見出し画像

2019年振り返り

 Twitterなどで拝見した2019年振り返りが面白かったので真似してみました。

転勤しました

 しかも勤務地はNYC。晴天の霹靂でした。いろいろコミュニティに混ぜていただいていたのでそれを投げ出してくるのは申し訳なかったです。代わりにZOOMやSLACKでいろいろとやり取りをさせていただき、テクノロジー礼賛者になりました。

 しばらくぶりの家具などを買ったのでそれも戸惑いつつ楽しかったです。おそらくアメリカは家の大きさと人口、引っ越し回数(今は若者は減っているようですが)もあり家具市場が充実しているのではないかと。せっかくの機会なので「買えないかもしれないけれどもいい家具」を見て回りました。

 そもそも歴史好きなので、欧州やアジア、アフリカに比べると歴史遺産の少ない米国への興味は相対的に低かったです。なのであまり米国史、NYC史を知らずに来てしまったので、勉強しました。MUSEUMやツアーが充実しているので飽きることはなし。ボストンやワシントンDCへの旅行も勉強になりました。言えることは、自分たちの国としての歴史(その前のNative Americanの方々の歴史はあります)が短い分、その記録を残しておくことへの強迫観念がすごい。土地も有り余っているので「とりあえず全部おいておく」という発想になりやすいのではないかという仮説を持っています。(ボストン近くの、JFK Libraryはすごかった)

英語の勉強

 仕事と生活で必要だったので、再び勉強を始めました。「伸びしろはあるのか」と不安でしたがいい先生に巡り合えたのでまだ伸びる余地があることがわかりうれしかったです。

 着た直後はイベントなどに参加しても3割ぐらいしか理解できなかったのが8割ぐらい理解できるようになったので伸びているとは思います。ツイッターなどの勉強の仕方で使えそうなのも取り入れつつでした。

十二国記シリーズの新刊!

 NYCにも全巻持ってきた十二国記シリーズ。新刊うれしかった!ちゃんとNYCの紀伊國屋書店さんは仕入れていただいておりました。一応英語の勉強をしている身として、極力日本語の書籍を読むのを控えているのですが、この新作だけは外せませんでした。そして最高でした。

 2巻のラストで崩れ落ち、そして4巻で救われました。まさかあのキャラクターがあのような働きをしていたとはという驚きとともに、「できない」の言い訳をさせてくれないわき役に感動しました。あと、これまでのシリーズではまだ明らかになっていなかった薬の流通とか宗教についてとか触れられており、世界像が少し明らかになったのはうれしかったです。

 ツイッターや書店で「シリーズの読み方順」についての議論が活発になりましたが、私は「好きな順派」です。ただ、まだ読んだことない人は

自信がない人(特に女性)は「月の影 影の海」から
男性は「東の海神 西の滄海」から
「やるべきことをやるべき」と考える人は「図南の翼」から

としています。というかどれから読んでも世界に入り込み「ほかの国はどうなっているのだろう」と思わせてほかの作品の手を取らせるというのが強みだと思います。

祝!ワールドトリガーの新作アニメ

 転勤のおかげで恒例のジャンプフェスタには参加できませんでした。しかしツイッターすごい!ほぼリアルタイムでいろいろな発表を知ることができました。その中で一番うれしかったのは『ワールドトリガー』の新作アニメ。こちらにいながらみられるのかという不安はありつつも、前回のアニメが終わった後からどんどん面白くなっているのでより多くの人に届きやすいアニメ化はうれしいです。あわせて出版社側が仕掛けた無料キャンペーンなどでも読む人が増えているようなので「よしよし」と勝手になっています。

 なお、いろいろなところでワートリのレビューは書いてきました。 前回のときはダイバーシティで書きました。といいつつも、キャラクターの作りこみとかさりげない情報が後から重要になるとかファンコミュニティの温かさとかとにかく心地いい沼なので、この作品のよさは何度も語りたい。


ミュージカル見ました

 2・5次元舞台が見えない代わりに、ブロードウェイでミュージカルを見ました。見たのは『FROZEN』『MY FAIR LADY』『WEST SIDE STORY』。どれもよかったです。

 FROZEN-映画版から歌が追加され、演出も見事。「LET IT GO」はしっかり聞くと「オタクよ、自分の城を持とう」と受け止めました。ほかの方の批評にあったのですが、エルサは城に戻らないほうが幸せだったのでは?という考えに賛成です。

 WEST SIDE STORY-ご存知あの名作のリメイクです。舞台を現代に移し、ダンスもコンテンポラリーになり、きっと名作のプレッシャーの中でチャレンジングな取り組みだったのではと思いますが私は満足でした。もともとの作品から現代版への調整で、ここによって評価は分かれると思いますが、私は見事なリメイクだったと思います。というよりあの「もともとの作品で示したテーマ」が今も変わっておらずそれを現代に移して上演できたことそのものがすごい。また元の作品は男女でかなり役割が固定的でしたが、今回はシャークスの女性側に生物的には男性の人がいて、そのままそのパートを演じきったのがすごかった。

 また、『舞台 幽遊白書』(鈴木さんすごかった)と『舞台 アルスラーン戦記』はニコニコで配信していたのでみました。アルスラーン戦記はギーヴの使い方が巧みでした。

コミコンとか行きました!

 念願のフランスのジャパンエキスポをはじめ、大英博物館のマンガ展。そしてNYCのコミコンに行きました。NYCは累計3回。「行き過ぎか」と思いつつ行ける範囲でやっていると行かざるをえないという点でオタクでした。

 それぞれ特徴がありつつもNYCのコミコンはこちらのアニメ配信会社を中心に全力で「日本のアニメ・マンガ・小説・ゲーム」をアピールしていました。個人的にはUSA TOURをやったFGOの強さを実感しました。

 ANIMENYCは今年、Dr.Stoneが目玉のひとつとみられ、漫画家の方々もいらしていました。すごい人手でした。

 インターネットの時代、もちろん日本からも作品のアピールはできますが、こちらでエージェントとなっている人がいかにアピールをするかが、熱心なファンを作り作品の寿命を長くするのだなと実感しました。

翻訳グループに参加しました

 マンガが好きなので、こちらでマンガ中心に翻訳関連のイベントに顔を出していたことで、日本作品の翻訳を手掛けている人のコミュニティに参加しました。明らかに2000年代以降の日本のマンガやアニメ、小説やゲームが英語圏で花開いたのは、翻訳レベルの上昇はあるだろうなと思いました。(いわゆるscanlationのときは誤訳でキャラクターの性格が間違って伝わる―ヒロアカの爆轟-ことがあったそうです。ここは要調査)

 コミコンでも作家が来られなくても翻訳をした人がパネルに参加することがありました。(これは日本の翻訳書でも同じですよね)きちんと対価を払っていれば、作品のファンになってエージェント的な役割をしてくれることもあるので、これから海外展開をと考えるクリエイターは、自分の意図をきちんと伝えてくれる翻訳家を捕まえるのが近道だと思いました。

残念だったこともあります

 もちろん楽しいことばかりではなく、残念だったことのほうが多いです。2019年11月に豊島区でやったマンガ・アニメのコンベンションに参加できなかったこと、『ミュージカル テニスの王子様』の一番好きな立海銭を見られなかったこと、ハイキューの舞台を見逃したこと。旅行も少なかったし、英語の勉強優先で日本語の本はなかなか読みませんでした。

 いろいろ将来を考えるきっかけもありましたがそれを実行に移すタイミングも難しかったです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?