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「NPO法人ここ」さんのフリースクールにお邪魔してきた。- 後編 -

自由な学校 ころころ」を「NPO法人Gift」として立ち上げるにあたり、「NPO法人ここ」さんを訪問させていただいた。

前回の記事では、三科さんと「NPO法人ここ」さんの僕視点から見えたことやフリースクール立ち上げにおける扉の鍵について書かせていただいた。

その前編はこちらから。

こうしてお話を伺っている間もスピーカー越し、授業での受け答えをしている子どもたちの声が聞こえる。

この場にある日常に溶け込みながら僕らの会話は進んでいった。

「ワクワクする」ある計画

僕たちは「NPO法人ここ」の代表の三科さんにこれからフリースクールを立ち上げるにあたって、色々なことを相談させてもらった。そして、その問いかけにとても丁寧に一つ一つ答えてくださった。

僕たちの中に課題感は色々あるものの、それぞれに的確に答えていただき、僕も、同席していた小山もとても勇気付けられていた。

そして、次のような疑問をぶつけてみた。

10年以上、不登校の子どもたちと関わり続けた今、三科さんの目には何が映っていますか?そして、どんな課題意識を持って、あるいはビジョンを持って活動に取り組まれていますか?

その中で三科さんは某コンビニエンスストアの名前を借りた「フリースクールのアズ○ス化計画」について話してくれた。そして、これが僕にとってはワクワクするものだった。

この計画はいたってシンプルで阪急沿線にある某コンビニ、アズ○スと同じくらいフリースクールを作るという計画だった。

そして、特筆すべき点がある。

三科さんはこの計画を自団体だけで達成しようとしていない。

僕たちのようにこれからフリースクールを立ち上げようと考えている人たちを巻き込んで達成しようとしている。

お話を伺った後の帰り道、小山は「これはビジネスの世界ではなかなかない発想。NPOらしくて何か自分たちにできることを返したいと思った。」とつぶやいていた。

実際、三科さんは惜しみなくご自身のつながっている方を紹介してくださったし、様々な内部の資料も共有してくださった。

僕たちもフリースクールのアズ○ス化にどこまで力になれるのかはわからないけど、僕にもその風景が見えたような気がして、少し嬉しくなった。

今日という日。学校に行きたくなくて、1人部屋から出られずに不安を感じている子どもたちはどれだけいるのだろう?

そして、僕たちはどれだけの機会を届けられるだろう。

また、視点を変えるとアズ○スくらいフリースクールが必要なのだとしたら僕たちはその現実とどう向き合うべきだろうか?

とめどなく問いは生まれてくるけど、まずは僕たちと出会ってくれる子どもたち、そして、その保護者のみなさんと向き合うところから始めていきたい。

最後に

今回、快くお話をお聞かせいただいた三科さん。授業中にも関わらず、場を提供してくださったスタッフの皆さん、子どもたち。本当にどうもありがとうございました。

ランチタイムが訪れた、訪問の帰り際、おにぎり1個とお茶を持って入ってきた男子に、「おっ、そんなんで足りんの?」と聞くと「ランチパックあるから大丈夫」とさらりと返された。

その時、ふと思い出したのは中学生の時に「めんどくせぇ」と思いながら「おっさん」の絡みに相手をしていた時の記憶だった。

時間ってのは怖いものであっという間に僕は「おっさん」になってしまったね。でも、「おっさん」になると見えてくる「子ども」の姿がある。

「めんどくせぇ」大人かもしれないけど、僕も頑張ってみるよ。

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