#8 内化と外化を繰り返すプロセスが大事
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初任者研修で、学習指導要領について教えてもらったり、授業づくりについて教えてもらったと思います。
でも、実際に、クラス担任をするとなると不安だではないでしょうか。
私の個人的な経験で、担任をする、もしくはしている先生方へアドバイスを書きます。
未来を創るのは教育です。
頑張ってください。
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最近、上手なプレゼンテーションを作り、分りやすい授業を行う先生方が増えています。
生徒も、授業後は「分かった」と思うでしょう。
しかし、その知識を活用できるか。
その
知識を概念として理解したかということが重要
と考えます。
インターネットや書籍で調べた内容をそのまま紙にまとめての発表は、外から取り入れた知識であり、自分の中で生まれたものではありません。
得た知識を、必要な時に、適切に使うことができる生きて働く知識にするためには、
自分の中に起きたことや感じたことを一つひとつ積み重ねながら、価値や知識をつくっていく流れが必要です。
このようなプロセスによって形成された知識が概念的な理解をされたものと捉えることができます。
この概念的な理解を得るプロセスに、思考力、判断力、表現力等が必要となると考えています。
なお、概念的理解は、知識及び技能の発展的なものと考えています。
話しを戻しますが、この概念的な理解を得るプロセスが重要です。
ここで、最初に記述したような先生の分かりやすいプレゼンテーションだけで概念的な理解を習得するプロセスができるかということです。
このままの授業では、
生徒は「分かった気がする。」「分かったつもり。」で終わってしまいます。
ここで、本当に分かったのか、この知識はどのような時に利用するのかというパフォーマンステスト等を行うことが考えられます。
例えば、単元を貫く問いを与え、
最初は先生から講義を行う。(内化)
次に、その得た知識を人に伝える。(外化)
その知識に対して、「なぜ」と考えさせる発問を行い調べ学習を行う。(内化)
グループ学習で、「なぜ」に対してどのような回答を行ったか発表し、さらに「なぜ」を互いに追及する。(外化)
最後に、単元を貫く問いを再度考えさせる。
これをパフォーマンステストとして捉えることも考えられます。
内化と外化を繰り返すことによって、生徒は深く理解していきます。
なにより、私自身、自分が感覚的に理解した授業に対する考え方を、このように表現することは自分の知識を深めています。
少し表現すると、「これはなぜそう思ったんだろう。」と自問し、調べます。根拠を見い出し、また文章を書きます。書くとまた自分の考えに疑問を感じ調べます。この繰り返しで、深くものを考えることができています。
生徒もきっと同じだと思います。
「なぜ」と思うことが、学ぶことの第一歩と考えます。
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こんな田舎の現役教師の私ですが、悩み多き先生方のお役にたてる情報を発信していくので、よろしければ、フォローをお待ちしています。
お読みくださり、ありがとうございました。
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