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地域おこし協力隊の応募を増やすための心構え

LIFULL 地方創生では、地域課題解決人材の創出を目指し、地域おこし協力隊の採用サポートを行ってきました。
最近は、その経験を元に地域おこし協力隊の採用ノウハウをお伝えするオンラインセミナーも開催しておりますが、今後は、そういったノウハウを記事でもお伝えしていきたいと思います。

今回は、応募を増やすためにもぜひ認識しておいていただきたい「採用前の心構え」についてまとめてみましたので、ぜひご覧ください。

1.地域おこし協力隊の競争率は高まっている

地域おこし協力隊の隊員数と導入自治体数 (総務省の資料より作成)

地域おこし協力隊制度が開始してから、地域おこし協力隊を導入する自治体は年々増え、2021年度では1000を超えています。
このように、自治体間の競争率は非常に高まっています。

そのため、高い競争率の中で、応募を増やしていくためには、応募者の目線になって、どうやったら選んでもらえるか?地域やミッションについてどんな情報があれば興味を持ってもらえるか?を意識して募集を行っていくことが重要になってきます。

2.移住の関心は高まりつつも「暮らし」「仕事」の不安で移住がなかなか進まない

出典:内閣府「第4回 コロナウィルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」

上記の図にあるように、地方移住への関心は高まっているようです。

出典:内閣府「第4回 コロナウィルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」

しかし、地方移住の懸念については、「仕事」「人間関係」「暮らし」に関する不安が以前と多く、状況は変わっていないように思います。

地域おこし協力隊も同じく移住を伴うため、募集する際は、この「不安」を「安心」に変えられるような情報発信が大事になってきます。

3.ミスマッチの発生

地域おこし協力隊に関する課題をお聞きするとき、応募が集まらないの次に出てくる課題が「ミスマッチ」です。
応募はあったけど、辞退されてしまう。
採用後に退任されてしまう。
任期終了後に地域を離れてしまう。
そんなことが、起きがちです。

応募がいくら集まったとしても、採用ができたとしても、その後ミスマッチで離れられてしまったら、そこまでせっかく行ってきた採用活動やサポートが無駄になってしまいます。
また、着任した隊員も様々な覚悟を決めて移住してきたにも関わらず、そういう結果になってしまうと非常に残念でしょう。

ミスマッチの原因としては、以下が考えられます。

  • 地域の暮らしにおける想定とのギャップ

  • 活動や方向性における認識のギャップ

  • 任期終了後のキャリアが描けない

こういったギャップを発生させないためには、任期終了後のキャリアを想定しておくとか、求める人物像を明確にしておくとか、地域の暮らしをしっかり伝えておくとか、ビジョンやロードマップをしっかり伝えておくなど、様々な点で、採用前の準備が非常に大事になってきます。

4.地域おこし協力隊は、地域課題解決に向けて人材を育てる場

地域おこし協力隊は、最大3年間の地域おこし活動を行いながら移住・定住を図る制度です。
しかし、任期終了後は、自分で稼げるようになる必要があるため、地域おこし協力隊の期間を通して、地域で活躍できる人材に育てていくという観点が重要と私達は捉えています。
そのため、そういう人材になってもらうためには、以下のようなことを意識する必要があると思います。

サポート体制や育成の機会の提供
地域おこし協力隊になる人達は、多くの方が地域おこし活動は未経験ではないでしょうか。それまでの経験が活かせるところもあると思いますが、未知なことに取り組むことの方が多いと思います。
ですので、相談しやすいサポート体制や育成の機会が必要になってきます。

人間関係構築
人間関係においては、移住前と環境や文化が異なり戸惑う場面も多く出てくると思います。
そのため、地域住民との間に入って関係構築をサポートしたり、他の隊員、先輩移住者、地域プレイヤーの方々とも接点を作っていく必要があると思います。

任期終了後のキャリアに向けた準備
任期終了後については、隊員の多くが不安を持っているところだと思います。そのため、本人の目指すキャリアを定期的に確認し、そこから逆算して何をその時点でやっていくべきかを考えていく必要があります。
また、地域おこし活動とは別で準備を進めていく必要がある場合、そういった時間を取れるようにしてあげたり、副業を可能にしておくことが大事だと思います。

このようにして、地域おこし協力隊を通して、地域課題に取り組むキーパーソンが増えてくれば、地域の魅力が増していき、移住者を増やすことにもつながるのではないでしょうか。

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LIFULL 地方創生からのお知らせ

2023年2月に地域おこし協力隊の採用における「集客のポイント」についてセミナーを開催します。

セミナー後は相談会も行い、参加いただいた方と採用における課題について話をしていけたらと思っております。
ぜひご参加ください。

その他のLIFUL 地方創生 セミナーは、下記をご覧ください。


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地域おこし協力隊のマッチング事例集

他の地域において、地域おこし協力隊マッチングした事例の記事もございます。こちらもぜひご覧ください。


地方移住マッチングサービス LOCAL MATCH

事前の関係づくりから人材募集まで可能な地方移住マッチングサービス

「LOCAL MATCH」は、「地方移住に関心を持っている人材」と「地域の方」を繋ぐプラットフォームです。地域の仕事情報・移住関連イベント・移住体験施設・移住相談窓口の情報を掲載することができます。
地域おこし協力隊の募集にも最適化し、質の高い情報を発信できます。

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