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リモートワークで変化した、デザインチェックのより良いコミュニケーション5選

こんにちは!
デザイナーの後藤です。
私はLIFULLに新卒で入社し、早いもので6年目となりました。。。
その中でバナー制作・ポスター、ロゴやパッケージ、UIデザイン、店舗デザインまで多くの制作物のデザインを担当してきました。

LIFULLのインハウスデザイナーである私は媒体を問わず、自身でデザインを作成したあとは、他のデザイナーやアートディレクターにデザインチェックをお願いしています。

そのため、今回はデザインチェックとその方法について記事を書いてみました。

デザインチェックの目的

デザインチェックをお願いすることで
コンセプトがそもそもズレていないか、
グラフィックであれば文字組やレイアウトが美しいか、
サービスのUI/UXであれば情報設計がきちんとできているか、
使いにくいパーツを用いたものになっていないか、
など他者の意見を聞いて、LIFULLが提供するに相応しいクオリティのデザインが担保できているかを確認しています。

コロナ禍前は相手の席の近くに行き口頭でチェックしてもらう、というように対面で直接デザインを見てもらうことが気軽にできていました。

しかし在宅勤務の推奨により、これまでできていた対面でのデザインチェックが難しくなり、リモートでデザインチェックを実施するようになりました。

私自身、リモートになりテキストベースでチェックを進めていた際は

  • デザインの意図を説明するのに、とても時間がかかる

  • 受け取り方次第ではフィードバックに対して「怒ってる?」「言い方が冷たい・・・」と感じる

など、ネガティブな印象を持つことも多かったです。

リモートでのデザインチェック

LIFULLでは現在、安全のため在宅勤務が推奨されているため、かれこれ約2年間在宅勤務を続けていることになります。
リモートでのデザインチェックも慣れてきた中で、様々なツールを使ったデザインチェックでのコミュニケーション方法を試してみています。

今回はリモートでデザインチェックする際のコミュニケーションの方法をメリットデメリットを併せて、いくつかご紹介したいと思います。

①課題管理ツール(JIRA/Confluence)を活用し、コメントを残してもらいコミュニケーションを取る

社内の人が基本誰でも見られるページにデザインを展開し、コメントを残してチェックしてもらう方法です。

😊 { メリット
・議事録のように残しているのでデザインがブラッシュアップされていく様子がわかる
・プロジェクトに参加していない人もその様子が見られて勉強になる
・途中でチェック者が変わっても今までの経緯が見られるので、スムーズにチェックできる
・チェック者が対応可能なタイミングで確認できる

😢 { デメリット
・人に伝わる文章を考えるのに時間がかかる
・受け取り次第で認識がずれる場合がある
・言葉の使い方によって相手を傷つけてしまう恐れがある

この方法はリモート前も活用していましたが、デメリットとしてあげた項目は席に行って直接話したり、聞いたりして解決できていたんだなぁと思います。

②チャットツールを使い、コミュニケーションを取る

一対一、もしくはプロジェクト内のメンバーなど複数人のグループチャットを使い、限られた範囲内でコメントをもらう方法です。

😊 { メリット
・参考にできそうなリファレンスのイメージ図やURLを共有し、素早く情報交換ができる
・絵文字もあるので相手に不安を与えないコミュニケーションが取れる
・チェック者が対応可能なタイミングで確認できる

😢 { デメリット
・複数人が入っているグループチャットの場合、発言が流れてしまい見落としてしまう可能性が高い
・言葉がラフすぎると相手に意味が伝わらない場合がある

③音声ツールを使い、コミュニケーションを取る

音声のみのやりとりで相談を行う方法です。
私のグループではSlackのハドルミーティングを使っており、週に1回グループメンバー全員で繋がっている時間を設けています。
そこでは相談はもちろん、息抜きとして雑談をすることもあります。

😊 { メリット
・この日にハドルミーティングをやると決めておけば、チェック者の時間を確実に確保できる
・話を聞いていた他のメンバーが代わりにその場ですぐに答えてくれる時もある
・声を聞くだけでも、安心感がある

😢 { デメリット
・うまく話せない時に、時間がかかる
・雑談して盛り上がり、肝心なことを忘れてしまう可能性がある
・グループメンバーが全員聞いてると思うと恥ずかしい時がある

④ビデオ会議ツールを使い、コミュニケーションを取る

カメラを使い顔出しをして、画面を共有しながらその場でデザインをチェックしてもらう方法です。

😊 { メリット
・お互いの顔が見えると、出社していた時の状態と似ているので、意図や悩みを話しやすい
・デザインの方向性など複数パターンがある場合、画面を共有しながら見せられるので、テキストを書き込むより時間がかからない
・Zoomのリモートコントロールという機能を使うと、対面で会っていたときによくやっていた「ちょっとPC触らせて」ができる
・細かいデザイン面での調整の修正もテキストだけよりわかりやすい

😢 { デメリット
・メモしておかないと忘れる
・自由に話せる一方で時間が足りなくなりがち
・どちらかのPCの不具合で時間がロスしたり、PCが落ちて画面が真っ暗になり虚無になる

⑤出社日を合わせて対面でのコミュニーションを取る

これは番外編ですが、現在でも印刷物の確認や撮影など特別な事情がある場合、感染予防の徹底をした上で出社が認められています。(※2022年1月27日時点)

😊 { メリット
・印刷物は実物を確認できるのでテンションがあがる
・手取り足取りチェックしてもらえる
・チェック者とより仲良くなれる

😢 { デメリット
・予定が合わないと出社できず、チェックしてもらえない

以上5つの方法をご紹介しました。

おすすめのコミュニケーション方法

コンセプトがそもそもズレていないかなどデザインの方向性を決めたり、ざっと全体感をチェックして欲しい時は④のようにビデオ会議ツールを使い、画面を見せながらその場で話し合うとぱっと見た印象も含め、意見できるのでスムーズにチェックを進められることが多く、
また文字組の余白などの細かい修正は①や②のようにテキストに残すと、見落としなくチェックの修正対応ができるので、チェック工数の削減にも繋がっていると思います。

個人的に、締め切りまでの時間がない時は①と④の掛け合わせでビデオ会議ツールを使いながら、共通で見られる場所に同時にテキストコメントも残していく方法がおすすめです!

大事にしていること

在宅勤務の導入により、同じ環境・時系列で仕事をしないことも増えた今、チェック者もチェックされる側も限られた時間で仕事をしなければなりません。
その短い時間の中で、

  • 説明するのに時間がかかりそうだなと思ったら、ビデオ会議ツールでのチェックに切り替えるなど臨機応変に動き、悩む時間をかけすぎない

  • きつい言い方・表情・声色になっていないかを意識する

  • 同じチームで働くもの同士、心理的安全性を高めるために仲を深めてお互い意見を言いやすい関係性を構築する

は、どの方法を選んだとしても大事にしています。

リモートでチェックを何回も行うと、スムーズにいかない時やうまくコミュニケーションが取れない時は大変だなと思うことはありますが
チェックをすることでチェック者からのアドバイスで自分の視野が広がり自身の成長に繋げられたり、
細部までこだわりクオリティを高めると、それを提供されるユーザーにとっても、より良いクリエティブに触れてもらうことができると思って日々取り組んでいます。

最後に

今回紹介した5つの方法で、こういう方法を知らなかったからやってみようと思ってもらえたり、改めてやりやすいデザインチェックのやり方を模索するきっかけとなったら嬉しいです。

LIFULLでは、メディアにとらわれずUI/UXやグラフィック、映像、空間、プロダクト、パッケージなどデザイナーのスキルを高めるための挑戦機会や育成環境が提供されています。
「あらゆるLIFEを、FULLに。」するために、LIFULLでデザインの仕事をしてみたい!デザイナーとして成長したい!と興味を持っていただけた方はまずはカジュアル面談もお受けしているためお気軽にお問い合わせください!

最後まで読んで頂きありがとうございました🌼

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クリエイティブ本部 デザイン部 サービスデザインユニット
サービスデザイン2グループ
Designer 後藤未来子

美術大学卒業後、2016年LIFULLに新卒入社。
LIFULL HOME’Sの売買領域のUI/UXデザインやノベルティのイラスト、
Earth Cuisineプロジェクトではパッケージやロゴを担当しています。(2022年1月現在)

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