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新卒3年目最短事業責任者 グループ最年少子会社社長になるまで<LIFULL SPACE STORY#1>

「荷物は外に預ける」をスタンダードに! 
新たなライフスタイルの確立に挑む

LIFULLが実施する新規事業提案制度「SWITCH」。
現在、LIFULLの子会社であるLIFULL SPACEの社長を務める僕は、新卒2年目の時、この制度で優秀賞を獲得し、新卒3年目で新事業LIFULLトランクルームを立ち上げた。現在はLIFULLから生まれた子会社の最年少社長である。

ビジネスを思いついたきっかけは友人と学生の頃からルームシェアをしていたこと。荷物の整理整頓、断捨離はしたが、それでも部屋が狭い。単純に部屋を綺麗に快適に利用したいと思った。

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「そうだ!荷物はトランクルームに預ければいい」
そう思った僕に立ちはだかったのが情報の壁だった。ネットで調べても自宅周辺にあるトランクルームの情報が全然出てこない。最初は単純にユーザーとして「まとめサイトがあったら便利なのに…」と思っただけだったが、どんどん興味は「トランクルーム市場」に移っていく。

海外も含めたトランクルーム市場を調べてみると、アメリカでは当時約2.2兆円(現在約4兆円)の市場規模があり、既に50年以上の歴史がある。ライフスタイルの一部として既に確立されており、10世帯に1世帯は使っているというデータがあった。約20年遅れて市場の参入が始まった日本でも、年平均で約10%成長している。

「日本でもこの市場は確実に伸びていく。総掲載物件数No.1を誇るLIFULL HOME’Sのノウハウを活用し、トランクルーム物件を網羅したサイトをつくったら助かる人も多いはず!」

確信を持って思った。そこに“助けられるユーザー”が見えたら、動かない選択肢はない。

LIFULLにはチャレンジできる環境がある。入社時から、やりたいことを見つけたらチャレンジしてみたいと思っていた社内の新規事業提案制度「SWITCH」に、新卒2年目で応募することにした。

移動時間も惜しいほど、事業計画作成に打ち込む日々

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新卒2年目の2012年当時、僕は大阪でHOME’Sの営業を担当していた。

新規事業提案制度「SWITCH」は、三次選考まである。現在では3ヶ月に1度の開催となり、多少フローが変わっているが、当時は年1回の開催だった。

応募数は約200件。そこから1割ほどが最終選考に残り、最優秀賞・優秀賞・入賞が決まる。

もちろん事業計画を作成したのは初めて。独自でビジネスフレームワークから学び、ユーザーやクライアントへのヒアリングをした上で、どうやって妥当な収支やKPIを導き出せばいいのか分からず、かなり苦労したことを今でも覚えている。

一次の書類選考を無事通過し、二次選考は当時の勤務先である大阪からスカイプ越しでプレゼンをした。結果は、二次選考も通過。

当時は二次選考を通過すると役員がアクセラレーターとして付いてくれる仕組みだった。役員の協力も得ながら、土日や平日の業務が終わってから、徹夜で事業計画を作った。

当時の上司からは「目のクマがひどいし休んだら?」と言われたこともあった。今振り返ると体力的にはしんどかったと思うが、覚醒したように無我夢中で走り抜けていた。会社行きの始発電車に乗るために、家を出てから早朝の暗闇を走って駅に向かうくらいアドレナリンが出ていたのだ。ちなみに、一言付け足しておくと、事業計画書作成だけではなく、通常業務もしており、営業としても毎月目標は達成していた。

最終選考は東京本社。社長含め役員陣が集う会議室でプレゼンに望む。

僕は、この事業を必ず実現したいと思っていた。だからこそ、最終選考を経験したことのある先輩からコツを聞いたり、事前に審査員の役員数名に事業計画について意見をもらうなど、その頃の自分ができる限りの準備をして望んだ。

当日は、観客も多く、白熱した他の人のプレゼンを横目で見ながら、自分の登壇を待つ。学生時代に学校代表として出場した陸上大会の時のような、何とも言えない緊張感と高揚感があった。

結果は、「優秀賞」(この時、最優秀賞はでていない)。しかし僕は、賞をもらうために「SWITCH」に応募したわけではない。

そこに自分同様困っている人がいる。役に立てることがあるから応募したのだ。それができなければ、賞をもらっても意味がないと思った。

事業化までの壁

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賞を受賞後、「事業化に向けて取り組ませていただきたい」と申し出た。

役員からは「そのためには、よりブラッシュアップした事業計画を取締役会で決議しなければならない。ぜひチャレンジしてほしい。待っているよ。」と伝えられた。

それからも空き時間を使って、クライアントにヒアリングを行ったり、データ不足だったところを補完したり、仮説を検証し、事業計画書をより洗練させていった。時には、代表の井上に直接フィードバックをしてもらうこともあった。

取締役会の結果、「世の中に役立つサービスになるし、情熱のある人を応援しよう。2500万円託すからやってみなよ。」と決議された。

そして、僕は新卒3年目で新規事業をスタートすることになった。

しかしこの時は、まさかサービスローンチの2日前に、どんでん返しがあるとは全く思っていなかった…。

                      →<LIFULL SPACE STORY#2>

続きはコチラ!
<LIFULL SPACE STORY#2>何のために働くのか?
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LIFULL SPACE
LIFULL SPACE代表取締役 奥村周平プロフィール
幼少期から転勤族で日本各地を転々としたのち、中学から高校までを沖縄県那覇市で過ごす。大学は突然の思いつきから韓国に。LIFULL(旧NEXT)に新卒で入社し、新規事業提案制度「SWITCH」で優秀賞を受賞。社会人3年目で事業責任者となる。社会人5年目からは子会社化し、LIFULL SPACE代表取締役に。B型で4人兄弟の長男、二児の父。動物占いは「志の高いコジカ」。




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