死にたがりりぃ

30歳/フリーター/独身

死にたがりりぃ

30歳/フリーター/独身

最近の記事

初めて推しを失ったオタクの話。②

なんとなく、加賀楓は25歳まではモーニング娘。にいてくれるだろうと思っていた。 長いことハロプロにいた子であり、彼女のハロプロへの愛はひしひしと感じていたので朋子のような病気をしたとかがなければ、ギリギリまでモーニングにいてくれるだろうとたかを括っていた。 彼女の途轍もない向上心を忘れていた、彼女を推しているのにもかかわらずだ。憧れとは理解から最も離れた感情であるって言ったのは誰だっけ? そうだった〜、加賀楓はそう言う子だった〜。 卒業発表を聞いてからは驚くほど動揺した、

    • 初めて推しを失ったオタクの話①

      推しが卒業した。 モーニング娘。'22の加賀楓ちゃん。 デビューから応援していた、初めて推しと言える子だった。 加賀が13期として加入する前からモーニング娘。自体は好きでよく聞いていたが、箱推しという感じで、この子が好き!というメンバーは居なくて、メンバーみんな平等に好きだった。突出してこの子が好き!というのがないハマりきれない私をハロプロという底なし沼につき落としたのが加賀楓、その人である。 そもそもモーニング娘。を聞き始めたきっかけが、当時就職した会社が薄給激務で、フ

      • 私の特殊な友達のこと

        10年くらい動かしているtwitterアカウントのフォロワーで仲良くなった女の子がいる。最初はお互い声もかけずにお互いのタイムラインに流れるお互いの言葉を、それぞれ流し見るくらいの関係だった。 それからどうやってお互いリプライを送り合うような仲になったかはてんで思い出せない、なんせ5年以上前の話だ。 そんな彼女と私は文通を始めた。誘ったのは私だ。 自分の趣味に彼女を巻き込む形で始まった文通、これも正確には覚えていないが、少なくとも3年は手紙でのやり取りを行っている。 年の差

        • 午前五時の考察

          ある街の群青を思い描きながらなぜここでこんなことを考えている自分が存在しているのかをふと考える。 生まれ落ちたその時から私の時間ははじまって、今も刻一刻と現在が過去になり、午前五時の考察を始めてからすでに2時間が経とうとしているのだ。時間とはとても恐ろしいもので、何があってもその規則性は乱されない。その事象は拒絶できない。神さえも、何人たりとも、だ。 このとりとめのない何かを文章に起こしているこの時間は、私にとって有益なのか考えたところで、それこそ世界の果てへと旅立つよう

        初めて推しを失ったオタクの話。②