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高齢期リハビリのココロエ47 レクリエーションのパラダイムシフト

8月9月とQOLサービス様主催の『日本ケアレク研修大会2024』で登壇いたしました。

わたしのお話した内容は『レクリエーションの概念を変えること』です。

講義でもお話ししましたのが
レクリエーション=ゲーム
リハビリ=機能訓練
の介護保険サービスにおける固定概念が粘り強く定着していることです。

以前にもレクリエーションについて書いております。

そもそも『レクリエーション』ってなんで定着したんでしょうね。

また『塗り絵』『計算』『音読』『クロスワード』『歌』『体操』『テレビ』が王道の要介護高齢者に提供する机上作業もです。

これらすべて簡単に用意できて、脳に良さそうで、取っつきやすいという特徴があるんでしょうね。

果たして、ゲームであるレクリエーションや王道の机上作業を好んでされる要介護高齢者はどの程度いらっしゃるんでしょうかね。

ゲームであるレクリエーションに特化した施設さんもたくさんあって、ケアマネさんがそれを把握し、ご利用者とマッチングするとそれはそれで大きな意味があります。ただ、マッチングしない場合はもしかしたら『イヤイヤ、ゲームに参加』『なんとなく参加』『強制的に参加』なんてこともあるかもしれません。

それでも参加してみたらご利用者が楽しまれる場面も多々あります。

わたしは言いたいことは、活動の選択肢が高齢者施設に少なすぎるということです。

よく研修でもお話しするのですが、私たちの生活は、ほぼほぼ仕事や家事で9時間ほど費やされています。

高齢になるとその仕事や家事がなくなるんですよね。親切で周囲が助けてしまうからです。

すると高齢者は『退屈』になります。

『退屈』は手足頭を動かしません、次第に心身ともに弱っていきます。

それを防ぐには『家事・仕事』を要介護になっても取り入れることです。

『家事・仕事』をレクとしてとらえることから始めていきましょう!

と、角度を変えながらお話をしてきました。

一定の納得や共感を得られたと思いますが、やはりゲームとしてのレクリエーションのネタも大事で結局そこを求める方も多数おられました。

これからレクリエーションに対しては色んな引き出しをもつことが大切になってくると思います。そんなパラダイムシフトの波を創っていきたいですね。

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