日記 2020/08/04

昨日あれだけ気持ちの良いヨガをして、あれだけ疲れていたのに、昨夜は眠ることができなかった。薬を服用しなかったのだから、想定内と言えば想定内だ。

一睡もできなかったというわけではない。が、10分ごとに目が覚めた。目を瞑っていただけではない、と思う。何度も夢を見たから寝てはいたのだろう。まるでつまらない仕事をしている時のように、目を開けるたびにスマホの時計を見ては、10分しか経過していないことに驚き、ゲンナリした。

夢の断片をいくつも見た。救いだったのはどれも悪夢ではなかったことだ。むしろ、とても心地の良い夢のこともあった。そのうち1つが強烈で、それを忘れたくなくてスマホに下記のメモ書きをした。

「寮のカレー」

夢の断片から中高の6年間を過ごした寮のカレーの味がふっと蘇ってきたのだった。蘇ってきた瞬間があまりにも鮮烈で、テンションが上がって飛び起きた。

小学校の給食と同じように、寮でもカレーが出る日は当たりだった。まぁまぁ美味しかったんだと思う。いわゆるドロドロの日本の中辛カレーだ。大きめのニンジンとじゃがいもと玉ねぎと硬い肉。

そのイメージは具体的に思い出すことができるが、味を思い出すことができない。僕は昨夜確かにそれを思い出したのだ。夢から醒めるほんの一瞬の間のことではあったけれど。
寮のご飯の中では美味しかったんだろうが、特別に美味しいカレーというわけではなかったと思う。母の味とも違うが、青春時代と共にあった懐かしい味だったはずだ。その懐かしさゆえに、蘇ってた瞬間が鮮烈だったのだろう。

しかし、あれだけ何度も食べたのに、なぜその味を思い出すことができないんだろう。昨夜はどうして思い出すことができたのか。思い出すきっかけとなったものは何だったのか。そこまでメモをしていないからもうわからない。今になってテンションが上がって飛び起きたことを後悔する。もう少し夢に浸るべきだったのかもしれない。

夢のことについて後悔しても現実の僕にできることは何もない。夢こそ、その時=そこにしかないもので過去も未来もない。僕の場合、ほとんどが思い出そうとしてもできない。

今夜は寝ることができればいいのだが。体のしんどさはまだ抜けていない。おまけに筋肉痛だ。ほんとは今日お酒を飲みたかったが、今夜も寝ることができないのは辛い。我慢しなければいけない。

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