というような戒めになっていました。

これ見よがしではないとはいえ、この態度をどれだけの人に見せて傷つけてきたんだろう…大いに反省します。

そして、強みである割には、日々の勉強量全然足りていないんじゃないの…?という点も大いに反省したいと思います。


まとめ

3つの仮説のうち、2つは診断結果の上位5位と合うものがありました。仮説には書かなかったけれど、診断結果の上位にあった資質は、得意と自覚していなかった、でもなんとなく自分の中では当たり前のようにやってきた、というものでした。

前述した目的に対する現時点での答えを纏めてみます。

目的①自分の強みを使うことで、自分が幸せになりながら、どう生活や社会に活かせるかを考える。

⇒4つのアクションを通して実行します。

(1)翻訳やスペイン語の勉強に熱中する。読書する。(1位学習欲、5位収集心)

(2)スペインという新しい環境でも毎日を楽しむ。(4位ポジティブ)

(3)家事、仕事、勉強、遊び、人付き合いなど、自分自身の生活を管理してバランスよく楽しむ(3位アレンジ)

(4)インプットした学びや情報、データや思い出は、ものを考えるのに大いに活用してもよいけれど、自分の脳がパンパンになってしまう前に紙やブログに書きだし、纏めるなどしてアウトプットする(2位内省)

目的②大人になるまでの段階で無理して頑張って育て、結果自分自身が消耗していた、という弱点とそれに関係する活動については、一切を捨てるということはしないけれど、できるだけ断捨離を試みる。

⇒2つのアクションを通して実行します。

(1)以下の種類の仕事について、一人で無理に引き受けないようにすること。

・新しいアイディアやデザインを考えるクリエイティブな仕事

・プレゼンテーションなど、人前で話す仕事

・繊細さ、手先の器用さが問われる仕事

・大人数の上に立って決断しなければならない仕事

(2)部下教育を極力しない。「部下の教育をしなさい」と言われた場合は、以下のようにする。

・影響力がないのだから、自分の価値観を押し付けない。

・打ち解けて仲間になってもらう。部下の強みをポジティブに見ようとする。

・わたしの苦手なことをやってもらい、わたしは部下の苦手なことをカバーする。という関係になる。

・頂いた質問に対しては、インプットした知識を使って、できるだけわかりやすく説明するようにする。


この目的②の断捨離について、現実問題、会社員でいる場合は断つことが非常に難しかったと思います。。なぜなら、会社員であるということは、組織の一員であり、歯車の1ピースであって、ある程度のことは満遍なくできる必要があったからです。

わたしも、役に立つ1ピースになるために、今まで、苦手な部分を何とか伸ばして形を整え、ある程度のレベルを保とうとしてきたわけなんですよね。

その努力は別に無駄ではなかったと思います。そうやって努力することで、会社内の様々な人と波長を合わせ、目線を合わせ、話や伝え方を合わせ、結果をだしてきたのですから。そして、きちんとお給料や福利厚生、安定した休日を頂いてきたのですから。

もし会社員に戻るなら、また苦手なところを伸ばすため、頑張る日が訪れるかもしれません。でもきっと、その時は、自分の強みを意識して使いながら、他の人とは違うやり方を模索することもできるかもしれませんね。

もし興味を持たれる方がいらっしゃいましたら、「ストレングスファインダー」ぜひトライしてみてください。

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