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泳ぐのが好きという感覚

私はもともと泳ぐのが好きで、泳いでいるときは不思議とリラックスする。

小学生のころ、ただひたすら自分の手のひらや足を使って水をかき、水中を進んでいると「私は水と友達なんだ」という気分になることが多かった。

そして、この「私は水と友達」という感覚が自然と生まれるとき、私は水を愛らしく思い、私の手がもう少しで届くプールの中の壁も、息つぎのときに上空にちらりと見える色とりどりの旗さえも「なんか好き」という思いで向き合うようになっていたのを覚えている。

つまり、泳ぐ行為をとりまく全てを「なんか好き」と感じるのだけれど、やはり、水色の水に対する想いは格別で。
私は私を嬉しさでとり囲う水という流動の存在を、ともに歩む仲間のようにとらえながら水中を進む。「大好きだよ、水」と心の声で語り掛けながら。

この感覚って、ちょっと変わっているんだろうか。私の前世は水の中に住むなにかだったのかもしれない、と思ったりする。


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