【事実】TOEICを半年間勉強しても、400点台しか取れなかった私の話
TOEICをこれから勉強しようと思うんだけど、半年でどれぐらい伸びるかな?ちなみに英語の勉強は学生以来です...
結論から言うと、私の場合も同じように英語は学生以来で、半年間毎日2~3時間ぐらい勉強しましたが、スコアは400点前半しか取れませんでした。
ネットやTOEIC対策のスクールの広告を見てると、「3ヶ月で200点UPした!」とか、「半年で300点上がりました!」みたいな声が載ってますよね。
ぶっちゃけ、私からするとホントかよ、、って思っちゃいますね。
少なくとも私は独学で勉強してましたし、ごく普通の勉強をしていただけだと思うので、控えめに言って、平均的な学習者だったと思います。
この記事では、半年間で私がどんな勉強をしていたのか、勉強時間とスコアの関係はどうか、といったあたりを書いていきます。
これからTOEICの勉強を始める人、勉強を始めたけど結果が出なくて凹んでる人は参考になるはずです。
1. 勉強を始めて半年間、私は何をしていたか
冒頭に書いたとおり、私は初心者から勉強を始めて、半年経ってもスコアは400点前半でした。
具体的にはやっていたことは、以下のとおり。
【半年間で私がしていたこと】
◎(平均すると)毎日2~3時間勉強
◎TOEIC対策本の単語集を覚える
◎文法問題集を解く
◎これ1冊で全パート攻略!みたいな問題集を解く
◎英語耳で発音を勉強する
これを見て、特にいい加減な勉強をしていたわけではない、というのは分かるはずです。
単語を覚えて、文法を勉強して、ひと通り全パートの問題集を解いて、とわりと普通の勉強法だと思います。
発音を勉強しているのが、ちょっと珍しいように映るかもしれませんね。
ただ、発音を勉強したことについては、今でも間違っていなかったと思います。
全パート攻略みたいな問題集を解いていて、リスニングだけはまったくできるようになる気配がしなかったんですよね。
TOEICのリスニングの解説ってどの参考書も、「~と言っているので、答えはA」みたいなのばっかりですよね。
「いやいや、だからね。その ”~” が聞き取れないんだって。」とツッコミたい人は多いはず。
私もまさしくその1人で、その ”~” を聞き取れるようになるために発音の勉強をしました。
2. 【事実】初心者→600点までに約800時間かかる
ここでの初心者は、私のように勉強のスタート時点で恐らく300点台の人のことです。
私も半年勉強して、受けた最初のTOEICが400点前半だったので、スタート時点では300点台だったんだと思います。
結論から言うと、私は600点を越えるまでに800時間ぐらいかかりました。
具体的にでは私がどういう軌跡をたどって、スコアを伸ばしてきたのか、勉強時間とスコアの関係をかんたんにグラフにしてみました。
半年経って400点前半だったスコアは、その後も2回くらい期間をあけてTOEICを受けてたんですが、ずっと400点台でしたね。
500点台に突入したのは、600時間を越えたあたり。
そして、TOEIC学習者の一つの目安である600点を越えたのが、800時間ぐらいのときでした。
では私が世間一般と比較して、要領が悪いのか、世間はもっと早くスコアアップするのか、調べてみました。
アメリカのオックスフォード大学の季刊誌の論文にまさに、その研究が載ってたんですが、
◎現状で250点の人が、650点に上がるためには950時間かかる
◎現状で350点の人なら、700時間かかる
という結果だそうです。
つまり、私のケースはきわめて平均的だったということですね。
3. 当時に戻れるとしたら、どう勉強するか【反省を踏まえて】
私のケースは平均的なもので、特別に要領の悪い勉強をしていたわけではない、というのは一応理解できたと思います。
とはいえ、今振り返ってみて、もっとああすればよかったという反省は、いくつかありました。
これから勉強するあなたのために、少し整理してみたいと思います。
3-1. 発音の勉強に時間を取られすぎた
大前提として、TOEIC対策としても発音の勉強は必ずした方がいいです。
今振り返ってもリスニング力アップに不可欠だったと思うし、正直言うと、発音の勉強をしていないのにリスニングができるようになるという理屈が、私には理解できません。
とはいえ、ちょっと発音の勉強を一生懸命やりすぎたなとは感じています。
私の悪い癖で、ちょっと完璧主義なところがあって、いきなり最初から発音を極めようとしてしまったのが反省点です。
英語耳をやったところまでは良かったと思いますが、その後単語耳に手を出したのがやや遠回りだったと思います。
TOEICのスコアアップを第一に考えれば、英語耳をマスターした(発音の基本を押さえた)後は、発音の勉強からは離れるべきでした。
あとはTOEICの問題を実際に解きながら、分からないところが出てきた都度調べる、TOEICの勉強をしながら発音も一緒に勉強するというスタンスが良かったと思いますね。
3-2. シャドーイングをもっと早くやれば良かった
発音の勉強を離れる代わりに、すぐにでシャドーイングの勉強をスタートした方が効率的だったと思います。
当時に戻れるなら、シャドーイングの作法を1冊本で勉強し、あとは公式問題集を使って何度もくり返しシャドーイングする、という勉強をすると思います。
シャドーイングは科学的にも、初心者のリスニング力向上に効果があることが分かっているし、発音も学べるので一石二鳥。
発音の基本をひと通り理解した後は、分からない発音はその都度調べながら、シャドーイングを主軸にしてリスニングの勉強をする方がよかったと思いますね。
3-3. ディクテーションを取り入れる
ディクテーションを私が始めたのは、TOEIC705点を取って、海外に住んでいた頃のことでした。
当時、現地のリアルなリスニングが全然できずに、途方に暮れていた頃、ディクテーションという勉強法を知りました。
ディクテーションはかんたんに言うと、英語の音声を文字起こしする作業で、文字起こしする過程でリスニング力が鍛えられる、というもの。
当時、必死に毎日何時間もディクテーションをして、結果的にリスニング力が急速に上がりました。
帰国後に受けたTOEICでも、ほぼ勉強せずに875点でした。
経験上、リスニングは、単に聞き流した量ではなく、真剣に聞いた量で決まります。
TOEIC500点を越えたあたりから、徐々に公式問題集などを使ってディクテーションすれば良かったなぁと思いますね。
4. 【最初が一番キツイ】我慢して勉強を続けよう
この記事を通して、私が一番言いたいのは、最初は勉強しても伸びないのが普通だよ!ということです。
人によっては成果も出なくて、ここで挫折する人も多いかもですが、ここが踏ん張りどころだったりします。
私の場合も、最初は全然伸びず、その後TOEICを受けるたびに気持ちいいぐらいにスコアが上がっていきました。
何でもそうですよね。
最初は、飛び立つまでの力を溜めている期間というのが、どうしても必要です。
スコアが伸びない時期にも、見えないだけで、脳の中にはしっかり基礎が積み上がっています。
あとはTOEICの勉強を習慣化して、毎日コツコツ継続するだけです。ぜひ心折れずに、がんばってみてください!
この記事で紹介したシャドーイングとディクテーションの手順や効果については、私のブログで詳しく書いているので、興味のある方はどうぞ↓
>>TOEIC200点UP!シャドーイング・音読の効果的なやり方と教材の選び方【初心者向けに完全解説】 -Give up Perfect English!
>>【体験談】ディクテーションでTOEICが170点UP!効果的なやり方を完全解説! -Give up Perfect English!