伊皿子りり子

楽しいことを仕事にしたい書籍編集者です。

振り返り11冊:2020年の担当本

2020年は11冊つくりました。著者、デザイナー、イラストレーター、カメラマン、校正者と、人に恵まれた1年でした。楽しかったな。担当本を一気、振り返り。 赤松利市 著…

人々が呆気なく事切れる:河南省エイズ村の魔術的リアリズム『丁庄の夢』【推薦本】

312ページ、二段組、3,200円なのである。高いけど、文字量を鑑みればコスパはいい。しかし、読み通させないオーラがバリバリ出てる。だからある程度責任を持って言いたいと…

サディスチックが突き抜ける:殺しの緊張の緩和『おれの中の殺し屋』【推薦本】

痺れる。舞台はテキサスの田舎町。涼しい顔で殺りまくる保安官助手ルー・フォードのモノローグで展開する。サディストでサイコパス。しかし外ヅラはむしろよく、饒舌でとぼ…

ディスタンスが揺らいでいる:人との適正距離を問う『フライデー・ブラック』【推薦本】

緊急事態宣言が発令されて家に篭らざるを得なくなったとき、意図的にやったのは「人と距離を取る」ということ。物理的に人との「密」を避けなくてはならなくなったというこ…

インテレクチュアルかつ「実」がある:良書の3条件を満たす2020年上半期マイベスト『アロハで猟師、はじめました』【推薦本…

本年度上半期のマイベスト。 かっこいい本だ。私が書店員なら、「思想」の棚に置きたい。「アウトドア」棚はサブ扱いにするかな。「狩猟」のイロハを語ったルポかと思って…

賽銭箱のようにいる

煮詰まっていないかと聞かれることが増えた。それが、まったくそうでもなくて、なんかほんまにごめんなさい、世間。目を閉じれば、どこにだって行けるしね。 旅に出るのは…