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チーム戦で乗り越えよう/在宅勤務・自宅待機中の育児中社員へ向けた応援メッセージ【part1】

 長年、育休復帰者向け研修などをご依頼いただいているお客様から、在宅ワークや自宅待機中の育児中社員向けに応援メッセージを寄稿してほしいというご依頼をいただき書いた記事になります。

 休校・休園と外出自粛の中、私自身も家庭保育と在宅ワークの両立という課題に四苦八苦しているところで、どのようなメッセージをお伝えできるのか迷うところもありましたが、私なりに考えたり試したりしていることを等身大にお伝えできればと思って書いたものです。

 全4回で、ポータルサイトにご掲載いただきましたが、転載の許可をいただきましたので、こちらにもアップしたいと思います。

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 こんにちは。ライフ・ポートフォリオの前原です。

 研修でお目にかかったみなさん、おひさしぶりです。研修以来、みなさんそれぞれの場所で奮闘されてきたことと思います。
 非常事態宣言の対象地域が全国都道府県に拡大された直後の日曜日、4月19日の夜にこの原稿を書いています。

 まず最初に、このような状況下、育児と並行してお仕事を継続いただいていることに心からの感謝と敬意をお伝えしたいと思います。

 そして、育児環境の激変と感染症の不安の中、親として子どもを守っているみなさまの努力と心労も並々ならぬものかと思います。

 2月末の突然の一斉休校から1か月半がたちましたが、対コロナ戦はやっと本格的になってきた段階という印象を持っています。家庭保育と仕事との両立だけでなく、家庭で生活リズムと学習環境を整えるという難題に、既にお手上げという気持ちの方もいらっしゃると思います。私自身も年長とゼロ歳児の家庭保育と在宅ワークの両立が始まったばかりで、チャレンジを始めたところです。

 学校・保育園は子どもの学びと生活の場であると同時に「共働き家庭のインフラ」です。私たちはいわばインフラが止まった状態ですから、子どもの年齢が低いほど平常時と比べて生産性が下がることはやむを得ない現実です。未就学児がいる場合、かなり両立の難易度が高くなると思いますが、そのなかでも少しでもベターな組み立てを模索していきましょう。

 私も、このはじめての状況に突然に投げ込まれたひとりです。そうした私の工夫がすべて役に立つものではないかもしれませんが、考えをめぐらせるヒントになればと思い、応援メッセージに変えて書かせていただきます。

 まず、この状況を「家族としてもチーム戦」でどう乗り切っていくかという視点でしっかりとフォーメーションを考えていきましょう。

 まず自分とパートナーの勤務状況。在宅勤務なのか、自宅待機なのか、出社の場合の頻度だけではく、お互いの会社・所属部課の繁忙状況も共有しましょう。そのうえで、毎日のTV会議やタスクの取り組み計画をすり合わせ、どちらが家事と子どものケアに当たれるのかを時間帯別に確認していきましょう。例えば、「午前中は私が企画書作成で集中作業、午後はあなたがTV会議」というイメージです。仕事の締め切り・重要度・所要時間を見ながらタスクごとにすり合わせていきましょう。また、昼食の準備については、「調理をする担当」と「子どもをケアする担当」に分かれる必要が出てきます。子どもが乳幼児の場合は常時「子どものケア」が発生しますから、このすり合わせが必須になります。

 こういった調整はいきおい、ママのリードで進められることが多く、知らない間にママがより多く仕事をセーブし、負担を引き受けることになりがちです。パパからも積極的にママの業務状況を確認したり、自分のできる家事・子どものケアを引き受ける提案を行ってほしいと思います。
(ひとり親家庭のかた、パートナーが出社必須などのご家庭にとっては、特に負担の大きい状況になっています。気軽に祖父母を頼りにくい状況でもありますから、“チーム”を「職場のメンバー」「地域のつながり」「(宅食などの)外部サービス」にまで意識的に広く捉えていきましょう)

(続く)

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