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私のみている世界は青。だけど、あなたのみている世界は赤なのかもしれない。

最近読んだ本や、観ている映画の話をしていたとき、ふいに出てきた。

「映画やアニメは、倍速で観ちゃうんですよね。特に鬼滅の刃は、戦闘シーンは作画がすごいので通常の速度なんですけど、ストーリーのシーンは倍速の方が観やすくて。」

それに対して、「鬼滅の刃は、わかる」と賛同する人。「アニメは、ちゃんと再生速度そのままで観ちゃうな〜」と言う人。反応はいろいろだった。

私はというと、そこで出てきた発言全てにビックリしていた。レシピ動画のようなチュートリアル動画は倍速で観てしまうこともあるが、アニメや映画を倍速で観る発想は、自分の中にはまったくなかったから。

話は本の読み方にも広がり、文章は全部読めないことも多く、目次を見ながら飛ばし飛ばしで読むという話題で盛り上がる一場面もあった。そういえば、漫画なんかも、全体をパッと見てストーリーさえわかればそれでいいから、1冊10分程度で読んじゃうと言う人もいたな、、、

私は、アニメも、漫画も、本も、映画も、隅から隅まで観てしまうタイプだ。なんなら、行間まであますところなく、じっくりゆっくり浸るのが、私のスタイル。飛ばし読みをしたり、倍速で観るなんて、思いもよらなかった。

"みかた”が、人によってそんなに違うなんて、、、頭をガンっと殴られたくらい、衝撃的だった。しかも、それだけ"みかた”が違うなら、みえている世界も、私とあなたでは、もしかしたらずいぶんと違うのかもしれない。

私のみている世界は青。だけど、あなたのみている世界は赤なのかもしれない。

自分がみている世界は、まわりの人とも共有されていると思いこみがちだけど、実はまったく違うのかもしれない。ケンカが起こったり、炎上が起こったりするのも、すべては"みている世界”が違うのに、なにが、どこが、違っているのか、共有できていなかったり、想像できていなかったりするからなのかもしれない。

でも、そうだとすれば、すれ違わないためにどうすればいいんだろうか。

とりあえず私は、つきなみだけど、人と自分は違うということを前提に、いざというときのために、自分を自分の言葉で説明できるように、言語化の訓練をコツコツ積み重ねておこうかなと思う。

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