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非公開案件も管理!イラストレーター向け自分用ポートフォリオの作り方

イラストレーターとして活動する中で、企業からの非公開案件やクライアントの都合で公表できない作品も少なくありません。しかし、こうした作品も自分のスキルを示す重要な実績ですよね。

そこで今回は、NotionとEagleというツールを比較し、自分用の非公開ポートフォリオの作ってみたのでその手段をシェアしてみます。
これらのツールを使えば作品管理がもっと効率的に、そしてスマートに行えるようになりそうです!


なぜ非公開ポートフォリオが必要なのか

非公開ポートフォリオは、クライアントの意向を尊重しながらも、自分のキャリアをしっかり管理するために役立ちます。例えば、次の案件に取り組む際、「こんな感じの作品を以前作ったことがある」と思い出しても、公開していないと探すのが難しいことがあります。

でも、非公開ポートフォリオがあれば、自分の全ての作品を一元管理でき、いつでも簡単に見返すことができます。これがあることで、次のステップに役立てることができ、自分の成長を確認したり、仕事の幅を広げることが可能です。

NotionとEagleの特徴を比較

非公開ポートフォリオを作成する際、私が候補に選んだのはNotionEagleの2つです。それぞれのツールには優れた特徴があり、どちらが自分に合っているかを見極めることがポイントです。

Notionのメリットとデメリット

✅メリット
Notionの最大の魅力は、多機能さにあります。イラストの納品データを管理するだけでなく、プロジェクトの進捗状況やクライアントとのやり取りまで、一つのプラットフォームで完結できる点が便利です。また、カスタマイズ性が高く、テンプレートを活用して作業スタイルに合わせた管理が可能です。複数の人が関わる案件でも、チームコラボが容易です。

✅デメリット
一方で、機能が多すぎて、初めて使う人は迷うことがあるかもしれません。また、画像のプレビュー機能がシンプルすぎたり、データの検索やタグ付けが手間に感じることがあります。データが増えるとページの読み込みが遅くなることがあるので、注意が必要です。

Notion使用例。他に文具管理やツールの覚え書きに愛用中

Eagleのメリットとデメリット

✅メリット
Eagleの魅力は、画像管理のしやすさです。ファイルをドラッグ&ドロップで整理でき、タグ付けやカスタムフィルターを使って画像ファイルを効率的に管理できます。サムネイル表示が見やすく、ビジュアルが重要なイラストレーターにとって大きな強みです。

✅デメリット
Eagleは画像管理に特化しているため、テキストベースの情報管理には向いていません。また、デバイス間の同期やクラウドベースのアクセスが限定されている点も注意が必要です。複数の場所でデータを管理するには、別のサービスとの併用が必要です。
※ライセンス利用可能なデバイスは2台まで。条件達成で3台まで増加。

🐏<逆に言えばローカル管理なので、機密性が高いとも言えそうです

Eagle使用例。フォントも管理できるし、APNGやmp4も動作確認が可能

🐏<Eagleの詳細はコリスさんの記事が詳しくてお勧めです!

※動画メインの場合はEagleお勧め

なぜなら、Notionは外部リンクによる埋め込みの形でのみ対応だからです。ローカルにあるファイルで管理するならEagleが最適解になりそう。

実際のポートフォリオ作成手順

非公開ポートフォリオを作成するには、まずはツールの使い方を理解することが重要です。ここでは、NotionとEagleを使った具体的な作成手順を見ていきましょう。

Notionでのデータベース作成の具体的な手順

ここでは1からの作成手順を紹介していますが、大量に用意されているテンプレートから始めることも出来ます(後述)

  1. 新しいページを作成
    Notionのワークスペースで新しいページを作成し、「非公開ポートフォリオ」などのタイトルを設定します。

  2. データベースを追加
    ページ内で「/」を入力して「Database」を選択し、納品日、クライアント名、制作内容などをトラッキングできるようにカスタマイズします。

  3. カテゴリーやタグを設定
    各エントリーにタグを追加し、プロジェクトのカテゴリー分けやクライアント別に整理します。

  4. 納品物の詳細を入力
    各プロジェクトの詳細を入力し、納品日や制作物のリンク、使用したツールなどをまとめます。

  5. カスタムビューで整理
    テーブルビューだけでなく、カレンダーやギャラリービューも活用し、視覚的にわかりやすく整理しましょう。

🐏<ちなみに私は「ギャラリービュー」を愛用しています。
1から作成するのは大変なのでテンプレートを流用するのもお勧めです。


Eagleでの画像ファイルの整理手順

  1. 新しいフォルダを作成
    Eagleを開いたら新しいフォルダを作成し、フォルダ名を「非公開ポートフォリオ」やプロジェクト名に設定します。

  2. 画像ファイルをインポート
    フォルダ内に、非公開ポートフォリオに含めたい画像ファイルをドラッグ&ドロップします。

  3. タグ付けで整理整頓
    画像にタグを付けて整理しましょう。「立ち絵」「アイコン」「Live2D」「非公開案件」など、用途に合わせたタグを付けると便利です。

  4. プロジェクトごとに分ける
    Eagleではプロジェクトごとにフォルダを作成し、その中でタグ付けをして整理することもできます。

  5. 検索機能を活用
    Eagleの強力な検索機能で、キーワードやタグを使って簡単に画像を探せます。

🐏<「メモ」や「URL」欄もあるので最大限に活用すると便利そう!
なにげにお気に入りなのは、画像に使われている色のカラーコード化。

まとめ

非公開ポートフォリオを活用することで、クライアントからの機密案件や、公表できない制作物を効率的に管理できます。また、過去の制作物を振り返り、次のプロジェクトに役立てることができる点も大きなメリットですね!しかし、データのバックアップや情報漏洩防止にも注意し、しっかり管理することが大切です。

これらのポイントを押さえつつ、非公開ポートフォリオを効果的に運用して、お互いにクリエイティブな活動をさらに充実させましょう!💪

🐏<ラフのまま放置している画像もまとめておくと便利そうかも…

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