日々のUI改善に見出す、プロダクトを育てるデザイナーとしての喜び
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日々のUI改善に見出す、プロダクトを育てるデザイナーとしての喜び

三度の飯よりUI改善が好き、住まい探しのサービス「LIFULL HOME'S」のアプリのデザインを担当している山田和代と申します。

LIFULL HOME'Sアプリでは、ユーザーへ「楽しい」「よりスムーズで、安心できる」「新しい、アプリならではの」体験を提供することを目標に日々新機能やコンテンツの開発を行っています。また、既存のUIにおける問題点の発見とそれに伴う細かい改善も実施しています。

私はそんな「UIの改善」がとても好きです。「好きな理由」は自分の中でもふわっとしているところがあるように思い立ち、今回はnoteに自身の考えを書いてみようと思います。

日々のUI改善とは? 事例をご紹介!

つい先日Androidアプリチームで行った細かな改善施策について、簡単にご紹介します。

LIFULL HOME'Sアプリには、住み替えを検討するユーザーがご自身の希望する条件(地域・物件の広さ・駅からの徒歩分数など)で絞り込んだ物件がずらりと並ぶ画面があります。住まい探しのポータルサイトやアプリを利用したことがある方なら、一度はご覧になったことがある画面かと思います。

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この画面の上部・ツールバー付近に、「条件変更」「条件保存」というボタンが配置されているのですが、それぞれ該当する機能を呼び出すこのボタンの利用率が想定よりも低い、という分析結果がチーム内で得られていました。

ゆえに手軽に希望条件を設定できていない人や、より効率的に自分が希望する物件に出会えていない人が多くいるのではないか、という仮説が浮かび上がったため、改善を目指しボタンデザインの変更を行いました。

ユーザーに価値を届けるための「基幹」となるUI

先述したボタンの利用率が芳しくない場合、何が問題なのでしょうか? もしも「効率的に希望する条件で物件を絞り込めていない」状況であれば、その先に訪れる「ユーザーが希望する物件に出会う」という体験を提供できていない可能性が高まります。

希望する物件に出会うことは、LIFULL HOME'Sが提供したい基本的な価値であり、ユーザーにも期待いただいていることだと思いますので、これは大きな問題と言えます。

更に、LIFULL HOME'Sアプリを担当する私が今回特に懸念として感じていたことはもう1点、ユーザーに「このアプリは自分の希望する物件が見つからないので使い勝手が悪い」と感じられてしまうことでした。

それによって、残念ながらアプリをアンインストールされてしまえば、今後提供することを目指しているLIFULL HOME'Sアプリを通じた「よりその人らしい、新しい住み替え体験」に出会っていただくことができません。

仮に出会っていただけたとしても、「自分の希望する条件を反映させる」「気に入った条件を保存してより効率的に物件に出会う」というような、住まい探しサービスの「基幹」といえそうな部分に弱点があっては、その弱点をカバーするための別の開発が都度必要になるなど、プロダクトに負債を残してしまうのでは、と考えていました。

「完全無欠のUI」など無いかもしれない。じゃあデザイナーはどうする?

一方、長い歴史のあるサービスのデザインをすることになった場合、デザイナーとしてこういった問題にぶつかることは、よくあるのではないでしょうか?

・情報や機能に対して正確でないデザインが適用されている🌪
・同じ機能なのに、違うデザインと文言でボタンが表現されている🤦‍♀️
・パッと見、同じ色に見えるけど実はカラーコードが違う🎨

私は約6年前LIFULLに中途で入社する前、長く制作会社に勤務していたために「継続して一つのサービスをデザイナーとしてメンテナンスする」という経験が少ない状態でした。そのような私が、サービス範囲も多種多様で歴史を持っているLIFULL HOME'Sのデザインに対面した際、当初は上記に似た点にぶつかり、焦燥感のようなものを抱くこともありました。

しかしながら、今は一つのサービスのデザインに携わるようになって幾年か経ち、携わる仕事にも変化が起こったりして、自分が立案したデザインを「現時点での最適解であると判断すること(しかも短時間で)」の難易度を少し理解できるようになった気がします。また、一度「これが、要件に応えた最適なデザインである」と判断したものも、その後に別の要件を持った開発を行う中でバランスがとれなくなったり、どうしても成し遂げなければならない短期的な課題解決のために、残念ながらそのデザインが耐久性を失ってしまうことがあります。

結果、先述したような「正確でないデザイン」や「統一感を失う」などの状況になってしまうこともあります。「長く運用する」前提をもったサービスにおいては、そういったことが起こりえる、私自身このことを理解した上で、デザインを考えるようになったようにも思います。

「長く運用する」という前提を持ったサービスをデザインするということ

サービスを運用し改善するデザインに携わることになった際、自分は何をするか? あらゆる状況・規制とどのように向き合いながらデザインを、プロダクトをよりよくしていくか。放置しては「負債」にもなり得るかもしれないUIの「弱点」をただただ手当てするだけではなく、そういったことが発生しづらいプロダクトにしていけないか。そんなことを心に強く留めながら、日々の開発に携わっていきたいと思っています。

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「あらゆる状況・規制と向き合う」上で、私自身が大切にしていることは3つです。

・目の前で起きている事象に焦っているだけでは何も前に進まない。それに対して可能な限り要因を探る
・なぜ起こったのか? それはどんな理由で避けられなかったのか? を深掘りすることで、再現性を軽減させるためのヒントを得てなるべく根本の部分から解決することを目指す
・時間がかかっても改善する。その素地をつくると覚悟を決める

そうやって一つずつ紐解き前進しないことには、そのサービスのデザインも、もしかしたらデザイナーとしての自分も、次のステップに進むことはなかなか難しいのではないかな、と日々感じています。

プロダクトに責任を持つことができているかどうか、ユーザーが教えてくれる

先述の施策では、ABテストを行っていたこともあってリリース直後に解析ツールをプロジェクトメンバーみんなで眺める、という機会がありました。

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私はこういった時間がとても好きです。LIFULLに入社しサービスのデザインに携わるようになってから、実施した施策の結果を皆で見て分析するという機会はこれまでも多く経験していますが、今も変わらず好きで、ユーザーの使い勝手は改善しているか? 傾向を見ながら、みんなで一晩飲み明かしたい。と思うくらいです。

信頼するメンバーで一緒に、一つの施策のあれやこれやについて話せる時間を持てるということが何よりうれしいし、実際にその施策によってユーザーの行動がよりスムーズになっていることや大事な指標へ好影響を与えていることを確認できたりすると、とてもうれしいです。

また、こういった一つ一つのUI改善ではユーザーに「その機能を難なく使ってもらえるか」言い換えれば「こちらの意図が正確に伝わり、適したタイミングでユーザーがそのボタンをタップしてくれるか」という非常にシンプルな点を試されているような気がします。

デザイナーとして、それらの結果を自分なりに考察する機会を持つことにより「プロダクトの中でユーザーがする行動に対して、自分が責任を持っている」ということを強く痛感し、襟を正すことができる機会だと感じます。やりがいも感じますし、プロダクトの1つ1つに責任を持って「育てる」ことで「サービス全体を改善する」という実感を抱くことができ、この仕事に就いてよかった、と感じる時間でもあります。

そんなことが感じられるUI改善が、私は好きなんだな、と思いました。

小さなUI改善を積み重ねて、大きなチャレンジが活きる「土台」をととのえたい

現在、私はLIFULL HOME'Sアプリが提供する「楽しい」「よりスムーズで、安心できる」「新しい、アプリならではの」体験をユーザーへ提供するための新機能やコンテンツの開発から、今回取り上げたような細かなUIの改善まで両方担当しているため、これまで複雑に感じていたサービス全体の構造とユーザーへ及ぼす影響への理解が深まったように思います。それゆえ、一つのUI改善を行う上でもプロダクト全体とユーザーへの影響を意識することになり「UIのこの部分を改善しておけば、あの施策が活きてくるぞ、イッヒッヒ😏」と嬉しい気持ちになることも多いです。

小さな改善を積み重ねることで、アプリならではの体験が活きる「土台」をととのえたい。それらによって、あらゆる人の暮らしをよりよくできたら、と考えています。今後、LIFULL HOME'Sアプリの「新しいチャレンジ」についても、またこのnoteで書いてみたいな、と思います。今後ともよろしくお願いします!

LIFULL HOME'Sアプリチームでは一緒にプロダクトを育ててくれるデザイナーを募集しています!
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クリエイティブ本部 デザイン部 サービスデザイン4グループ
Senior Designer 山田 和代
デザインプロダクション数社に勤務、多くクライアントワークに従事したのち2015年LIFULLに入社。入社以来主にLIFULL HOME’S 賃貸物件領域のサイトデザイン担当などを経て、現在LIFULL HOME'Sアプリのデザインを担当。(2021年7月時点)
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