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【北米エンタメニュースまとめ】「鬼滅の刃」北米でコンサートを開催、アニメグッズ販売が香港で活況、ソニー、アニメアカデミーを設立へ、インドで花開くアニメ市場

日々の北米エンタメ市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。


米国のグラフィックノベル販売、「俺レべ」が上位に

米国の4月のグラフィックノベルの売り上げランキングの表です。アニメの効果か「俺だけレベルアップな件」の単行本がそろって上位に。漫画では、呪術廻戦、ベルセルク、ダンダダンなどがランクインしました。


スタジオジブリの歴史は「世代交代に失敗した歴史」 宮崎吾朗監督インタビュー


カンヌ国際映画祭の名誉パルムドールの授与をきっかけに改めてスタジオジブリに注目が集まっています。その中で、宮崎駿監督の息子さん、宮崎吾朗監督のインタビューが公表されました。ジブリパーク含めて世界から注目が集まるIPを生み出すスタジオとなっていることに、宮崎吾朗監督も驚いているようです。美術館の開館からジブリパークまで、ファン層が一段と世界に広がっていることはうれしいです。


こうした人気は各地のニュースが取り上げるようになっています。

こちらは米国の公共放送サービス、PBSの放送です。なぜいま米国でアニメや漫画が人気なのか深堀しています。


米アイダホ州の公共図書館、「大人のみ」利用可に

見出しをみたときに目を疑ったのですが、アイダホ州にある公共図書館が州法に従う結果、基本的に18歳以上のみ利用可能にするとのことです。州法で図書館に、要求があれば60日以内に対象の書籍と「大人のみ」のセクションに移動させることが求められるようになり、この公共図書館はスペースの問題でそれに対応できないからとのことです。(ちなみに必要なプログラムを受ければ利用できるようになるそうです)

このようなときに要求が集まりやすいのは、実質的にLGBTQや性教育に関する書籍が大きいので、米国で深刻化する「禁書」の動きの一つと受け止められているようです。


「鬼滅の刃」北米でコンサートを開催


「鬼滅の刃」の躍進が続いています。国内では何度かOSTのコンサートが開かれていますが、米国でもニューヨークとサンフランシスコでコンサートを開催とのこと。ソニーGの力だなもあるのかなと思いました。


アニメグッズ販売、香港で活況

https://news.animenomics.com/p/anime-retailers-upbeat-in-hong-kong-market

アニメグッズの販売は世界的に活況ですが、それは現地の小売企業の投資を呼び込んでいるようです。こちらの記事では、香港に4月に開店した「Anima Tokyo」を取り上げています。アニメのグッズ販売に加え、展示会などもできるホールがあるようです。日本の漫画やアニメ展示会の文化はぜひ海外の人にも楽しんでほしい。


手塚治虫氏の「I.L」、英語版発行へ

日本で古典とされている漫画でも、まだまだ日本語以外に翻訳されていない作品はたくさんあります。手塚治虫先生もその一人で、その中で短編集の「I.L」が今回英語に翻訳されることになりました。「adult fantasy manga」だそうです。


米司法省、コンサート運営大手を提訴 会社分割を要求

漫画とはずれているのですが、たぶん北米のエンタメ市場で直近大きかったのはこのニュースだと思います。米国ではM&Aの結果、コンサート運営やチケット販売会社が大手に集約され、チケット代の上昇などにつながっているといわれているのですが、人気歌手のコンサートチケットの販売のトラブルをきっかけに消費者の不満が増大。とうとう司法省が会社分割を要求することになりました。以前の政権は合併を承認していたのでこの要求が認められるかどうかは不透明なのですが、日本でも寡占にならないように注意は必要だなと思います。(健全な競争こそ消費者の利益)


米ヘリテージ・オークションズ、日本のゲームに特化したオークションを開催

米オークション運営のひとつ、ヘリテージ・オークションズが世界に影響を与えた日本のゲームに特化したオークションを開催します。日本版の未公開ソフトが出品されるそうで、ファンにとってはうれしいイベントになりそう。ゲームボーイ版の「ポケットモンスター 青」やファミコン向けの「スーパーマリオブラザーズ3」が出品されるそうです。


ソニー、アニメアカデミーを設立へ

先日経営説明会を開催したソニーグループ。いろいろなニュースが飛び出しましたが、アニメ業界的にはこの人材育成のニュースが大きかったのではないでしょうか?ソニーはメディア(ビデオテープ)とコンテンツ(映画)を確保して20世紀のコンテンツ産業を駆け上がってきましたが、21世紀は人材育成にも踏み込むということなのでしょうか?それだけアニメ供給側として作り手が少ないことを実感しているのかもしれません。これをきっかけにアニメーターの教育と待遇改善が進めば、と期待したいです。


日本アニメ、インドで花開く 配信サービスが後押し

インドで浸透する日本アニメについてまとめられた記事です。背景にはクランチロールなどが人口の多いインドで相次ぎサービスを立ち上げ、若いファンを引き付けているようです。すでにコミコンが開催され現地の言葉でも配信されているとのことなので、一段と市場拡大が期待できそう。この調子でグッズや漫画も売れてほしいです。


「名探偵コナン」、英ナショナルギャラリーとの提携を拡大

「名探偵コナン」と、英ナショナルギャラリーが提携し、モネやルノワールの名画の中に「名探偵コナン」のキャラクターが登場するグッズを販売しているそうです。好評なようで、この度提携の拡大が発表されました。しかし、日本でしか売っていないのはもったいない。せめて英国で売ってあげてほしい。


追加
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

日本文芸社への竹村響さんの代表取締役就任も驚きました。ぜひ出版業界を刺激してほしいです。クレジットカードの決済問題はどんどん影響が広がっていくので戦々恐々とみています。民間企業の動きなので簡単に政府が法律などで対応できないところも、対応のしにくさを感じさせます。告知もあったセミナーは面白そうです。

今週はここまでですー。引き続きよろしくお願いいたします。


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