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うまくいっているオンラインサロン を閉鎖した話

私は、2017年8月からの約5年間オンラインサロン『セルフイノベーションサロン』 を運営していた。
まだ『オンラインサロン 』という名前も浸透しておらず何モノかも分からない時から、運営していた。

2022年6月末、私のサロンは閉鎖した。
閉鎖するにあたり、めちゃくちゃ悩み考え込み、ネットでも悩んだ時に
『オンラインサロン オーナーのやめ方』などを検索してみたが、
【うまくいってないサロンオーナー】が卒業する話はあっても、
うまくいっているサロンオーナーがやめる話はなかった。
だから、うまくいっているサロンオーナーがオーナーをやめる時の参考になればと思い、noteに綴ろうと思う。


私のサロンは、月額¥5500のサロンに平均200名が在籍していた。
多い時は、350名のメンバーが在籍していた。
年間の売り上げは1,000万以上。
サロンメンバーの質も高い。
部活も自走し、サロンメンバーのLIVEもあった。
メンバー同士の繋がりも強固で、友達ができていた。
セルフイノベーションを起こし、人生を変えていく人もとても多かった。


そう。すべてはうまくいっていた。
コミュニティの質も最高だった。

だからこそ、閉鎖の決断をするのにめちゃくちゃ悩んだ。

めっちゃ泣いたし、胃も痛くなった。
人生で一番重い決断だった。

今回は、この決断の経緯を話したい。

まず、私が閉鎖を考えたのは『自分の事業インフラ土台を2年で創りたい』と
思ったからである。
そのためには、何かを変える必要があった。

日頃から今の事業を始めて6年経つのに、事業の成長が遅いなと感じていた。
人にも恵まれている。社員との関係性もいい。
チャンスもたくさんあった。
なのに、まだこの結果なのか…と考えることが多くあった。
自分を信じてついてきてくれる人が増えてきたからこそ、
ここでステージを変えたかった。

自分の事業を振り返った時に気づいたことは、
私は、新規開拓よりも顧客を大切にすることに力を注いできた。
『セルフマッサージ 』という新規分野を開拓していくのは、楽しさもあるが大変
だった。だからこそ、信じてくれる顧客を大切にしたかった。
でもその気持ちは、次第に甘えへと変わっていた

新規の人にプレゼンするよりも、知ってくれている人に話す方が楽だった。
私は自分のサービスをPRすることに躊躇していた結果、6年経っても自分が想像した場所まで届いていなかったのだ。


今、思えば当たり前の結果である。
そして、器用に両輪がこなせる人であれば、新規開拓&顧客ケアのどちらもできるだろう。
しかし、家事も育児も仕事もしている私としては、社員に任せたとしても何かを手放さないと難しかった。


そこで、私は一番自分の中で大切で大きな安心感を生むオンラインサロン を手放すことを決めた。

手放す決断を80%したのは、実は1年前。
そう、決断に1年もかかった。(なが!!)

いろんな人に相談をし辞めようかどうしようかウジウジ悩んだ。
尊敬する人にも昔からの友人にも相談した。

みんな『ここまでよく頑張ったよ!』と言ってくれた。

それでも私は、決心がつかなかった。

それくらい私には大切な場所だった。

そんな時にふと観たYouTube動画。
キングコングの西野さんが講演をしている動画だった。

『うまくいかない経営者は損切りができない!成長していない事業があるなら損切りしないと!』

と、語っていた。
今までの誰よりもその言葉が私には響いた。

確かに、サロンはうまくいっていた。
しかし新規メンバーがガンガン増える時期は過ぎていた。
成長というより停滞していた。

その時に、
『私、サロンを手放そう。』

そう決心したのだ。
正直、ずーっと悩んでいた。だからこそ、決心をしたことでとても心が軽くなった。そして、身軽になった。




今、サロンを辞めようか悩んでいるオーナーさんに2つ伝えたいことがある。

①サロンを辞めるのはとっても悲しい。たくさん泣いた。
しかし、その悲しさと比例して私の自信になった。

私は、あのサロンを手放す決心ができた。
他に怖いことある?

と、思えるようになった。
どんな挑戦の失敗であろうと、サロンを手放すことよりも痛いことはない。

②サロンを手放したことで、私はとても身軽になった。
私がいつの間にか大きくなったサロン愛が、自分への比重を占めていたのであろう。今は、とても爽やかな気持ちである。
そして、今まで欲しかったチャンスの風が吹いている。
引き寄せも加速している。


最後に
オンラインサロン の良さが分かるのは、サロンを辞める時だと思う。
手放す時にどれほど自分にとって大きな存在だったのかが本当によくわかった。そして、信じてくれたサロンメンバーとまた笑顔で語れる日が来るように、私は自分の出した答えを正解にしていきたい

そして、またサロンメンバーと会った日に、胸を張って笑顔で再会したい。


ここからの私が、私はとっても楽しみです。


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