見栄やプライド
30年以上も昔、この島に来る時に3本の映画を持って来た。
「太陽がいっぱい」(1960年伊&仏)
「シェルブールの雨傘」(1964年仏)
「ひまわり」(1970年伊&仏&蘇&米)のVHSだ。
3本の共通点を挙げると、唯一フランスが噛んでいることくらい。
そのフランスなんだけど、アメリカとは犬猿の仲っていうのはディフォルトとして、日本人のおフランスに対する憧憬と忌避は、「シェー」のイヤミ氏の存在からも良く解る。
いや、これは全世界的な「嫌い嫌いも好きのうち」現象かもしれない。
話は映画に戻るけど、そのフランス映画で有名なアラン・ドロン氏。私の周りのアメリカ人には、ほぼ無名だ。
「誰?」「あぁ、聞いたことある(気がする)」程度。アメリカは、フランスもんをあまり贔屓にしないのよね。アメリカ映画は、スーパーヒーローもんが今でも王道だ。
更に話しは前述のボジョレー・ヌーボーの話に戻るけど、
犬猿の仲であるところのおフランスもんは、話題にもしたくないのが本音かとも思う。
何しろ、アメリカには有名なナパもあればソノマもある。カリフォルニアワインとして、ブランド化にも成功しつつある!(「しつつ」と書いたのは、やはり欧州に行くとCAもんは隅っこにやられている)
さぁまとめです。
「花の都パリ」と言う心理の裏側には、「住めば都」があるのは良しとして、憧憬と忌避に、どれだけの事実が犠牲になっているのかということです。
日本の友人が自慢げに言うんです。
これは、〇〇県から取り寄せている味噌だとか木の実だとか
野菜は有機野菜の△△農園さんのだとか
日本酒はやっぱりXX酒造さんに限るとか。
そして、ワインの話には耳を塞ぐんですよね。
アメリカでドロンちゃんが無名なのが可哀そうですわ。