勝手にハロプロ楽曲大賞'19 第21-30位 ~どんな名前だって~

最近はハロステも見ずにバスケばっかり見てます。アメリカはサンクスギビングデーだったようでみんなホームパーティーしたりターキー食べたりで楽しそう。ファミチキ買ってこようかな。はい、それでは前回に引き続き、ハロプロ楽曲大賞'19の全ノミネート曲から個人的21-30位を勝手に発表します。

第30位 シャララ!やれるはずさ(2019ver.)/こぶしファクトリー

デビュー時の8人体制として最後となった2017年6月発売の4thシングルより、"同年9月2日に卒業を控えていた藤井梨央を送り出すべく星部ショウが書き下ろした曲"(wikipediaより)を5人で再レコーディング。卒業ソングという当初の位置づけから、苦境に立たされた5人のこぶしとこぶし組を繋ぐテーマソングに。露骨なまでにストレートな青春パンクですが、これが不器用だけれどガムシャラで直向きなこぶしにピッタリとハマります。5人になってこそ完成した曲と言えるでしょう。

シャララ シャララ やれるはずさ
まだとべるはずさ

CDも満足に出せない状況で全国の小ライブハウスをどさ回り。一時は解散も噂されたこぶし。それでも必死にスキルを磨きアカペラという武器を手に入れ、今年5月には遂に念願の単独ホールコンサートを東阪で開催。中野公演のチケットはすぐに完売し、落選者も出たほどでした。

僕は運良く会場に足を運ぶことができましたが、間違いなく今年一番の熱量の熱い熱いステージ(とこぶし組の躍動)がそこにはありました。

勢いつけた今の僕らなら

この浜浦彩乃のソロパートでは、全員で「は〜〜〜っまちゃん」コールをバカでかい声で行うのですが、現場でこれを聞くともう条件反射的に泣きそうになります。そしてこの日のヲタクの声量の大きさといったらそれは凄いものでした。コーラスのウォーウォーも全力でやるのですが、音程も揃っててどっちの歌を聞きにきたのかわからなくなるレベルで最高でしたね。

タイムリミットが来るまでずっと歌い続けて欲しい名曲です。

第29位 伸びしろ ~Beyond the World~/BEYOOOOONDS

ビヨーンズ1stアルバムの最後に収録されたエンディング曲。これから行われる単独ライブのアンコール後で歌われるであろう感動的なバラード。今年はこういったオールディーズテイストの曲が多く、ダイアナ・ロス大好きマンとしてはついニヤけてしまします。サビ終わりからはゆったりスイングする6/8からミドルテンポで躍動感のある4/4へと拍子がかわり、ボルテージはマックスに。こういう文字通り劇的な仕掛けを用意してくるのはいかにも星部ショウらしくもあり、ビヨーンズの色にもあっていて効果的。鈴木俊介さんのギターも主張せず歌を盛り立てます。あとこういった曲での一岡さんの歌唱の素晴らしさ。研修生時代は彼女の伸びしろに全然気づけていなかったので、最近は反省しっぱなしです。

第28位 My Days for You/中島卓偉

中島卓偉の最高傑作である「My Days for You」を本人がカバー。この曲はハロプロメンバーのバースデーイベントでは定番曲の一つで、誰が歌ってもめちゃくちゃ良いなと思ってしまいます。例に漏れず卓偉バージョンも素晴らしく、今度「My Days for You 誰が歌っても感動的になる説」を某番組で検証して欲しいくらい。

勿論、卓偉の歌う良さも存分にあって、彼は高音でシャウトしてるロッカーっていうイメージあるかと思うんですが、とにかく発声が完璧で美しいんですよね。ロマンチックな歌詞にフィットするんです。今回選外にしてしまったんですが「愛・愛・傘」や「一期一会」の歌唱も一級品でした。

僕にとっては推しの推しという事で恋敵関係にあるのであまり活躍されると複雑な気持ちにならなくもなくもないのですが、作曲家、シンガーとしては大好きです。これからもどうぞよろしくね。

第27位 恋のおスウィング/BEYOOOOONDS

BEYOOOOOND1Stより、また新たな「眼鏡の男の子」スピンオフ作品が誕生。ビックバンド風の愉快なミュージカル楽曲です。今回は<お嬢様風なお嬢様>の正体が遂に明らかに!?。

メインアクトレスの島倉りか様は、今年一年の脱皮具合がよく分かる弾けっぷり。日本には恥じらいを楽しむ変態的な伝統がありますが、そんなものかなぐり捨てて振り切る潔さもまた魅力的。

ビヨは既に現時点で12人誰もがこれが出来るので、本当に底知れぬポテンシャルを感じます。でもそれもやっぱりほぼ全員歌えるってのが大きいよね。

第26位 愛おしくってごめんね(’19 five girls version)/カントリー・ガールズ

カントリー・ガールズのラストライブのタイトルが発表されたときはちょっと胸に来るものがありましたね。愛おしくってたまらない5人によるグループのアイデンティティともいえる一曲。オリジナルヴァージョンに可愛さ決して引けを取らず。でもそれは素人っぽい無垢で未完成な可愛さから、アイドルとしての自負と自信に満ちたプロフェッショナルな可愛さへと変化しています。この楽曲から始まりずっと謝ってばかりだったカントリー・ガールズ。こんなに愛させてくれてありがとう。もうこれからは何も悪くないのに謝る必要のないような人生を送ってほしいです。ちょっと湿っぽくってごめんね。

第25位 Break it down/鈴木愛理

鈴木愛理×髭男dism でお届けするクールなR&Bナンバー。℃−ute時代の愛理はアイドルとしては完全無欠、圧倒的な総合力を持つ一方で、歌に癖がなさすぎてソロ歌手は厳しいんじゃないかとも言われていました。それが最近の新曲をうたコンで懐メロカバーしてるのを聴いてるとだんだんと<愛理っぽさ>みたいなものが出来上がってきたように思います。吐息を多く含んだ地声と力強いミックスボイス。といっても最近急に身に着けたものではないんですが、色々実験していた1stアルバムから一歩進んで得意なポイントをより強調するようになりました。

そして、ここにきての髭男dismからの提供は、先方の人気沸騰を抜きにしても良い巡り合わせだっと思います。ずっと愛理が激推してるback numberの方は私的にどれを聴いても無味無臭で刺さらないのですが、髭はサウンドはきらびやかで手数も多く、メロディもキャッチーでこりゃ売れるよなぁという印象。

ブラック・ミュージックへの造詣を感じさせるシックなメロディラインと打ち込みのタイトなビートは現在の愛理のクールでアダルトな歌唱を引き出し、間奏前ではお得意のボリューミーなハモリも炸裂。愛理のマッチョ歌唱の圧を増幅させます。

総じて期待を裏切らないクオリティなんですが、アイドル曲慣れてるとあともう一捻り、一滴の劇薬が欲しくなるかな。マッチョ街道を進むシンガー愛理の今後やいかに?

第24位 明晩、ギャラクシー劇場で

初のオリコン週間チャート1位を獲得したシングル収録の新曲は、賑やかなビックバンド楽曲。ってもう100回くらい同じこと書いてる気がします。事務所にどうせこういうの好きやろ?って見透かされてるみたい。

はい、大好きです。

初っ端"ギャラクシー! ギャラクシー!"っていう掛け声が絶妙にダサいんですけど癖になる。たけちゃん可愛い。"人生は劇場ね"のじょ〜と"タイミングは絶妙ね"のみょ〜で裏返るところが狂おしいほど好き。ユニゾンなんですがやっぱカミコさんの存在がでかいですね。これをやらせたらハロで右に出るものはいません。永遠にここだけ聴いていたい。

セリフパートではふなちゃん⇛ かわむー ⇛ かっさー というゆめ組リレーが夢見るテレビジョンのサントラを死ぬほど聴いたみた僕としてはたまりません。特にかっさーは一言だけなんですが謎にチャラくて良き。

最初はタイミング的にかななんの卒業ソングかと思ったんですが全くそんなことないので、純粋なカップリング曲ということになるのですがそれはそれで最近のハロでは珍しい気もする。MVが見たかった〜〜。

第23位 高輪ゲートウェイ駅ができる頃には/CHICA#TETSU

CHICA#TETSUのグループ曲は第二弾は、作詞・作曲:星部ショウ、編曲:清水信之と、前作「都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて」と全く同じコンビが担当。歌詞の内容もサウンド的にも統一感を意識した作りになっています。タイトルのケレン味に反して上品で丁寧に作られたソウルナンバー。可愛らしいイメージのCHICA#TETSUだけど、いっちゃんとりか様の年上二人組は地声低めで大人っぽい声質なので、西の声の役割が大きいですね。ワンフレーズ入るだけで一気にアイドル度が増します。

曲中では、またしても突如の一岡豆知識を披露。

高輪ゲートウェイ駅は、山手線49年ぶりの新駅。
2020年春に、暫定開業を予定しています。
駅名を決める際は賛否両論色々あったみたいだけど、
どんな名前だって耳に馴染んでくるものよ

色々あったで片付けられてはたまらない方々もいるかもしれませんが、賛成側の意見ををあまり耳にしなかった点ではCHICA#TETSUもいい勝負でしょう。

そう、言うまでもなく彼女自身のグループ名についての言及です。いっちゃんが電車好きだからという、ただそれだけの理由でつけられた名前も(あれ?、顔もわからんおっさんがなんかグダグダ言っていた気も...)、予想外に素晴らしい楽曲を生み、気がつけば皆が当たり前のように呼ぶようになっていました。もしあなたが、いっちゃんの言葉に深く頷くなら、これは事務所にとっての勝利宣言となるでしょう。

んっ!? それは何か嫌かも...。

まぁでもここは長い研修期間も耐え抜いてきた苦労人リーダーいっちゃんの粘り勝ちということにしておきましょうか。

第22位 もう一歩/アンジュルム

アンジュルムのアルバム新曲より作詞・作曲:中島卓偉の90'sロックナンバー。Aメロ⇛Bメロ⇛サビ×2⇛間奏みたいなJ-POPのテンプレ構成をとらず、Aメロ(ヴァース)からサビ(コーラス)に直接進行する無骨で漢らしい曲です。静かなイントロからコーラスの入りなどで入る三連符のリフにより静と動のコントラストが鮮明になってかっこいい。基本2ビート曲なんですが、思いっきりスウィングしていてサビ終わりの"てさっ”や、”てね”を16でプツッと切るところが最高にファンキーです。僕がアンジュ曲の中でもトップクラスに好きな「上手く言えない」を思い起こさせますね。

個人的な印象論なんですけど(まぁ全文そうだけど)、アンジュのユニゾンってちょっと特殊で単純なロックナンバーだとこぶしほどの強さは出ないし厚みが無いわけじゃないんだけど、軽めに聞こえるところがあると思っています。で、バラード系にしてもすごく澄んでたりまとまりがあるわけじゃない。取り扱いが難しい。そのユニゾンが最大限に映えるのはやっぱりこういったリズムを強調したファンキーな曲なんじゃないかと思う次第です。つまりサンキュー卓偉です。

第21位 Da Dan Dance!/アップアップガールズ(仮)

5人体制となって以降もペースを落とすことなく精力的に活動を行い、昨年から今年にかけての中堅アイドル大量解散ラッシュを経てもはやアイドル界の長老的な存在になりつつあるアプガ(仮)姐さん。

そんな世の流れに関わらず、新曲は王道を行くキュートで前向きなアイドルポップスです。とにかく素晴らしいのは関根梓さんのクリアで伸びやかな歌声。歌いだしの6秒でハートをかっさらわれます。歴を重ねて更に磨きがかかっていますね。

佐保ちゃんも癖がまったくなく、優しい歌声。ところどころでこなっちゃんのハスキーな声質がいいアクセントになっていて、あれこんなにバランスの良いボーカルグループだったかしら。

MVの既視感がMAXなのはご愛嬌。

さて、だんだんコメントが適当になってきたので、ここらへんで。


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