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【閑話休題#4】吉田修一さんの作品が好きな理由

こんにちは、三太です。
先日、noteで初めてコメントをいただきました。とても嬉しかったです。
今回はそのコメントから連想して考えたことを書きます。

コメントには、吉田修一さんの作品は様々なジャンルがあって、カメレオンのよう。そして、そういう点で言うと、恩田陸さんにも似ていますね、というようなことを書いていただきました。
なるほど、恩田陸さんの作品は『夜のピクニック』しか読んだことがないので、また他にも読んでみようと思います。(オススメ作品も教えてもらいました)

それで、何を連想したかというと、様々なジャンルがある中にも、ジャンルを通底するような、自分が惹かれているもの(テーマ)があるのではないだろうかということです。

パッと思いついたのが、「家族」
吉田修一さんの作品には、多くの場合、家族の関係性が描かれていると思います。
そして、もう一つは「場所」
例えば、これまで取り上げた『長崎乱楽坂』や『東京湾景』、『ランドマーク』などは、場所(長崎、お台場・品川、埼玉)が重要な意味を帯びていると思います。

この二つを思いついたときに、自分が20代の頃にしていた「電車旅」での気持ちと繋がりました。
それは、電車で日本各地の様々な場所をまわって、その土地土地を通り過ぎる時に(通り過ぎるだけの自分には見えないけれど、そこには隔日に)「一人一人の人間の生活があるんだな」という感懐です。
それがとても尊く感じられ、旅をするのがとても好きでした。(今でもできるなら、またしたいと思っています)

そして、その気持ちを吉田修一さんの作品とつなげるなら、「家族」と「場所」を描くことによって、そこを通り過ぎるだけでは見えない世界を見せてくれるから、自分は好きなのかなと思ったのです。

ぱっと連想したことでしたが、自分の経験とつながって、嬉しい驚きでした。引き続き、作品読み、映画鑑賞を続けていきたいと思います。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

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