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私の便利帳

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私が影響を受けた、クリエイターさんのノートを、集めたマガジンです。どれも大切なのでまとめておきたくて作成しました。
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2019年3月の記事一覧

良いアイデアいりません

 仕事で書き物をやっていて、特にマンガや小説などのフィクションを作っている人が、たまに言われることがある。 「いいアイデアあるんだけどあげようか?」  これを言われた人の結構な割合がムッとしている。  いらないからだ。  創作者(上から目線で嫌な言葉ですね)に、アイデアがない人などいないのである。  小説家なら「小説のアイデア」を10個や100個持っていて当たり前だし、マンガ家は「マンガのアイデア」を無数に持っている。起業家ならおびただしい数の「新しい会社のアイデア」

幸せを語る言葉はどうしたって凡庸になる

わたしは「選択子ナシ」希望から一転、産むことを決めた組。最近、それを知っている同業の人たち(編集・ライター)から「話を聞かせてほしい」と頼まれることが続いた。「子どもを持つことにそこまで前向きではないんだけど……子アリの人生、率直にどうです?」と。 なぜ親歴わずか1年7ヶ月のわたしに……と首をひねったけれど、子どもを持つか決めかねているときに「子どもがいる生活のメリデメを挙げてください」と先輩ママさんを詰めてリスト化を頼むような人間だったので、相談相手としては適任だよなと思

このままではきみが死んでしまう

就活自殺がなくならないという。 自殺はつねに終わってしまった問題としてあらわれる。自殺の報道をどれだけ悲しく思ってもそのひとには会えない。そのひとの問題は終わってしまい、もう解決することはない。それならばせめて、と、いままさに死にかかっているべつの誰かが死なずにすむために努力することしかできない。 「死にかかっている誰か」はどこにでもいて、報道されないし、近くにいてもわからないこともある。ときに見過ごされ、ときに沈黙している。 自殺者数のグラフを見ながら、その奥にもっと

「文章が書けない人」は自分に期待しすぎ

「さて、書くぞ」 そう思って、パソコンに向かってパチパチとキーボードを叩く。ほどなくして目の前には到底「おもしろい」とは言えない文字のかたまりが現れる。 「(うーん、こんなはずじゃないんだけどな。文才がないのかしら……)」 ため息ひとつついて、パソコンをパタンと閉じる――。そんな経験はないでしょうか? ぼくにはしょっちゅうあります。 なぜこんなことが起きるのか。 それは自分への期待が高いからではないでしょうか? 文章が書けない人、筆が止まりがちな人というのは、往々に

何度もなんども、繰り返しトライして、少しずつ改善していけばいい

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。  人工知能は驚異的に見えるが、その学習則は単純で、ただ、何度も何度もトライして、その結果の誤差や、より評価関数の高い方にパラメータを変化させることを繰り返しているだけなのである。  繰り返しが、多くなるほど、その積み重ねで、やがてものすごく遠くにいける。  人工知能の学習則は、もともと人間の脳から学んだものなのに、その本家本元の人間の方が、繰り返しの大切さを忘れているという側面がある

大言壮語は要らない時代

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。  自己アピールということを勘違いしている人は多い。  自分はこんなに凄い、こんなことができると宣伝するよりも、ただ、静かに、やるべきことをやり、つくるべきものをつくればいい。  インターネット上で、何かが流行する過程を見れば、ビットコインにしても、ピコ太郎にしても、こんなに凄いんです、見てください、とやらなくても、アップロードしておくだけでみんな集まってくる。  誰もが、良いものを

大企業でしか働いたことのない40歳オッさんがスタートアップへ行った話

スタートアップには興味あるけど、今さらなぁ…とか 自分はもう若くないので、スタートアップなんて無理だよな…とか そんな環境で自分がやっていけるか不安だ…とか そんな風に思っている方、きっと多いんじゃないだろうか。 最近はずいぶん市民権を得てきたものの、なんだかんだ言ってもスタートアップへ転職する人ってまだまだ少ない。 そこで転職経験はあったものの大企業でしか働いたことのなかったオッさんが、スタートアップ的な環境へ行っても何とかなったよ、という話を書いてみようと思う。 結