自分のなかに「CFO」を持つ なぜオカネのことを考えないといけないのか
この文章をかくために、ワールドトリガーを読み直しました。
いろいろ魅力的な人が出てきますが、オカネを考える上ですごいと思うのは唐沢さんです。
唐沢さんはボーダーという近世界から侵略してくる「敵」と戦う組織のために、渉外交渉・資金調達をやっています。主なお仕事はスポンサーからのオカネの調達。でもときには、内部組織の運営についても、交渉に優位になるように助言を求められたり、動いたりします。それが主人公の三雲修への手助けだったり、強い武器の取得に関する交渉への口出しだったりするのかなと思えてきます。
個人もこんな「唐沢さん」を自分の中に持っていれば心強い。つまり、「自分のなかにCFOを持つ」ということです。
オカネに関する情報が増え、「なぜ資産形成とか考えないといけないのか」と思うことがあります。
最近同世代の知人らと「終活茶話会」という、終活に必要なことの情報共有をする企画を始めたこともきっかけです。
その中でオカネの事について考えるときのポイントをどう伝えればいいのかと思いました。
その結論が今回の「自分の中にCFOを持つ」ということです。
CFOは最高財務責任者。つまり企業や組織では、金融・会計面の最高責任者です。組織が必要な資金を集める司令塔でもあります。
役職の有無は別にしろ、どんな組織にもいます。
これを組織を個人と見立て、おいてみてはどうでしょうか。
つまり
・毎月、毎年いくらオカネを使っているのか
・その支出は本人のためになっているか
・そのオカネはどこから調達しているのか
・将来の資金繰りは大丈夫か
・もっといい資金調達方法はないか
・いざいというときに「従業員」(=本人)を維持できる資産はあるか
などです。
今でこそ浪費家の私ですが、10代後半から20代前半まですごくケチな時期がありました。文字通り銀行の通帳の数字が増えていくこと喜んでいた時期です。とにかく支出を減らすために支出も人付き合いも最低限。たぶん周りから見るとすごくいやな子だったでしょう。同時某雑誌で「老後の生活資金は1億円」と見て、とにかくためきゃとなっていたのです。
そこから脱出できたのは、お金を考えて老後資金のやりくりのめどがついたからです。そして人付き合い含め、思いっきり「浪費」できるようになりました。
オカネを考える人はきっと、やりたいことや使いたいことがあるのだと思います。逆説的ですが、長期の資金繰りのめど(柔軟に変えることが前提)をつけることで、今罪悪感なく安心して使えるようになるのです。
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