千葉和彦選手のJリーグ出場記録失効について


千葉和彦選手のドーピング疑惑をめぐる規律パネルによる決定は、”実質無罪”となるけん責処分という結末になったわけですが、現行制度ではドーピング禁止薬物の検出は事実は事実であるので、アンチ・ドーピング規程違反となることは免れない、という話でした。そのため、混入のあった試合に関しては出場記録およびそれによる賞与等が失効することになります。

このたびJリーグより、アンチドーピング物質の混入のあった試合に関して出場記録の失効が決まったとのアナウンスがありました。


日本アンチ・ドーピング規律パネル決定に伴う記録の失効について(Jリーグ)

http://www.jleague.jp/release/post-48176/


千葉 和彦(サンフレッチェ広島)の「日本アンチ・ドーピング規律パネル決定(理由書)」に基づき、下記の通り個人記録を抹消いたしますので、お知らせいたします。
1.日本アンチ・ドーピング規律パネル決定(理由書) の抜粋
〔決定〕・本規定2.1項の違反が認められる。・本規定9条及び同10.8項に従い、平成28年9月25日(検体採取の日)から同年10月21日(暫定的資格停止期間の開始日)まで獲得された競技者すべての個人成績(2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ第13節における競技成績を含む)はいずれも失効し、かつ、上記期間において獲得されたメダル、得点、及び褒賞はいずれも剥奪される。・本規定10.2.2項及び同10.5.1.1項に従い、資格停止期間を伴わない譴責とする。
2.Jリーグの対応 千葉 和彦(サンフレッチェ広島)の個人記録を抹消する。公式記録は変更しない。
3.失効する個人記録 試合日 大会・対戦カード 千葉 和彦の個人記
2016年9月25日(日) 明治安田J1 2nd第13節 浦和レッズ vs サンフレッチェ広島
2016年10月1日(土) 明治安田J1 2nd第14節 サンフレッチェ広島 vs FC東京


というわけで千葉和彦選手のJ1の出場記録が308試合から306試合となりました。千葉選手にはなんの落ち度もなかったわけですが現行のアンチ・ドーピング規程では禁止物質の混入があった時点で罰則が出てしまうのでいたしかたありません。




J1の400試合出場という偉大なる記録のためには余計に2試合の出場が必要となったわけです。

公式記録としては採用されないのですが、応援する側としては本来の出場記録のまま祝ってほしいですし、J1での出場記録が400試合にわずかに届かない…という悲しい事態にならないように500でも600でもガンガン出場して活躍していただきたいものです。

まずは捲土重来の2017シーズンに。オフシーズンではもりもり活躍しているみたいなので楽しみです。