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宝石のように煌めく夢の風景画。懐かしのファンシーグッズは机の中で眠る

毎週連載フォトエッセイ-3 昭和レトロの代名詞ファンシーイラストグッズ

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《昭和レトロ ファンシー絵みやげ「富士」と「いせしま」のカード》

昭和後期、1970年ごろから1990年代に社会現象となったファンシーなイラストグッズ。

ファンシー雑貨が市場を席巻するようになった背景には、やはりサンリオの存在が大きいと言えます。1965年頃サンリオは、水森亜土や、やなせたかし(アンパンマンの作者)を起用したイラスト商品や、イチゴ柄グッズを販売し、爆発的な人気を博しました。(余談:サンリオが「いちご」をちょこちょこ出してくるのはきっとこの件がきっかけなのでは?と勝手に解釈)

それ以前の可愛らしいアイテムと言えば、リカちゃんやバービー、目が大きくてキラキラした洋風な少女趣味が主流。女の子には人気でも、男子にはずいぶん不評だったことでしょう。

さらに、サンリオは1975年頃からキャラクター商品戦略を本格的に打ち出し、大ヒットさせます。今も現役大人気の、ハローキティーをはじめ、マイメロ、リトルツインスターズもその頃登場。

このキャラクター雑貨人気を皮切りに、他社も次々と参入し、カラフルでカジュアルな、年齢性別を問わぬ親しみやすいイラストグッズが雑貨市場に出回り、ひいては旅行土産の定番となりました。(現在これらは「ファンシー絵みやげ」と呼ばれているようです。)

カギの形をしたキーホルダー、ご当地しおり。そういえばこんなの持ってたなー!と、思わず懐かしさがこみ上げる、昭和レトロのファンシーグッズ。

今回は、私とファンシーグッズの出会いについてお話しつつ、コレクションの一つ、昭和レトロファンシーグッズ「富士メッセージカード」の全イラストを掲載いたします。

初!ファンシーイラストのお土産は富士急ハイランドで

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私が6歳の時に、家族で富士急ハイランドへ遊びに行きました。

子供時代とはいえ、こういうどこかに遊びに行った時のことは大体よく覚えているはずなのですが、なぜか、富士急ハイランドの記憶は全くありません。面白くなかったのかな・・・。

ただ一つ。お土産売り場のことはよく覚えています。

冬の寒い時期でお土産売り場の窓は白く曇り、お客もあまりおらず、なんだか寂しげな雰囲気でした。

私は妹の手を引いて、何を買うか吟味しながらお店の中を歩き回り、「天空の城ラピュタ」の飛行石のペンダントのレプリカ(なぜ)と一緒に、この「富士メッセージカード」を買ってもらいました。

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なんのことはない、ただそれだけの出会いなのですが、私にはこの「富士メッセージカード」が宝石のように煌めいて見えていました。

いや、きっと私だけじゃない。あの頃の少年少女の誰もが、ファンシーグッズが見せてくれる、ほのぼのとした、かつ夢いっぱいの風景に心をときめかせたはずです。

もちろん、このようなファンシーイラストグッズが流行っていたということを子どもの私が知っているわけもなく、ただひたすら心惹かれ、机の引き出しに入れて時々取り出しては眺めました。

大人になってからも、時々眺めて、いつか誰かと分かち合いたいと思いつつもなかなか叶わず、ようやっとこのような形で紹介することができるので、嬉しくてしかたありません。

ありがとうインターネット。ありがとうスティーブ。

未来へ受け継がれていく昭和ファンシーの感性

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《「いせしま」のお土産メッセージカード。淡青色の配色が見事》

「富士メッセージカード」は、私にとって初めての「もったいなくて使えないもの」でもあります。 

まるで子どもが描いたようなカラフルな色使いと、ほんわかした絵柄。

星マーク、ハートマーク、ウサギ、猫、小鳥、小花、シャボン玉、ヨット、お魚。子ども心を鷲掴む、かわいいモチーフの数々。時々クマさんも顔を出します。

私はイラストを描くこともあるのですが、色使いやモチーフが無意識に似てしまう。三つ子の魂百までとはこのことで、きっと潜在意識の中で「かわいい絵」と言えば、このメッセージカードのイラストなのでしょう。

子どもの頃に気に入って、大人になるまで取っておくようなものとは、そこから影響を受けるというより、そもそも体の中にそういう感性が備わっていて、その感性を引き出し、強めてくれるブースターのようなものなのかもしれません。

なるほど、そうなると昭和ファンシーイラストはその商品自体が姿を消しても、感性は現代の絵師に引き継がれており、未来に受け継がれていくという壮大な浪漫を秘めていたわけですね。

サンリオのデザイナーであった青山みるくさん、高徳みずめさんの絵柄に感銘を受けたイラストレーターさんは今現在も多くいらっしゃいます。

私は積極的な絵描きではないですが、昭和のファンシーイラストに影響を受けた一人として、またいずれ絵筆をとりたいと思いながら、今回のお話を終わりにします。

ファンシーグッズは机の中で眠り、されど感性を揺り起こし、大人になったときに懐かしく思い出すのです。

ちなみに、「富士メッセージカード」のイラストを描いた方のお名前はいくら調べてもわかりませんでした・・・。「eriko」というサインの方らしいのですが。無念。

「いせしま」のカードはフォトブックの方に掲載いたします。

これぞ昭和ファンシー!富士メッセージカード全20絵柄

富士山周辺の、観光スポットをかわいい絵柄でご堪能ください。

行ったことのある場所のカードは何枚くらいありましたか?

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かわいいですね〜。何度見ても可愛くて胸がときめきます。

富士山にはよくスノーボードをしに行くのですが、登ったことはないので、いずれチャレンジしてみたいです。その時はこのカードを持って行き、富士山の風景と一緒に写真を撮ってこようかな。


次回のフォトエッセイは20' 1月25日

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1月25日は私の大好きな THE VAUDEVILLE DUO の誕生日。

レトロなコレクションを一挙公開いたします。

それではまた!

雨星立夏



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みんながびっくりするようなSF小説を書いて、絶対に有名作家になります。応援よろしくお願いします。雨星立夏。

おかげで頑張れます(^○^)
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SF(幻想物理)小説家、詩人。 ノスタルジィ心象文藝。時空交叉線を越えたところ。 HP https://www.literaryrainstar.com/    Web Shop https://rainstar.theshop.jp/ #文学 #文芸 #SF #純文学

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