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プログラミング教室をした話(2)

先日、親戚の高校生に頼まれて簡単なプログラミング教室を開催したときのお話。個人的にいろんな気付きをまとめたnote。

つ、つまり、、、脇役ってことね

更に色々聞いていると、いま高校で習っている教科の数は30以上もあるのだそう。まずもってそれほどの教科をどう教えているのか疑問しかないけれど、子供の可能性を広げるため(?)に、多様な分野に触れさせようとしている、と親は言っていた。対応し続ける未経験の先生方も大変だ。。。

さて、実際に当人にそのへんのところ聞いた話をまとめると「時間が足りない」ということに集約された気がした。興味がわくというより、問題集の種類が増えたといったところが実感なのだろう。するとどうしても、何を優先するかの取捨選択になってきて、大学受験で必要になってくる科目が優先される(結局はそこに戻ってくる)。だから、プログラミングのような教科というのはどうしても、試験を効率的にパスできさえすればよいという位置づけになってしまう。

この辺りでだんだんプログラミング贔屓のわたしも理解しました。あぁ、そうか、そもそもプログラミング教科はハナから脇役なんだ。。。(悲)

あー、なんともったいない。それさ、きなこ餅を洗って食べるようなもんじゃない?

プログラミングがわからない、わけではなかった

わからない、といって見せられた問題集はわりと基礎的な内容で、わたしはてっきり基本の「き」がわからないのだとばかり思い込んでいた。

ところが実際にはちょっと事情が違ったんです。

上述の通り参考書の問題だけ解いていると、プログラミングとは答えの決まりきった手順にしかみえない。単純な命令式でしょ?いちいち細かい関数を覚えるのじゃなくって、問題集にさっと回答できるパターンがないのか?というのが、わたしに投げかけられた質問だったんです。

つまり、プログラミングそのものが理解できないというわけではなくって、なるほど、テスト対策としてより効率的な攻略法を求めているということなのね。。。あぁ、塾講師になった気分さ。

プログラミングは文章と一緒。美しい文章にテンプレートがないように、プログラミングにだってテンプレートなんてない。あえて言えば、きみの中でロジカルな美しい思考を育めるかどうかが大事なんだ、、、(声がだんだん気弱になってきたw)

とりあえず今だけは、その自由な発想を持つことの楽しさを学んでほしい。穴埋め問題ではない、幾通りか回答可能なコードを0から書かせて、最後にわたしが書いた理想的なコードと照らし合わせてどこにロジックの無駄があるかわかる?と言ったやりとりをしていたら、なるほどーー、なんて真剣に画面を見つめていた。少しは自由な思考を楽しんでもらえたかなぁ。。。

つづく

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