リベル

「知と明日を織り合わせる時間」をコンセプトとして、読書会や対話の時間を開いたりコンテン…

リベル

「知と明日を織り合わせる時間」をコンセプトとして、読書会や対話の時間を開いたりコンテンツを載せたりしています。 https://liber.community/ https://peatix.com/group/7196488/

記事一覧

今週の読書会のお知らせ(3/26-31)

 おはようございます。今週の読書会のお知らせです。  日曜日の9時半からは「ハンナ・アレント『人間の条件』のプロローグを一緒に読む会。 #7 」になります。今回はプロ…

リベル
4日前

読書会の読書感想(3/22-24)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。22日(金/夜)は8名、23日(土/午前)は4名、24日(日/夜)は6名の参加でした(主催者含む)。 3月22日(金/夜):読みたい本を…

リベル
4日前

承認の裏にあるもの。

 すこし前に読んでいた『労働の思想史 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』で、気になっていたキーワードがあるのでここで考えてみたいと思います。この本では最後の…

リベル
6日前

今週の読書会のお知らせ(3/22-24)

 おはようございます。今週の読書会のお知らせです。  土曜日の9時半からは「「競争」について考える時間。 #2 」です。あまりまとまらずに雑談のように進んでいく話す会…

リベル
11日前

読書会の読書感想(3/16-17)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。16日(土/午前)は5名、17日(日/夜)は8名の参加でした(主催者含む)。 3月17日(日/夜):読みたい本を気ままに読む読書会…

リベル
11日前

敵がいない競争。 -「競争」について考える時間

 先日、「「競争」について考える時間。 #1 」を開きました。1回目は9:30〜10:00の30分で「競争」というキーワードで話す時間にしてみました。いろいろと競争に関して話は…

リベル
2週間前

「もしも読書会を有料にするとしたら。 #2」の報告。

 先日「もしも読書会を有料にするとしたら。 #2 」を開きました。#1では「1回いくら」というサービス利用料のような形式よりは、寄付(月額)の方が合っているだろうという考…

リベル
2週間前

「競争」について考える時間。 #1

第1回は話す会です。テーマに関して、ざっくばらんに興味関心を共有し合えればと考えています。  競争が前提の社会だと、常にその原理の上で動かなくてはいけないような…

リベル
3週間前

量子力学が接地する時は来るのだろうか。

 今『世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論』というのを少しずつ読んでいます。量子力学は大学の頃に突然登場しました。高校までの物理は球(質点)の落下など…

リベル
1か月前

もしも読書会を有料にするとしたら。 #2

 こんにちは、よしだです。昨年の11月に「もしも読書会を有料にするとしたら。 #1 」を開きました。その会では大まかな方向感がみえた気がしたので、#2ではより詳細な案を…

リベル
1か月前

競争の時間軸をずらすことができたら。

 実家の農業を手伝っているとき、この作業をもっと機械化できないものだろうかと思うことがあります。たとえば、りんごの重さごとに箱に振り分ける作業では、計りが発する…

リベル
1か月前

家事に賃金を、と聞いて。 -『労働の思想史』より

 最近の読書会では『労働の思想史 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』を読み続けています。帯には「人類誕生からAI時代まで」と書かれており、時代を遡さかのぼって…

リベル
1か月前
1

答えのない質問と行く30分の思索。

 こんにちは、よしだです。土日どちらかの午前9時半から、「質問「   」について考える時間。」というのを開いています。これは、『質問』(田中未知著,文藝春秋)という…

リベル
2か月前

お金が媒介しない活動の存在。

 先日の読書会のフリートークの時間では、不意に学校の部活動の話になりました。どんな部活をやっていたかという話ではなく、部活が学校の手を離れる方向で進むという話で…

リベル
2か月前
1

分配という名の世界の造作。

 僕は最近読書会で『労働の思想史 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』という本を読んでいます。時代ごとの哲学者・思想家が、時代時代で労働についてどう考えてきた…

リベル
2か月前

今年もよろしくお願いします。

 あけましておめでとうございます。よしだです。  去年の暮れになんとなく本屋をぶらぶらしていたのですが年末の本屋は混むものですね。店内に人が多いのはそうなのです…

リベル
2か月前
今週の読書会のお知らせ(3/26-31)

今週の読書会のお知らせ(3/26-31)

 おはようございます。今週の読書会のお知らせです。
 日曜日の9時半からは「ハンナ・アレント『人間の条件』のプロローグを一緒に読む会。 #7 」になります。今回はプロローグの6段落目からになります。ゆっくりと読み進めているので途中からでもお気軽にご参加ください。

■今週の読書会
・3/26(火) 10:00-11:40 読みたい本を気ままに読む読書会。
・3/27(水) 21:30-22:30 読

もっとみる
読書会の読書感想(3/22-24)

読書会の読書感想(3/22-24)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。22日(金/夜)は8名、23日(土/午前)は4名、24日(日/夜)は6名の参加でした(主催者含む)。

3月22日(金/夜):読みたい本を気ままに読む読書会yuさん『少女、女、他』バーナディン・エヴァリスト
黒人女性で初めてブッカー賞を受賞した作家の本です。小説で劇をしている黒人女性が50代にしてナショナルシアターで上演という栄光をつかんだところ。ま

もっとみる
承認の裏にあるもの。

承認の裏にあるもの。

 すこし前に読んでいた『労働の思想史 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』で、気になっていたキーワードがあるのでここで考えてみたいと思います。この本では最後の方で労働をさまざまな種類に分類しているのですが、そのなかに「承認労働」というのがありました(P293)。
 承認労働とは、承認されたいという欲求によって駆り立てられた労働のことです。本のなかではとりわけ負の側面が強調されていました。例えば、

もっとみる
今週の読書会のお知らせ(3/22-24)

今週の読書会のお知らせ(3/22-24)

 おはようございます。今週の読書会のお知らせです。
 土曜日の9時半からは「「競争」について考える時間。 #2 」です。あまりまとまらずに雑談のように進んでいく話す会です。お気軽にご参加ください。

■今週の読書会
・3/22(金) 21:30-22:30 読みたい本を気ままに読む読書会。
・3/23(土) 9:30-10:00 「競争」について考える時間。 #2
・3/23(土) 10:00-11

もっとみる
読書会の読書感想(3/16-17)

読書会の読書感想(3/16-17)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。16日(土/午前)は5名、17日(日/夜)は8名の参加でした(主催者含む)。

3月17日(日/夜):読みたい本を気ままに読む読書会Yamamotoさん『本心』平野啓一郎
他の参加者の方が紹介していた「バウルを探して」という本が気になりました。仕事等をしていて、そこに”リアリティ”を感じられるかどうかは、個人的にも仕事をやるうえで一つのテーマだと感じ

もっとみる
敵がいない競争。 -「競争」について考える時間

敵がいない競争。 -「競争」について考える時間

 先日、「「競争」について考える時間。 #1 」を開きました。1回目は9:30〜10:00の30分で「競争」というキーワードで話す時間にしてみました。いろいろと競争に関して話は出ましたが、僕が気になったのは「競争の目的化と手段としての競争」という話でした。
 会での意味合いとしては、競争の目的化は「それに陥ってしまう」みたいな感じであまり良くない結果として話がされました。それに対して手段としての競争

もっとみる
「もしも読書会を有料にするとしたら。 #2」の報告。

「もしも読書会を有料にするとしたら。 #2」の報告。

 先日「もしも読書会を有料にするとしたら。 #2 」を開きました。#1では「1回いくら」というサービス利用料のような形式よりは、寄付(月額)の方が合っているだろうという考えに至りました。#2ではそれを踏まえた上で、具体的な金額や決済方法などを案としてまとめて共有しました。その内容はこちらに記載しています。
 ここでは#2の会で出た質問と、それに対して私が答えた内容を紹介したいと思います。それによって

もっとみる
「競争」について考える時間。 #1

「競争」について考える時間。 #1

第1回は話す会です。テーマに関して、ざっくばらんに興味関心を共有し合えればと考えています。

 競争が前提の社会だと、常にその原理の上で動かなくてはいけないような気がしています(当たり前といえば当たり前なのですが…)。何か一つのアイディアで効率化できたとしても、それによって出来た余剰時間やお金でまた新たな効率化や付加価値を考える必要が出てきます。なぜなら競い合いの中にいるからです。そうした競い合い

もっとみる
量子力学が接地する時は来るのだろうか。

量子力学が接地する時は来るのだろうか。

 今『世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論』というのを少しずつ読んでいます。量子力学は大学の頃に突然登場しました。高校までの物理は球(質点)の落下などを扱うもので、眼に見える・体験として感じられる現象を扱っていました。あれは個人的に得意で好きだったのですが、量子力学の登場によって物理が遠いものに…。
 読み進めているとやっぱり分からないことばかりが出てきます。有名な「シュレディンガーの

もっとみる
もしも読書会を有料にするとしたら。 #2

もしも読書会を有料にするとしたら。 #2

 こんにちは、よしだです。昨年の11月に「もしも読書会を有料にするとしたら。 #1 」を開きました。その会では大まかな方向感がみえた気がしたので、#2ではより詳細な案を出してご意見をいただきたいと思っています。今回はその#2に向けて、具体的な案を記したいと思います。

有料化検討の経緯(おさらい) まずは、なぜ有料化の検討をする必要があるのか、その経緯を少しだけおさらいしたいと思います。詳しくはこち

もっとみる
競争の時間軸をずらすことができたら。

競争の時間軸をずらすことができたら。

 実家の農業を手伝っているとき、この作業をもっと機械化できないものだろうかと思うことがあります。たとえば、りんごの重さごとに箱に振り分ける作業では、計りが発する音声に合わせて人がりんごを各箱に振り分けていきます。この箱への振り分け作業は非常に単純です。右から左へりんごを流しているだけで、この作業を行う僕の手は指先は多少器用だけど知能はさほど必要としないロボットのようです。しかも機械の音声に言われる

もっとみる
家事に賃金を、と聞いて。 -『労働の思想史』より

家事に賃金を、と聞いて。 -『労働の思想史』より

 最近の読書会では『労働の思想史 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』を読み続けています。帯には「人類誕生からAI時代まで」と書かれており、時代を遡さかのぼって労働について考え、今きているAI時代のことまで考える内容になっているのだと思います。でも今終盤に差し掛かっているのですが、AI時代についてはさすがに少し触れる程度かなという感じです。
 この前読んだところでは、家事について触れられていまし

もっとみる
答えのない質問と行く30分の思索。

答えのない質問と行く30分の思索。

 こんにちは、よしだです。土日どちらかの午前9時半から、「質問「   」について考える時間。」というのを開いています。これは、『質問』(田中未知著,文藝春秋)という本のなかに収められている365の質問の中から一つ選び、参加者のみなさんでその質問について考えていく時間です。質問は答えが出ないであろうもので、事前にではなく当日その場で共有されるので、全員がフラットに思考を始めることになります。
 先日

もっとみる
お金が媒介しない活動の存在。

お金が媒介しない活動の存在。

 先日の読書会のフリートークの時間では、不意に学校の部活動の話になりました。どんな部活をやっていたかという話ではなく、部活が学校の手を離れる方向で進むという話です。少し前に話題になったような気がしますが、学校の先生が忙しすぎるので先生が担っていた部活動をクラブチームや地域に移管していこうというような方向だったと思います。
 たしかに今思えば、朝から夕方まで授業をして、その授業の準備もあるし学校生活

もっとみる
分配という名の世界の造作。

分配という名の世界の造作。

 僕は最近読書会で『労働の思想史 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』という本を読んでいます。時代ごとの哲学者・思想家が、時代時代で労働についてどう考えてきたのか連ねられている本です。著者の中山元さんは様々な本を翻訳している方なので、その過程で得た知識をもとに編集しているのだと思います。なのでただの紹介に留まるのではなく批判的な指摘も入ってきますし、なにより分かっている方の紹介というのは分かりや

もっとみる
今年もよろしくお願いします。

今年もよろしくお願いします。

 あけましておめでとうございます。よしだです。

 去年の暮れになんとなく本屋をぶらぶらしていたのですが年末の本屋は混むものですね。店内に人が多いのはそうなのですが、レジ待ちの人も多くて年末年始は本を読もうと思うものなのだなと思いました。僕はあまり買うつもりはなかったのですが、『何もしない』というタイトルが飛び込んできて思わず買ってしまいました。

 僕も年末年始はゆっくり適当に本でも読むかと思っ

もっとみる