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LIFULL「らしさ」のあるデザインの考え方

はじめまして。
LIFULLでデザイナーをしている遠山(大)です。

2022年の5月からLIFULLに中途入社して1年が経ちました。とてもあっという間でした…。

LIFULLに入社したての頃は書体や色などのいわゆる「見た目」の表現を理解し実際にデザイン制作を行っていたのですが、自分の上長にあたる田中忍さんに「この表現はあまりLIFULLらしくないから、この方がよりLIFULLらしいんじゃないか」等の指導をいただき、最初のうちは掴みきれない所もありましたが、この1年で自分もLIFULLのデザイナーとしてLIFULL「らしい」デザインの制作を理解して実践出来はじめているなと感じます。
とは言えまだ完全に理解し実践できている訳ではないので、さらに理解を深めてこれからもしっかり体現していきたいと思っています。

改めてですが、LIFULL「らしい」デザインって何?どんな表現がLIFULL「らしい」の?と思われる方もいると思います。
LIFULLのデザインがどんな考えで「LIFULLらしく」作りあげられているのか、またどのような場面でLIFULL「らしい」デザイン表現が活用されているのかなどをお話しします。

「らしさ」の元になるコーポレートメッセージ

LIFULLらしいデザインを語っていく上で、まず始めにLIFULLが掲げるコーポレートメッセージについてお話しします。

LIFULLでは「あらゆるLIFEを、FULLに。」というコーポレートメッセージを掲げています。
このメッセージには「社会課題を発見し、ビジネス×クリエイティブ×テクノロジーで解決する事業をつくり実現していくことで、世界中の一人ひとりのLIFEを安心と喜びでFULLにしていく」という想いが込められています。

社会課題を解決するための事業をつくる上で、LIFULLでは「LIFULL Quality Standards」(以下、LQS)という品質基準を定めています。

どのような発想や表現であればLQSを満たしたLIFULLらしい一貫した美しさ、ふるまい、ブランド体験(UX、UI、コミュニケーション)が表現できるのかの原則を定めたものが「LIFULL Design Principles」です。


LIFULLのDesign Principesとは

LIFULL Design Principlesは、あらゆる人の安心と喜びのために、
LIFULLとしての一貫した美しさ、ふるまいをデザインするための三原則。

デザインを制作するプロセスの中で3つの原則の中のどれか1つを考慮していれば良いという事ではなく、3つ全ての内容が満たされていることでLIFULLらしいデザイン表現を実践することができます。

まっすぐシンプルなデザイン

一人ひとりが自分らしいLIFEを描けるように、
価値の本質を捉え、
的確かつ直感的に届くデザインをする。

やさしく誠実なデザイン

あらゆる人が安心を感じられるように、
一人ひとりとそのLIFEに寄り添い、
誰も取り残さず、傷つけないデザインをする。

前向きな変化を生むデザイン

一人ひとりが喜びを感じられるように、
興味を刺激し、気づきや感動を与え、
前向きな感情をもたらすデザインをする。

主な利用シーン

Design Principlesは、事業戦略・ブランド戦略・マーケティング戦略を理解して、ブランド、ビジュアルやサービスのコンセプト開発づくりから行う発想であったり、UI/UXデザイン、グラフィックデザイン、プロモーションのアートディレクションなどのデザイン表現を実践する際の他、デザイナー間でのコミュニケーションの共通言語や新入社員デザイナーへのオンボーディングの際など、LIFULLらしいデザインの共通認識を持つ際に利用します。

  • 既存デザインコンセプトを踏襲したデザイン制作、既存事業や新規事業のデザインの方針決め

  • 発想や表現フェーズの制作者や制作者とチェック者間のLIFULLらしいデザインの判断軸や品質達成のためのコミュニケーションにおける共通言語 など

自分も最近の業務では「ここでは漢字ではなくひらがなを使用して、よりやさしさ・誠実さが表現されるようにしよう」「ここはもう少しポジティブ・前向きな印象になるような写真を選ぼう」とDesign Principlesを意識してデザインを実践していくようになりました。

より理解を深めるために

また、Design Principlesの理解を深めて普段の業務での活用するイメージが持てるように、社内では以下を実施しました。

  1. 説明会

  2. ワークショップ

  3. アンケートによるDesign Principles理解度の定点観測

実際のワークショップの様子

ワークショップでは、どんなポイントがDesign Principlesの3原則と合致しているのかを、LIFULLのこれまでのクリエイティブを改めて確認し、各自で考えてグループ内で共有、共感できる部分や新しい発見があった内容など意見の交流を行いました。

意見を発表し議論を行う事で自分の中になかった新しい気づきも生まれ、LIFULL「らしい」デザイン表現についてより理解を深める機会となり、早速次回からここでの学びを生かしていこうと思いました。

アンケートでは説明会後とワークショップ後との比較でDesign Principlesに関する理解度がより増したという結果も出ており、説明を受けるだけでなく自ら思考し内容を共有し合うことが大切であることも改めて学びとなりました。

さいごに

LIFULL「らしい」一貫した美しさ、ふるまい、ブランド体験(UX、UI、コミュニケーション)をデザインするために策定されたDesign Principlesについてお話しさせていただきました。これからの日常の中でLIFULLが作り上げていくデザインを見かけた際には、どんなところに「らしさ」が表現されているのか、といった視点からもじっくり見ていただけると幸いです。

LIFULLらしい表現についての普段の業務で活用している事やデザイナーが考えていることなど、また機会がありましたらお話しができればと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

遠山大希|デザイナー
クリエイティブ本部 デザイン部 サービスデザインユニット サービスデザイン4グループ所属。
LIFULL HOME'Sの物件検索サービスをより便利で使いやすくするための新機能を開発するチームでのUI/UXデザインやLIFULL引越しのサービスデザイン等を担当しています。


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