1ヶ月ぶりの岡山のサッカーに、浦島太郎が驚きます【J2第35節 東京ヴェルディvs.ファジアーノ岡山の会報】
駒沢公園からこんにちは。ラグビーワールドカップにより東京V戦が味の素スタジアムからこちら駒沢オリンピック公園総合運動場と振り替えられました。
町田戦で炎上してしまったむっくんはあれからすっかり出番をなくしてしまいました。その後負けなしで再び昇格戦線に復帰とあっては今季はきびしいかな。。。とかなりブルーです。
まあ、去年は同じ時期のケガからチームの成績もズルズル下がってしまってたので、それに比べればいいことなんですが、今年も同じように夏の大活躍からの急転となってしまった...なにか妖怪の仕業なのだろうか...。今なら壺の訪問販売にも乗ってしまいそうです。
気を取り直して。仕事をやっつけて、渋谷から首都高に沿ってバスを走ると唐突な住宅地唐突な開けた公園となんかのバグかな?という趣。東京に居ながらにしてちょっと旅情があってよかったです。ビル街なり緑地なりモザイクみたいにぎっちり詰まってて時空とか歪まないかなと変な心配をしてしまいます。
スタジアム外観は昭和モダンなデザインでかっこいい。来る東京オリンピックではサッカー各国代表の練習場として使用されるようです。
ちょうど広場では世界動物の日イベントで、獣医師会や酪農協会、JRAなんかもきていました。
普通に馬がいてびっくりした。蹄鉄でなげわとかいうイベントもあってここ笑うとこなのかなとやや面食らいました。
養豚協会は国産豚のフランクフルトを売ってたので舌つづみ。
肉汁だけじゃなくて肉がしっかりうまみがあって噛めば噛むほどうまい。なるほどしっかり育てられた肉はちがう。育ちは内面に出ますね(お腹をさすりながら)
席に着いた頃には飲水タイムでした。負けている。。。
飲水タイム後は岡山の2SHがヴェルディの形を変えるポゼッションに食らいついていき、それによって生まれるスペースを喜山がよく埋めていたと思います。増谷と一森がボールをキープできるので、岡山も自分たちの攻めたいタイミングで攻めることができ、いい流れだったと思います。
増谷は映像で見た時も思いましたが、生で見ると、ボールを受ける位置、受けるまでの姿勢の取り方、そのあとの止めて蹴るまでの一連の動作の正確性に舌を巻きますね。ボールをつなぎながらチーム全員で攻めていく形を志向する今季のサッカーを体現するラストピースといってよさそうです。
増谷のパスミスから失点したそうですが、彼が正確にボールを受けて相手の守備をずらすことで、そこからドミノ式に中央の上田・喜山がチャレンジの縦パスやサイドチェンジを狙う余裕ができ、仲間がヴェルディの5バックなのか4バックなのかどっちなんだい的な間隙を狙うことに集中できていたのはとても大きそうでした。以前は仲間隼斗にボールが集中しすぎていてボールの奪いどころにされていたきらいがあったので、バランスの取れた攻撃が成績向上の理由にもなってそうですね。
仕事で昼ごはん食べられてなかったのでハーフタイムにモリモリとキボンのステーキ弁当。最後の一個だった...申し訳ない...罪の味がしました。牛ランプ肉のがっしりとした肉肉しさに酸味のきいたピクルスのアクセントがうまい。圧倒的感謝。
こじんまりとした陸上競技場はむっくんウォームアップが目の前なのがイイ...(空賊並みの感想)
逆に試合出てない方が近いという。私利私欲で話をしますけど、ヴェルディは味スタじゃなくて駒沢ホームでもよくないですか?
試合の話に戻ると、後半は岡山が一層のヴェルディの可変型陣形の攻略を見せていました。リヨンジがポストワークと岡山のボランチ絶対つぶすマンとして躍動していたのがつらかったですが、ちょこまかと動く中盤の選手をバッチコイと捕まえられたのが大きかったのと、攻撃面でも脇のところをつかってサイドチェンジと中央突破と、仲間隼斗が縦横無尽に動くところにつなげることができていましたし、ヨンジェがかけっこするシンプルな裏へのボールもだんだん効果がでていましたね。
ここでもうひとつ驚いたのが関戸さんで、今までの縦へのモリモリ突っ込みパワーだけでなく、すっかり敵陣の中継役としてボールをうけはたきしたり、プレスを察知してひらりとターンしたり、シーズン前半はマムシばりの精力でセカンドボールハンターをしていたのとは別人のようなスマートな中盤の選手になっていました。見てない間に何があったんだ...w
ポゼッション志向だった(パクさんがいたので)2017年でもちょっと目指してた感じがありましたが、メンバーが揃い、陣形とその背景にある連動性の部分も整って、いよいよ真の関戸さんがおでましになったというところなのでしょうか。長く在籍する選手がブレイクスルーするのはちょっと興奮度の桁が違ってきますね。
終盤ヴェルディが新井を投入して切った張ったの勝負を仕掛けて逆サイドのクレビーニョを中央に進出させるかたちにシフトしたことで雨あられのピンチとなりましたが、イッチのサンキューイッチがいつも通りに炸裂。最後はむっくん今季4度目のリリーフ登板でしっかりゲームセット。椋原投手はリリーフ転向後3セーブ目、今季通算4セーブ目ですね。
鮮やかな崩しを見せ続けて、右サイドの抜け出しから逆クロスで2得点。見事な逆転劇でしたが、積み上げてきた力を出したまでですよという内容だったのが良かったです。リーグ戦は甲府戦以来の現地でしたがめっちゃ強くなってますねこれは。
増谷が岡山のゲームバランスを担っていて、廣木もコンディション充実してるように見えるので、むっくんがこの序列覆すことは大変そうです。でもまあ、昇格に向けて上昇気流に乗るチームの一員としてしっかりと役目を果たしているところは見れたので良かったです。小さな競技場なのでよく見えました。ありがたや。
東京開催ということからかお知り合いもかなりきてたようで今までにない穏やかフェイスでした。上機嫌でしたね。シーズンの最後まで笑顔で迎えられれば。久しぶりにむっくん成分が摂取できたので肩こりがとれてお肌がつるつるになりました。ありがとうございました。
それでは。