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【MDC新潟サミット】アルビレックス新潟vs.ファジアーノ岡山(J2第8節)


むっくんを愛でたい!甲府の温泉に浸かりたい!ついでにヤン・ヨンソン監督と渡邉晋監督の頭脳戦が見たい!ということで先日18きっぷ行楽行為に及んだわけですが、券が余ってしまいました。そういうわけで(確信犯的に)新潟へ行ってきました。というお話です。ランボー怒りの前日入りです。




群馬の北部当たりから桜は満開でした。水上駅にて。乗り遅れたら次の電車は3時間先の図。




トンネルを抜けて新潟県に入ったら一気に銀世界で笑った(寒い)



長岡駅で途中下車。このあたりでは雪は残っていませんでしたが、外は冷たい雨。






駅中はBリーグ応援仕様で良かった。うらやましさ…




長岡駅構内にて官能的としかいいようのないほどのど越しが滑らかなへぎそば
(そば茶の美味しさも特筆に値。沁みる)



たれカツ丼先輩のことは正直舐めていましたが、絶妙なあまじょっぱさでカツのサクサク感も邪魔していない"たれ"が魔法のような食べ物でした。炭水化物がリンチをかけてくるような場所ですね。新潟。




7時間えっちらおっちらと電車に揺られてやっと新潟駅。とはいえ首都圏を除けば椅子はふかふかですし(なぜ首都圏の椅子はあんなに人を拒絶するように固いのか)、ボックス席ですしでリラックスして乗れました。乗車時間で溜まっていた本とかamazon musicを鑑賞できるので満たされた。





やはり米がうまいので酒もうまい。普段はハイボールしか飲まないおじさんですが、種類を問わずいい酒はいい。サッカーに似ていますね(?)






魚や肉も当然うまいですが(考えるより早く箸が伸びてしまったので撮らず)、油揚げだいすきおじさんとしては「栃尾油揚げ」も推していきたい。ビッグスワンにも油揚げのうどんがありました。





翌日。気温7度、降ったりやんだり晴れたりラジバンダリ(死語)というへんてこりんな天気で観戦に向けて若干の不安を残しつつ花見へ。まずは健闘祈願から。





クリップで引っ掛けて魚、小学校の縁日以来やで…(小学校の学校祭はなぜか"○○祭"ではなく"ふれあい広場"なるネーミングでしたが、今思えばいささか宗教的なネーミングです)




紙製の魚の容れ物がかわいらしい。願望「二つの望みを一度にかなえんとするはわるし」…あっ(察し)(行楽と勝利)





神社に隣接する公園は桜が満開。行楽は120%くらい良かった。





どこ見渡しても一面桜色で振り返ると一瞬自分がどこにいるのかわからなくなる眩暈感があり、幻術にかかったらこんな感じなのかと勝手に木の葉の忍のような風情に。



風がめちゃめちゃ強かったので地面もいい感じにピンク。見に行っておいて難ですが染井吉野には”暴力”を感じますね…一斉に何かをするというのは人でも生き物でも大きなパワーがあるということでしょうが。団体競技が人を惹きつけるのはそういうところですし。




信濃川沿いにも桜スポット。先ほどの囲んで棒をたたくような桜の暴力的な狂乱も良かったですが、たっぷりとした信濃川に沿って一列に咲き誇る桜も優美。



根元にはチューリップが植わっていましたが少し早かったようです。桜の見ごろと少しずれそうですがこればっかりは自然が相手ですのでしょうがない。



この白山公園のある白山駅は新潟駅から越後線で1駅でした。色あせた水色ボーダーの車体がかわいい。ドアも自分の手でガラリと開けるタイプ。





というわけでダラダラとビッグスワン着。朝は晴れ間も見えており気温も10度弱まで上がりそうでしたが、スタジアムは寒風吹きすさぶ暴風雨。席に着くまでにグルメを探したりしているうちに傘が10回近くひっくり返ってしまいました。骨が裏返っても大丈夫な強化傘を持っていて良かったですが、ビニール傘の方はもれなくベロンベロンになっていました。合掌。




ビッグスワンは席とグルメの行き来がたいへんだったり(今日の場合は完全に天気のせいですが)、スタンドからの視角が少し物足りなかったりと巨体を少々持て余したようなスタジアムですが、上層部は屋根があるのがありがたいところ。試合中突然の風雨(雹のようなものも落ちていた)に見舞われ選手や最前線で応援している皆さんに申し訳ない形でした…




おねえさんが強風に晒され震えながら売っていたイタリアン。ミートソースを引き立たせる控えめなやきそばの味付けが優しい。おねえさんのぬくもりを感じます(ただの保温)



寒い寒いと分かっていても、スタジアムではビールを飲まなければならないという呪いを受けてこの世に生まれ落ちてしまった男の哀しみを背負った背中よ(めちゃくちゃ美味しかったですがめちゃくちゃ寒かったです)




というわけで応援。はるばるビッグユニフォームも来ていました。お互いの色で染めあうこの瞬間が実は試合以上に好きかもしれません。旗もたくさん来ていて映えていました。




試合。むっくんはいつもの右むっくんでした。ヨンジェと塚川がいないセンターラインどうする問題でもあった愛媛戦の敗戦を踏まえてということか、岡山は上田の相方に武田をチョイス。前に出てファイト出来る選手で、2ボランチだと思っていましたが、前線に居る時間が多かった。仲間と斎藤が同じくらいの高さで前線の広い位置に顔を出していたので2トップだったのでしょう。(まだ映像を全く見ていません…w)

上田、伊藤、仲間と右サイドで斜めのサポートの関係が作れていて、そこにむっくんがとても効果的に絡むことが出来ていました。むっくん冥利に尽きる。さらにむっくんが1対1の状況を作れればその後ろに待ってました!と猛然と走りこむ後藤圭太さんが観測されました。あの散歩好きの犬が念願の散歩に出てきたようなスピード感はちょっとほほえましかったです。もちろんしっかり数的優位を作って効果的でした。






新潟は熊本戦から試している3-4-2-1で繋ぎたい雰囲気を醸し出していましたが、どのように動くべきかの整理を欠いており、岡山のプレスを避けるポジション取りと上田→伊藤の縦関係へのケアも欠いたいわゆる"攻守のリズムが出ない"状態でした。前者については前半30分あたりにボランチのポジショニングに改善の兆しを見せていましたが、シャドウ以降が連動していなかったので、おそらくアドリブに近い形か。岡山としては今季もっともやりやすかったと言って良かったくらいでした。

おそらく新潟としては優先順位としてまず"自分たちの武器を磨く"ということにあるのでしょうか。そうでないと説明しにくいような"手探り"の状態に見えていました。今のところどのチームもある程度の「決まった形」があったのでいささか意外ですが、まだまだその形を出すに至っていないということか、そういう”当意即妙をぶつけ合う”スタイルで相手の想定を上回る連携を作るという形のチームビルディングなのか。このあたりは新潟を継続して追いかけている方のものをみないと分からないところです。

話を戻すと、岡山としては新潟のブロックのギャップを突き、斎藤や仲間の裏に届けるという形を継続して出すことが出来ました。イヨンジェがいない時に優勢の形を継続できたのは大きな一歩と言えそうです。決勝点は再三狙えていたソン・ジュフンの裏へのスローインから。むっくんのスローインに斜めに前線の選手を飛び込ませる形はこの試合で面白いように決まっており、その中でも最大のチャンスでした。再三の好機で決まらず一発に泣くパターンもに居って来そうな頃合いできっちり斎藤さんが決めてくれ良かったです。

ゴールの瞬間一人だけ応援席に向かってガッツポーズするむっくんが最高にエモーショナルでした。最高。おそらく来なければ見れなかったんだろうな。いいものを見せてもらいました。

(心の眼で想像してください…と思ったらむっくんの横断幕を作ってくださった方が撮っておられました。バーフバリ最前列おじさんになりたい※)



※バーフバリ最前列おじさん






岡山としては甲府戦に続く前年J1クラブに対する圧勝劇。今季は前J1勢の巻き返しというよりはJ2で力を蓄えてきたチームが爆発しているという出だしになってます。岡山は前年と対照的に山口、町田、大分とともに昇格シーンを先行する立場となりました。愛媛戦でキツイ負け方をしたので喜びもひとしおでしょう。試合終盤に土砂降りに見舞われてしまい寒かったですし。





そそくさと鈍行に乗り込み終電が詰んでしまった越後湯沢からはワープで。ずっとこぢんまりとした電車に乗ってきてたのでシュッとした速い乗り物が来てドギマギしてしまいました。人として退化してしまった。



文明を取り戻すために優雅に飲みました。これで新潟の日本酒、新潟のビール、新潟のワイン全部飲んだな。ハットトリックだ。ワハハ。

(翌日激しい二日酔いに見舞われる)


桜もむっくんのSUBARASHISAも満開で非常に楽しい行楽でした。このまま咲き続けることを祈念して。


それでは。



※追記  2018 4/11


今節のBEST of むっくん、映像もございました。ありがとうございます。ありがとうございます。