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ヤジがなぜ問題なのか

安倍が国会で辻元議員に対して「意味のない質問だ」とヤジをとばした。単なるヤジじゃないかと感じる人もいるかもしれない。しかし、場所は国会であり相手は国会議員なのである。ここに大きな問題がある。

国会は日本の根幹となる法律を定める国権の最高機関であることは誰しもが認めることでしょう。その国会に政府を代表して出席し、国会議員からの質問に答えるのが政府の役目である。言い換えると国会と言う最高機関が行政の代表を呼んで、国会からの質問を伝え、行政はそれに答えなければならないのである。立場を考えれば行政よりも国会の方が上なのである。

答える側の政府代表である安倍が、国会議員に対してヤジをとばすということは国会を侮辱しているのである。国会は有権者が選んだ国会議員で運営されているので、国会議員にヤジをするということは、国民にヤジをしているのと同義である。

単なる政府の代表でしかない安倍が、国民を侮辱してよいわけがありません。昭和28年、吉田茂首相が国会議員に対して「バカヤロー」と発言したことがきっかけとなって、衆議院は解散となるほどの重大事件なのです。

そもそも国会でヤジをとばすのは「不規則発言」と呼ばれ認められていません。安倍は認められていない「不規則発言」を国会議員に対して行ったのです。ヤジは懲罰の対象です。野党は懲罰動議を提出する構えをみせました。慌てたのは与党自民党の国会対策委員長の森山です。懲罰動議が提出されれば、その内容が発表され、それに対して謝罪を安倍がしなければいけなくなります。その様子は国会中継を通じて国民に明らかになります。

映像が出れば安倍がいかに悪いことをしたのかがつまびらかになります。

単なるヤジごときじゃないか。大したことないのに野党は騒ぐなどとうそぶく自民党支持者もいるでしょうが、それは的を得ていないのです。

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