ウェルエイジング・年齢の重ね方に対する考え方の変化
こんにちは。
急に気温が下がって、一気に秋らしくなってきましたね。
今回は「ウェルビーイング」というテーマで、最近よく耳にする「アンチエイジング」と「ウェルエイジング」についてお話ししたいと思います。
まず、「アンチエイジング」って聞いたことありますよね?少し前までは、年齢を感じさせない若々しさを保つことが美徳とされ、特に美容業界では「老化を止める!」というようなメッセージがたくさんありました。スキンケアやサプリメント、クリニックでの施術など、老化を少しでも遅らせるための方法が多く提案されてきました。もちろん、これらは健康や自信を保つためには重要な手段でもあります。
(ただし、実際には加齢・老化を止めるというのは化学的不可能ですので、化粧品などは「エイジングケア」という表現になります)
でも、最近は少しずつ流れが変わってきているのを感じませんか?「年齢を重ねること自体を楽しみながら、より健康で幸せな生活を送る」という考え方、これが「ウェルエイジング」です。単にシワやたるみを気にするだけでなく、**心身の健康や豊かなライフスタイル**に目を向けるようになってきました。ウェルエイジングは、外見だけでなく、心の健康や社会的なつながりも重視するんです。
たとえば、定期的な運動やバランスの取れた食事を意識することで、体力や気力が充実してくるのを感じますよね。さらに、趣味やコミュニティとのつながりを大事にして、心も元気でいられることが「ウェルエイジング」の鍵になります。年齢を重ねたからこそできる楽しみ方や生き方があり、それを大切にすることで心豊かに生きることができるのです。
一方、「アンチエイジング」は、どうしても「年齢との戦い」という印象が強いです。若さを保つために努力するのは悪いことではありませんが、年齢を否定的に捉えることになりがちです。これに対してウェルエイジングは、「年を取るのも悪くない、むしろいいことだ」とポジティブに受け入れるスタンスです。
実際、時代の変化も背景にあります。今、世界中で「ウェルビーイング」という概念が広がっており、単なる健康維持だけでなく、『心の平安や社会的なつながり』も含めた総合的な幸福感が注目されています。仕事、家庭、友人関係のバランスを取りながら、心身ともに満たされた生活を送ることがウェルビーイングの基本です。
これって、ウェルエイジングにも通じる部分がありますよね。年齢を重ねることを恐れるのではなく、それを自然なプロセスとして楽しむ。これが現代のウェルビーイングの考え方に合った「賢い年の重ね方」なんです。
つまり、「アンチエイジング」は若さを保つために老化と戦うアプローチで、「ウェルエイジング」は年を重ねることを前向きに捉え、健康的で豊かな人生を送ることを目指すアプローチです。この流れは、私たちの生活や考え方にも少しずつ浸透してきています。
どちらも自分らしい選択肢であることに変わりはありませんが、これからの時代は「どう老いるか」よりも「どう生きるか」を大切にしたいですね。