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エッセイ

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たまにエッセイも書いています。
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ワンドロの是非

ワンドロの是非

noteでは基本、完成作品のみの投稿としていますが、創作期間が長いと音沙汰無しになってしまいます。

現在は登山漫画の続きに集中していますが、まあ、たまに1時間くらい違う作業をしてもいいかなと思いワンドロ(1時間で絵を仕上げる)を少しやってみました。1週間に一回Twitterに投稿していました。
画力向上を願ってテーマはもちろん登山がらみ。

1時間ちょっとかかってこんな感じです。彩色はペイントソ

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20年前の登山

20年前の登山

20年前に登山していた時と現在を比べてみるとこれだけ違うんです。
今思うとよく生きて帰って来たなあと思います笑。でも自分のレベルは解っていたので、上級者向けの危険山には行きませんでした。
皆が同じだったので不都合はありませんでしたが、それでも遭難したら連絡もできずに人生終わるかもしれないという漠然とした認識はありました。

あと体力的なものも凄く実感します。メンタルでは負けないつもりでも、フィジカ

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登山帰りのエピソードスケッチ

登山帰りのエピソードスケッチ

山伏岳に登った。下山時に少しだけ雨になる時間帯があった。
途中でレインコートをザックから出し、着て下山した。

駐車場に着き、帰り支度をしていると、後から下山してきた若い男性の方が声をかけてくれた。
「これ、忘れ物じゃないですか?」
それは、奥様のレインパンツだった。ザックを開けてレインウエアを探す時にこぼれ落ちたのだろう。拾って届けてくれたのだ。
「わあ、ありがとうございます!」
無いことさえ気

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憧れのコマドリに出会う

憧れのコマドリに出会う

フィールドに出ても、珍しい鳥に出会うことは希だ。登山で深い森に入っても、鳥たちはそう簡単に姿を見せてはくれない。

馬のいななきに似た「ヒンカラカラ…」とという鳴き声が名前の由来となっているコマドリ(駒鳥)。ウグイス、オオルリと並んで日本三大鳴鳥とされている。

初めてその声を聞いたのは上高地だった。静寂の中を突き抜けるように大きな声が響く。小さな鳥が発するとは思えない量感のある声だ。初めて聞いた

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スギとヒノキ見分けられる? 〜だったら擬人化で〜

スギとヒノキ見分けられる? 〜だったら擬人化で〜

第1集  スギとヒノキ見分けられる?〜日本は木の文化なのか?〜​
第2集  スギとヒノキ見分けられる?〜だったら擬人化で〜

スギとヒノキの見分けなんてのは殆どの人が興味もなく、無駄知識程度の認識なのだということがまず現実にあります。
しかし木を扱っている自分たちにとっては、料理人が塩と砂糖を見分ける事と同じく重要な日常です。塩と砂糖の見分けは生活に欠かせない技術なので誰もが習得しますが、スギとヒ

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スギとヒノキ見分けられれる?〜日本は木の文化なのか?〜

スギとヒノキ見分けられれる?〜日本は木の文化なのか?〜

花粉症の方には辛い季節がやってきました。
花粉のおかげでスギとヒノキは誰でも知っている日本を代表する樹木となりましたが、どちらも建築材として利用するために大量に植林されたことが花粉症の主な原因となっています。

ところで皆さん、スギとヒノキって見分けられますか?
まずはちょっとお勉強してみましょう。

    杉 (スギ科)            桧 (ヒノキ科)

どちらも立派な樹です。ヒノキの

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41度の高熱に倒れた日

41度の高熱に倒れた日

41度。と言っても今年日本列島で記録した最高気温ではない。

その日、私は朝一で取引先へ納品に向かった。持病の悪化のため仕事を休んでいたのだが、これ以上納品を遅らせたくない。体調は万全ではなかったが、納品を済ませてしまえば気が楽になる。私は車を走らせた。

無事に納品を済ませ、ホッと一息ついた時だ。体が気だるい。どうやら発熱している様子だ。
「まずいな。無理しすぎたかな‥‥」
そのまま仕事場には戻

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木工作家としての自分note

木工作家としての自分note

私は木工作家です。
などと言うと驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。古くからお付き合いいただいてる方はご存知かもしれませんが、noteではずっとこの肩書きは付けないできました。木工作家と言っても伝統工芸継承者とかではなく、いわゆるハンドメイド系の木工作家です。

そもそも私にとってnoteは趣味で絵を描く楽しみと交流の場であり、販売を目的とする木工につては極力触れないできました。営業目的ではな

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キリマンジャロとアルシュ

キリマンジャロとアルシュ

大学1年の時、ある決め事をした。それは、

珈琲はキリマンジャロしか飲まない

ということだった。
珈琲には幾つかの銘柄がある。酸味が強いとかコクが深いとか、銘柄によって謳い文句は違うものの、飲み比べてみてもその違いが分からなかった。違いの判る舌を得るにはどうすればいいのだろう?

もしずっと同じ銘柄だけを何年も飲み続ければ、ある日、違う銘柄を飲んだ時に違いに気づくのではないか…?

ふとそう思っ

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ヨルシカと美波

ヨルシカと美波

音楽の話です。
絵を描いている最中はずっとyoutubeで音楽動画を流しています。オススメが適当に流れては消えていくのですが、絵に集中していてもハッと心に響く曲に出会います。そしてその動画がまた素晴らしい。

いわゆるイマドキなボカロっぽい歌詞と構成なのですが楽曲も歌詞もストレートに心に入ってくるし、センスのいい動画が美しい心象世界を表現しています。今のところ筆頭注目はヨルシカと美波。

ヨルシカ

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