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刀剣乱舞の無料配信につられて課金しました


 みなさま、ゴールデン・ウィーク、何をされていましたでしょうか。私はひたすらDMM.COMでひたすら2・5次元舞台を見ていました。「ミュージカル 刀剣乱舞」の無料配信から始まり、無料配信分の対象ではないものを購入し、そこから「舞台 刀剣乱舞」の配信(有料)を見るという流れです。ツイッターでのコミュニティの楽しさ含めて「無料配信から課金へ」というのがすごい巧みだったのでまとめてみようと思います。


刀剣乱舞とは

 刀剣乱舞はDMMゲームズとニトロプラスが運営するブラウザーゲーム「刀剣乱舞」から始まったコンテンツです。ゲームからアニメ、舞台と展開し、ミュージカルは海外公演も実現させました。配信開始から5年で大きく発展したコンテンツのひとつです。

4月下旬からミュージカルの過去公演を無料配信

 この刀剣乱舞は、4月下旬からミュージカルの過去公演を無料配信しました。4月24日から5月3日まで毎日午後8時から。同時に見る人たちがツイッター上で 「#刀ミュ」「#刀ミュ実況」などのハッシュタグで感想や見どころを発信しました。(私もすごいお世話になりました)出演者の方々も当時の思い出などを投稿されていました。

 

 舞台というのはゲームやマンガに比べてとにかく情報量が多いコンテンツです。しかも録画(配信、パッケージ含む)を除けて巻き戻しができないので「消化」がすごく大変。特に刀剣乱舞は歴史、物語、古典といろいろなものが詰め込まれているので、見ながら適宜解説があるのは本当にありがたいです。

 なぜこのタイミングだったのかは主催側に聞くしかないのですが、個人的には今後の公演や8月の「刀剣乱舞 大演練」に向けて盛り上げていくためではないだろうかと推測しています。

 ※ちなみに「演練」というのは刀剣乱舞のゲームの中でほかの本丸との練習試合をすることです。なのでミュージカルとストリートプレイの舞台の両方から同じキャラクターが登場しても大丈夫という設定の巧みさです。

ファン層拡大へ

 新型コロナウイルスのまん延という状況で、対価なしに配信などでコンテンツを提供することには賛否の声もあります。(参照記事

 ただ刀剣乱舞に関してはこの無料配信は一定の効果があったのではないかと思います。(詳しい閲覧人数とか関連作品の購入頻度とかは公式データを待ちたいところです)

 ひとつはファン層が広がったこと。刀剣乱舞の舞台はとにかく人気が高いことでファンでもチケット購入が難しいのが現状です。もちろんパッケージ販売やWOWWOWでの放送などもありますが、まったく見たことがない人にとってはハードルが高いもの。それが無料配信となったことで「初めて見た」という方がいらしたようです

 その一つが現れたのが「映画 刀剣乱舞―継承―」のソフト販売増加です。(5/10時点ではDVD版は「一時的に在庫切れ」になっています)ミュージカルで関心を持った人がアマゾンで購入したようで、ランキングで急騰しました。(正確にいうと、映画版に出ているのはストリートプレイの方の舞台の役者さんなのですが)


「刀ステ」をみんなで見る 独りより楽しい

 無料配信期間が終わったあともトレンドは止まりませんでした。無料配信は5月3日までだったのですが、そのあとの「歌合 乱舞狂乱 2019」を配信もしくは手元のパッケージを無料配信期間終了の次の日の午後8時に見る動きに。

 さらにミュージカル版からストリートプレイの舞台版を順次見る動きにつながりました。(もちろん私も参戦)こちらも 「#刀ステ同時上映」などのハッシュタグで感想や解説が投稿され、みんなで一緒に盛り上がる。独りで見ていてはなかなか気が付かないポイントや見どころを共有できました。個人的にはこういう楽しみ方があるのかと驚きでした。

 私は舞台が好きで、劇場で見るのも映像で見るのも好きです。映像はカメラワークを通じて演出側が見せたいところがわかるうえ、クローズアップされた映像を見れる楽しみがあります。(推しとか)それに加えて、今回は全く知らない人から見どころを教えてもらえるというメリットがあることを実感しました。舞台作品は本当に奥が深い。(もちろん同時上映で見れなくてもあとからハッシュタグを振り返れば確認することができます)


公式以外からの「一緒の課金しよう」の力の強さ

 「人がコンテンツに対してどうオカネを出すか」は多種多様、人それぞれです。どれが正しいとは言えないですが、今回の動きで実感したのは「一緒に盛り上がった人から『一緒に課金しましょう』といわれると誘因力が高い」ということです。特に配信含めて「いつでも見える」「いつでも買える」という環境だと「いつかやろう」と先送りになりがち。それが「せっかくだから一緒に見よう」といわれると動きやすかったです。

 ※面白かったのはこの刀剣乱舞の動きと同様に、「ミュージカル 憂国のモリアーティ」では、「在宅で一緒に映像を見ましょう」という動きになったことです。「#おうちでモリミュ」のハッシュタッグで盛り上がっていました。演出家・脚本家の解説もすごい貴重でした。すごい贅沢。


これ、配信など公式からの供給はもちろんですが、ファンコミュニティの盛り上がりが不可欠です。なので、みなさん自分の好きなものはどんどん発信して周りの人を巻き込んでどんどんファンを広げましょう。そうでないとコンテンツそのものが死んでしまいます。


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